精神科医へ。
二回目の受診。
統合失調症の診断を受けている長男。
十八歳に診断されて今年二十四歳になるからもう六年だ。
長男にどう接すればいいのかわたし自身が精神科医に相談した方がいい
とフランス人の友人にすすめられ
なるほどそんな手もあるかと受診してみた。
去年のはじめに二軒、電話で問い合わせると
二軒とも「新規の患者は取らない」と断られてしまった。
どんだけ多いんじゃ精神病患者。
その二軒は友人からの紹介で
手当たり次第に他の医者を探すという気にもならず
なんとなく放っておいてしまった。
と、去年の年末になって別の友人が「いい医者に当たった」
と精神科医のことを話しはじめたので紹介してもらい
ここはすんなりと予約が取れたのだった。
思っていることを自由に話し、
医者からも質問されてそれに自由に答える。
三十分強、だけれど、
ただありのままを話す、それだけで気持ちが楽になる。
おそらくは医者は
「長男さんとはこのように接するべきだ」
のようなことは言わないのだろうと思う。
それでも何か、自分がいい気分になるヒントをもらえるかもしれないな
という気がしはじめている。いやほんとうにそうかはわからんけど。
あいまいもこ。
心の病気?頭の病気?
あいまいもこ。
長男のおかげでいろんなことを知ることにもなった。
なにごとも表と裏。プラスとマイナス。
せっかく一対一でフランス語を話しているんだから
わからない単語は聞き逃さずわからないアピールしよう
ということも再確認した。
ついしてしまう。わかったふり。