567年(第29代 欽明天皇の時代)国内で風水被害と飢饉が起こり、占いの結果、賀茂大神の祟りとされた。勅命(天皇の命令)で盛大に祭礼を行ったところ収まり豊穣になったことから、朝廷の祭祀に準じた祭として催行されるようになった。
❶葵の葉
❷賀茂競馬(5/5)
上賀茂神社(賀茂別雷神社:京都市北区上賀茂本山)
宮中で行われていた競馬会が上賀茂神社で毎年5月5日に行われる(かもくらべうま)。現在では葵祭の前儀のひとつとなっている。
❸御蔭祭(5/12)
御蔭神社(京都市左京区上高野東山)
賀茂波爾神社(京都市左京区高野上竹屋町)
下鴨神社(賀茂御祖神社:京都市左京区下鴨泉川町)
比叡山のふもとの御蔭山にある御蔭神社から、下鴨神社に荒魂を迎える。船繋ぎ岩という磐座(いわくら)で御生神事(生まれ変わりの神事)が行われて、新しく生まれた別雷命の荒魂は賀茂波爾神社を経由して下鴨神社まで運ばれる。
❹賀茂祭(葵祭)路頭の儀(5/15)
京都御所(京都市上京区京都御苑)
勅使代(天皇の意思を伝える使者)が御所から下鴨神社へ、新しい神霊に挨拶をしに向かう。
下鴨神社(京都市左京区下鴨泉川町)
下鴨神社から上賀茂神社へ約500人が行列をなして歩く。賀茂斎院制度が始まってからは斎王が加わった。
【葵祭までの準備と当日】
4月 斎王代発表
5月1日 賀茂競馬足汰式(上賀茂神社)
5月3日 流鏑馬神事(下鴨神社)
5月4日 斎王代以下女人列御禊神事(下鴨神社または上賀茂神社)
5月5日 賀茂競馬(上賀茂神社)歩射神事(下鴨神社)
5月12日 御蔭祭(御蔭神社から下賀茂神社)
5月14日 堅田供御人鮒奉献奉告祭(下鴨神社)
5月15日 賀茂祭(葵祭)
『京都遠足』(P32)
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