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記野式:サクッと!ゲーム業界講座 2月後半号

さて、2月も後半になりましたので寒さが続くのももう少しだけ!と思いたいです。東京の桜も3月22日の開花予想が出ていますので、ホントに楽しみです。今年はしばらくぶりの行動制限のない「お花見」を迎えられそうですのでね。

さて、今号ではアメリカ市場データNPDの1月分をレポートします。2023年初のアメリカ売上報告です。加えて、ヨーロッパ、イギリスの1月のゲーム市場、それから1月の世界のモバイルゲーム市場についても報告します。

その前に、NPDがアメリカ市場の2022年度のレポートを出してくれました。まずはそちらをまえがきでコンパクトにまとめてみたいと思います。

今回の為替レートは1ドル=136円で計算しています。先月号から5円も円安になっていますね…ホント、少しは安定していただきたいものです。

<記野式まえがき:2022年アメリカのゲーム市場まとめ>

2022年のアメリカのゲーム市場は、新型コロナ特需で最高売上規模に達した2021年と比べれば5%ダウン、それでも史上2位の売上規模を達成しているのです。2021年に引き続き好調だったと言えるでしょう。

1.売上規模概要

アメリカの2022年度のゲームハードウェア、ソフトウェア、アクセサリーの総売上規模は566億ドル(約7.6兆円)でした。まぁ、すんごい金額であることは間違いありません。需要過多のハードウェアとモバイル以外のサブスクコンテンツの売上アップが他のダウンを相殺しました。

ハードウェアの継続的な供給制約、遅れている新作ゲームリリース、マクロ環境の変化などが2022年の年間を通じて市場のパフォーマンスを不安定にさせる要因となりました。

月別の売上推移表を見てみましょう。2022年5月は売上規模が前年2021年5月の水準より18%ダウンして市場にとって底値になってしまいました。

しかしながら、年末には、PlayStation 5を中心としたハードウェアの供給が十分にあったこと、『Call of Duty: Modern Warfare II(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェアII)』や『Pokémon Scarlet/Violet(ポケットモンスター スカーレット・バイオレット)』が発売されたことなどから改善に向かいました。

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