女子駅伝を生観戦して走る人の美しさを知る【京都移民日記】
というアナウンスのための看板があちこちに立ち始めて、数日前からちょっと楽しみにしていた。
皇后盃 第42回全国女子駅伝が京都で行われるのだ。
東京にいたときは駅伝やマラソンはテレビで見るものだった。箱根は遠いし。
それが、ちょっと移動すれば見られる、となったら行くしかない。ちなみに駅伝にはそんなに思いいれはない。
駅伝見たことないけど多分道路に行ってみればわかるだろう。交通規制がかけられる時間に合わせて行ってみる。同じように観戦している人が大勢。ラジオを聞いている人も多い。
交差点でドキドキしながら待ってみた。
警官が大きな声を上げながら交通整理している。
「直進だけ流して!」
「はい、歩行者の急ぎの方だけどうぞ、受験生の方いませんか!?」
ボーイスカウトや関係者の方々がロープを張って通したり止めたりで、緊張感が溢れている。
そして
ときは
来た!
「おぉー!!」
「がんばれー!!」
一生懸命走る人と、それを大声を出して応援する人。ピュアな応援を久々に耳にして、ちょっと感動してしまった。
次々と走る人が。
こんなに近くでスポーツ選手を見たことがなくて、とても美しいな、と心が震えた。
ずっと練習してきた人が、思いっきり体を動かす姿は美しい。
上気した頰、しなやかな脚の運び、きびきびと動く両腕。ただ前を見る瞳。
肉体も勿論だけど、その一生懸命さに心を打たれるんだな。いろんな声援が飛ぶ。
「◯◯ファイトーーー!」
「前ついてけー!」
同じチームとか知り合いの方かな?の応援。
「ほら、お姉さんたち一生懸命走ってるで?応援しよう」
「がんばれー」
三歳くらいの小さな女の子とそのお母さん。
「石川県頑張れ!」
全国対抗なのでもちろん京都、それぞれの地域の応援があったけど、多くの人が応援したのが石川県。この声が石川の地震の被害を受けた人たちに届いてほしい。そんな祈りのような応援。
目の前を走っていた、滋賀の選手をしっかり撮影できた。
走り去る背中も素敵だな。綺麗だ。前を向く人は、それだけで心を打つんだな。
この大会のために一生懸命なのは大会関係者の皆様もだと思う。はたらくくるまシリーズどうぞ。
「きょう皇后杯かー」
と言いながら自転車で去っていった人がいた。街の中に駅伝が馴染んでるんかな。
また来年も観戦したいと思う。京都のいいところまた見つけてしまった。うれしい。