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久しぶりに奈良へ ~旅が人生を豊かにする理由~

 奈良を訪れるのは、何年ぶりでしょうか。昨日今日で奈良へ出かけてきました。

 20年以上前、修学旅行の案内役として。15年以上前には仕事で高校の先生方を訪ねて。そして数年前、京都癒しの旅のご案内でお客様と何度も訪れたことを思い出します。

猿沢池

 今回久しぶりに訪れた奈良で、私は再び南円堂へお参りしました。興福寺にある西国三十三箇所九番札所の南円堂
左近の藤、右近の橘で知られるこのお堂の前に立つと、忘れかけていた記憶がふっと蘇り、懐かしさに包まれました。


南円堂に立つと浮かぶ思い出

 南円堂の御詠歌を心の中で唱えながら、ある記憶がよみがえりました。

 義母と二人、毎夜義父を想いながら御詠歌をあげていた日々のことです。その静かな祈りの時間は、言葉では表せない温かさがありました。そして、祈りを通じて心が少しずつ癒されていったことを思い出します。

 当時は地元を離れて、義父を見送った喪失感と旅の仕事を断念した無念さで涙の毎日でした。時が解決するとは本当で、今は好きな旅の仕事ができていることに感謝しかありません。

 こうして昔のことを思い返してみると、それぞれの時代に出会った人々の優しさや支えがあり、今の自分の暮らしがあることに気づかされます。南円堂で手を合わせながら、「これまでの人生の一日一日がかけがえのないものだった」と改めて感じました。


南円堂

旅が人生を豊かにする理由

 旅をすると、これまでの人生を振り返る時間が自然と生まれます。それは、家にいる日常の中ではなかなか味わえないものです。
 例えば、今回の奈良では昔の仕事や家族との思い出がよみがえり、自分のこれまでの歩みを肯定的に見つめることができました。

 また、旅には「新しい出会い」があります。たとえ場所自体が懐かしいところでも、その時々で異なる景色や人々に出会えるものです。私は今回、南円堂の静かでありながら開放的な雰囲気に改めて心を打たれ、藤や橘の季節が来る頃にまた訪れたいと思いました。新しい季節の旅がまた私を豊かにしてくれるでしょう。


興福寺

今日が一番若い日

「今日が一番若い日」という言葉があります。日々を大切にするための素敵な考え方だと思いませんか?

 たとえ一歩であっても、外に出てみることで何か新しいものに出会えます。それは、近くの公園への散歩でも、いつものお店で自分のために少し特別なものを求めることでもいい。
 そして少しの勇気があれば、電車や車に乗り、少し遠くへ足を伸ばしてみてください。その先には、人生をより豊かにする発見や気づきが待っているはずです。


奈良公園にて

奈良で感じた「旅のすすめ」

 今回の奈良の旅では、「一日一日がかけがえのないもの」だということを強く感じました。そして、旅はそんな日々をさらに豊かにしてくれるものだとも思いました。

 奈良の穏やかな風景や歴史ある南円堂やその界隈でのひとときは、私自身のリフレッシュになり、今日を大切に過ごしたいという気持ちが、また新たな旅への一歩を促してくれました。
 

興福寺にて

さあ、一歩踏み出してみませんか?

 皆さんもぜひ、「今日」というかけがえのない日を大切にしながら、旅に出てみませんか?
 まずは家から一歩外へ出てみることから始めてみてください。そこには、きっと新しい発見や癒しが待っています。

 旅があなたの人生をより豊かに彩るものとなりますように。

この記事を書いた下戸眞由美はこんな人

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