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日本語授業での私の相棒 ③ Zoom編
今回は、今のZoom授業での大変便利なグッズを紹介したい。ただこれは、私が所属している日本語学校のアイデアで、自分が考案したわけではないのだが。
A4の透明クリアファイル(100円ショップなどでも10枚セットになっているもの)にA4白紙を入れ、ファイルの上から水性ペンで直接書く。消すときはティッシュペーパーでOK。「簡易ホワイトボード」だ。(勝手に私が命名しているのだが)教えているクラスの学生たちは全員これを持っている。
例えば、漢字の復習などは、もってこいだ。大きく書いたら画面に向けて持ってもらう。それを私が見て、気が付いたことを言う。または、私が今言った意見について賛成か(〇)、反対か(×)などを書いて見せてもらい、それぞれの立場から、その理由も数人に述べてもらう。
この簡易ホワイトボードのメリットは、一目瞭然であること、取り扱いが簡単なこと、低コストなことだ。Zoom授業であっても、できるだけ実際にも手を使って書いてほしいと思うので、簡易ホワイトボードは、まさにうってつけ。超ローテク・アナログの方法だが、授業の要所要所で使うと授業進行のマンネリ化が、少し阻止でき、リズムができるように思える。
Zoom授業では、Zoomの機能もうまく取り入れながら、アナログ方法も組み合わせることで、授業にメリハリをつけることが大切だと思う。対面授業以上に、より工夫が必要なのだと、最近の授業で実感している。それでも肩ひじ張らずに、教える側も楽しい気分の下で様々な方法を組み合わすと、プラスの相乗効果が生まれるように感じる。
最も大切なことは、学生も教師側も「疲れないこと」だろう。特に教える側で授業準備から授業まで、やりきった感があるような良い疲れ方ならいいが、心身共に疲労困憊しかないようなら、振り返りの余地あり。教師側が疲労感ピークなら、学生もやっぱり疲れている。(精神的にも)
授業後、「今日も授業に出席して良かったな。○○と○○がわかり、使えるようになったし」と学生たちが少しでも感じてくれたら、教師冥利に尽きるというものだ。なかなか100%満足できる授業展開にはならないが、この「簡易ホワイトボード」を、今後も私の良き相棒としたい。少しでも学生たちに、「出席してよかった今日の授業!」と思ってもらうためにも。
#エッセイ #日本語教師 #日本語教育 #簡易ホワイトボード #教師冥利 #Zoom授業 #授業のメリハリ
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