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 1月7日に七草粥を食べる方は多いと思いますが、1月15日に小豆粥をいただくという風習を知っている方は、少なくなってきているように感じます。
 かつて京都で30代の方々にこの風習について尋ねた際、15名全員が「そのような習慣はしらない」と答えたことがありました。その時は驚くと同時に、少し寂しさを感じたのを覚えています。

 京都に暮らしていると、四季折々の行事や風習が日々の生活の中で自然と息づいていることを実感します。
 その中でも、幼い頃から祖母が作ってくれた小豆粥を毎年1月15日に食べていたことを思い出します。

今年も作りました。

1月15日は小豆粥

 1月15日の小豆粥には特別な意味があります。赤い小豆には邪気を払う力があるとされ、この日、小豆粥を食べて「今年も一年、無病息災でいられますように」と願いを込めるのです。まるでおまじないのようなこの風習を、私はこれからも大切にしていきたいと思うのです。

 京都には、四季を通じてさまざまな行事や習わしがありますが、その一つひとつには、先人たちが考え抜いて伝えてきた深い思いが込められています。それは、ただ形式的に行うものではなく、心を落ち着かせるためのものであったり、自然への感謝をするものであったり、心を込めて季節を感じながら過ごすためのものです。

 例えば、美しい花を見て心が和むように、こうした行事を通じて季節の移ろいを感じ取ることは、日常の中での「ちょっとした幸せ」を見つけるきっかけになるのではないでしょうか。

 小豆粥を作り、その香りに包まれながら家族で食卓を囲む。あるいは、禅寺で静かにその味を楽しむひととき。それは、現代の忙しい日常の中で立ち止まり、今この瞬間を丁寧に味わうことでもあります。小豆粥をいただくことで、ただお腹を満たすだけでなく、心を満たす時間を過ごせるのです。

 私たちは「京都癒しの旅」を通じて、このような京都の暮らしの豊かさをお伝えし、体験していただける機会を作りたいと考えています。
 今年も禅寺で小豆粥をいただき、初天神にお参りする旅を1月25日に企画しています。京都の伝統的な風習に触れながら、心も体も温まるひとときを過ごしていただければと思います。

東林院の小豆粥と精進料理

 日常の中で忘れがちな「今を感じる時間」。
それを京都の暮らしの中で取り戻すお手伝いができたら、私たちもとても幸せです。
 ぜひ、1月25日に禅寺での小豆粥で初春を祝う時間と初天神へのお参りをご一緒しませんか?

京都癒しの旅案内人・安藤加恵がご案内します。

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この記事を書いたのは下戸眞由美です。

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