見出し画像

若手職員の発想を活かすプロジェクト運営を

「若手提案プロジェクトの効果的な運用について」を議会の質問で取り上げました。

本会議で質問しました。


若手提案プロジェクトは20代~30代の若手職員がプロジェクトチームを組んで、与えられたテーマに沿って、課題解決の方策を探るもので、若手職員が他部局の同年代の職員と横の繋がりを持ち、通常業務では得られない新たな知見や広い視野を持つ機会となるものです。
また、若手職員同士の活発なやり取りの中で自分たちだけで施策を実際に作り、市長の前で発表するため、施策を作る責任を自覚するとともにモチベーションをアップさせる効果もある有用な取り組みだと評価いたします。

しかしながら、私は、令和2年7月特別会議に提出された「議案第98号 令和2年度大津市一般会計補正予算(第4号)」の若手提案プロジェクトには反対いたしました。

その若手提案プロジェクトというのは図書館への電子書籍の導入と結婚披露宴への応援金の提案でした。
電子書籍の導入は、一人当たり蔵書冊数が滋賀県最低レベルにある現状においては時期尚早であり、結婚披露宴に対する応援金「コロナに負けるなプロジェクト ~大津を元気に!~」については、対象者の判別方法がはっきりしなかったことや他用途に流用される恐れがあり施策の目的を果たせないと判断したからです。

せっかくの若手プロジェクトであるのに、粗さが目立つ状態で提出されたことで、反対という苦渋の決断をせざるを得なかったことを大変残念に思います。

担当課に確認すると、提案事業は若手職員の話し合いだけで案が作られており、その施策を実際に担当する原課との情報共有は一切ないとのことでした。
施策として練り上げられていないと感じたのは、その提案事業に関連する他の施策や担当課の持っている情報との整合性がなかったためでした。

また、このプロジェクトは提案者である若手職員が案をまとめるところまでで終わり、施策を作ったり、実際に実施するところには関与していないとのことでした。

熱意をもって提案した若手職員達が、案を出すだけでなく、案が実際にどのような施策になるのか、また実施する過程でどのような困難が生じ、どう改善するのかというすべての事業工程にかかわってこそ、体験を通して学ぶ真の成長の機会となるのではないかと思います。

若手提案プロジェクトについての評価をお聞かせください。
また、提案者である若手職員の熱意を生かす意味でも、案を出すだけに終わらせず、施策になった後も一定関与し続け、案が施策になって実施されるまでを身をもって体験することで、職員として成長する機会とすることについて見解をお伺いします。

執行部の答え
同プロジェクトは、若手職員にとって同年代の職員と共に市政全体について話し合い、市長に提案する経験が意欲向上や能力開発などの機会になっている。
今年度は、事業の提案段階で各担当課に聞き取りを行って課題を把握するとともに、提案後も各部局の検討結果を共有するなど、事業実施に向けた過程に若手職員が関われるように見直した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?