葵祭は牛車の帯でおでかけ
先日の5月15日は五月晴れのいいお天気でした。京都の三大祭りの一つ、葵祭に午後出かけてみました。
この日のコーデは葵祭にちなんで牛車の帯。着物はグリーンに淡いピンクや黄色が入った遠山模様の付下げです。
葵祭は正式名称「賀茂祭」といい、紫式部の「源氏物語」にもでてくるくらい起源の古いお祭りですが、中でも斎王代が輿に乗って行列する5月15日の「路頭の儀」は見ごたえがあります。
斎王代とは斎王のかわり、つまり昔は皇女が務めていた斎王を、今は一般の良家の子女から選んで代わりに執り行うため、斎王の代わりということで斎王代と呼ばれています。
今年は老舗お香店のお嬢さんだとか・・・。美人なのは遠目にもわかりますが、輿にのってると暗くてよく見えません。
京都御所から出発し、午前中は下鴨神社へ向かう行列、そして午後は下鴨神社から上賀茂神社に向かいます。
今年は私は午後の行列を見に行きました。下鴨神社から出発して下鴨本通りを歩いているところです。平日のせいかそれほど人も多くなく、よく見ることができました。
行列の皆さんの頭に葉っぱがついていますが、これは双葉葵と桂です。ここから通称「葵祭」と呼ばれることになったそうです。
風流傘をお持ちの方は重いんでしょうね、途中で交代してました。斎王代の後についてくる女の童もとってもかわいいです。大袖の着物に袴ですね。
牛童が赤い綱を引いていく牛車(御所車)。結構この綱重いらしいです。小さい子だけど、大丈夫なのかな。
余談ですが、行列の若者たちの中には大学生のバイトの方もいます。昔大学一年の時、同じクラスの子がバイトで出るというので見に行った記憶があります。
行列を見たあとには下鴨神社に参拝にいきました。
下鴨神社はかなり古い神社で、平安時代よりもっと昔に創建されています。正式名称は賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)といい、最近は他府県からも結婚式をわざわざここの神社で行う人も多いようです。
境内には相生(あいおい)の不思議な木があり、縁結びにご利益があります。
さすがにこの日は参拝の方が多く、人・人・人・・・。本殿周辺は写真をあきらめました。
本殿から少し脇にそれると、斎王代も禊を行う御手洗池があります。
ここは夏、7月の土用の丑の日に御手洗祭が行われる場所です。この期間になると池の水が増えるらしく、御手洗池に足をつけて汚れを落とし、無病息災を祈ります。
帰りは糺の森を通って帰りました。糺の森は京都の中でも大好きな場所です。空気が凛としていて、気持ちが落ち着きます。
あ、着物がぜんぜん撮れていない。と思い、上前だけ撮ってみました。
遠山に楓の刺繍。ほんとは9月くらいがいいのかもしれないけど、グリーンがきれいなのであえてこの単衣で。
菊花房の着物セットで、レンタルもしています。
今年は路頭の儀だけでしたが、来年はできれば5月5日の競馬や5月12日の御蔭祭りも見に行きたいです。本来は12日の御蔭祭と御阿礼神事が神迎えの神事だそうです。
御阿礼神事は深夜に行われる秘儀で一般の人は見られません。御蔭祭はお迎え行列が見られるらしいので、京都マニアの方で葵祭はもう何回も見たよ~というつわものはこちらもいかがでしょうか。
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