見出し画像

Zoom授業を1カ月半して、初めて知った学生の顔!

日本語中級クラスの読解授業で、Zoomのグループワークを行った。今日のテーマは「障がいと私」。

皆の国では、障がいのある人が社会生活で困らないように、どんな配慮や工夫がされているのかについて話す。

「う~ん、車いすに乗っている人が使いやすいように、トイレが大きいです」

「台湾では、車いす専用のエレベーター(リフト)があるし、障がいのある人の雇用も多いです」

「ベトナムでは、障害のある人は国から食費がもらえます。(日本円でいくらぐらいか聞いてみたけど、ちょっと金額はわからないらしい)」

などなど、なかなか学生達は彼らなりの視線で、盛り上がった話し合いをしていた。

と、あるグループを私が訪れたとき。今まで見たことがない女子学生がいる。

え?この学生は誰??一瞬、思わず考え込んだ私。

「あ、7月からZoomで授業を受けている台湾在住のYさん!」と心の中で叫んだ。彼女は、Zoom授業で一度も私に顔を見せたことが、今までなかったのだった。(私の勤務校は、学生が顔を出すことを強制していない。私としては画面ONのほうがいいのだけど)

1か月半が過ぎて、初めて名前と顔が一致した瞬間だった。

対面授業ならあり得ないことでも、Zoom授業あるあるである。あれだけ、声を聞き、休み時間でも少し話したりしていたのに、顔を知らなかったのだ!担任ではない私は、何となく今まで、画面ONのお願いができずじまいで、きてしまったのも一因かもしれないけれど。

こういうこともあるんだなあ。オンライン授業では。

なんか、リアル授業とネット授業の特徴を感じずにはいられない、新鮮な驚きがあった一瞬だった。


#エッセイ #日本語学校 #日本語授業 #障がいと私 #読解 #Zoom授業 #グループワーク #新鮮な驚き #日本語教師

いいなと思ったら応援しよう!

京すずらん
もしサポートいただけたら、とてもありがたいです。自分をより向上させるための書籍購入や研究会、勉強会の参加費用にします。また、日本在住で中国語圏生徒達の日本語学習のフォローにあてたいです。