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愛媛のシフォンケーキ専門店「おやつやさん」—心温まるお菓子作りへの情熱と新しい挑戦

愛媛県でシフォンケーキ専門店「おやつやさん」を営む店主は、幼少期からお菓子作りに夢中だった。その情熱が実を結び、地元の特産品をふんだんに使ったシフォンケーキを提供する店として形になり、訪れる人々に笑顔を届け続けている。
 
クッキング本を片手に夢中になったお菓子作り
店主が初めてお菓子作りに触れたのは、小学生の頃。親からもらったクッキング本を見て作ったクッキーがきっかけだった。それからお菓子作りに夢中になり、お年玉でハンドミキサーを買うほどに。その頃から「食べてもらって笑顔になってもらえる」ことに魅力を感じ、夢を膨らませてきた。「子どもの頃からずっと、お菓子作りを通じて人々に喜びを与えたいと思っていました」と語る店主の想いは、今も変わらず、彼女の作るシフォンケーキにはその温かさが込められている。
 
息子との思い出とシフォンケーキへの情熱
店主には、息子との思い出がある。息子が小さい頃、シフォンケーキが大好きで一緒に楽しんでいた。その後、シフォンケーキへの情熱はさらに強くなり、「いつかシフォンケーキのお店を開きたい」との思いが胸に芽生えた。「息子もシフォンケーキが好きだったので、彼との思い出を形にしたかったんです」と、店主は目を潤ませながら話す。そのシフォンケーキには、息子への深い愛情が込められている。
 
こだわりのシフォンケーキ—食べやすさが魅力
「おやつやさん」のシフォンケーキの最大の魅力は、その食べやすさだ。子どもからお年寄りまで、幅広い世代に愛されるその優しい味わいは、一口食べるだけで心がほっとする。店主は「普通のシフォンケーキ」と謙遜しながらも、そのシフォンケーキの特徴について語った。「他のシフォンケーキとの違いは、しっとり感とフワフワ感が長持ちすること。水分量を多くして、食感が柔らかく、シフォンラスクにはできないほどのふんわり感を出しています」と、レシピへのこだわりを紹介してくれた。
 
地元の素材を活かしたご当地シフォンケーキ
愛媛県は柑橘類、特にみかんが特産品として有名だ。店主は、地元の素材をふんだんに使ったシフォンケーキを提供しており、特に人気なのが、マドンナ(高級みかん)を使ったシフォンケーキだ。11月中旬から12月にかけて旬を迎えるマドンナのピールを生地に練り込み、まろやかで爽やかな柑橘系の風味が広がる贅沢な味わいを楽しむことができる。
 
また、愛媛県産のレモンを使用した「まるごとレモンシフォンケーキ」もおすすめだ。ギッコンファームの21世紀レモン使用。レモンの爽やかな酸味とシフォンケーキの軽やかな甘さが絶妙にマッチし、一口ごとに新たな発見がある味わいが広がる。地元の素材を大切にし、その魅力を最大限に引き出す姿勢は、店主の信念そのものである。
 
シフォンケーキの新しい形、「冷たいアイスシフォン」
最近、店主が注力しているのは「冷たいアイスシフォン」。これは、シフォンケーキを冷たくしてアイスのような食感に仕上げた新しいスタイルで、シフォンケーキの概念を覆す一品だ。「シフォンケーキは温かいものというイメージが強いですが、冷たくしても美味しいんです。アイスシフォンとして新しい形で提供できるように、今後さらに研究を重ねていきたい」と語る店主の展望に、未来への期待が高まる。
 
お客様との繋がりを大切に
店主は「何度も足を運んでも飽きさせないような楽しさを提供したい」と話す。店内には、訪れるたびに新しい発見があるような工夫が詰まっており、シフォンケーキの種類は季節ごとに変わるフレーバーや、数量限定の特別メニューも登場する。お客様とのコミュニケーションを大切にし、常に新しいアイデアを取り入れながら進化を続ける姿勢に、店主の情熱が感じられる。
 
地元に愛されるお店として
「おやつやさん」は、愛媛県の魅力を再発見させてくれる場所でもある。地元産の素材を活かしたシフォンケーキを通じて地域との繋がりを深め、お客様に新たな驚きと喜びを提供し続けている。シフォンケーキの世界に新しい風を吹き込んだ店主の情熱は、これからも多くの人々に幸せを届けていくに違いない。
 
住所:愛媛県今治市別宮町1-1-12
営業時間:11:00〜17:30
定休日:月火(祝祭日の場合は翌日)

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