首都圏カレーフェス進化論③コロナ禍とカレーフェス
はじめに
こんばんナマステ💛Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️
先日から続けている首都圏カレーフェス進化論の3回目だよっ💞
初回は横須賀と土浦を首都圏カレーフェス「第一世代」と定義、
前回はそれに続く神田、下北沢、武蔵小杉のカレーフェスを「第二世代」と定義付けた。
今回のシリーズは昨年秋にClubhouse『インドの衝撃(インド大学)』で話した内容をベースにしているのでご興味あれば是非聴いてみてねっ⭐️(約29分)
第3話は一筋縄ではいかないってことを話していく。
それじゃあいっくよ〜〜〜🍛🍛
カレーフェスは「密」の味
2020年から始まったコロナ禍でフードフェスの大半は休止を余儀なくされ、「第一世代」のよこすかカレーフェスティバル、土浦カレーフェスティバルでも2020年、2021年の開催は中止を余儀なくされた。
「第二世代」については2020年、2021年の神田や武蔵小杉の広場イヴェントは中止されたが、カレーラリーについては神田、下北沢、武蔵小杉とも継続されており、カレーによる街おこしの灯は消えていない。
コロナ禍における下北沢カレーフェスティバルの取り組みを見ていくと、全参加店舗にテイクアウト提供を義務付け、屋外に飲食スペースを確保。開会式や連動した音楽ライヴなどは中止とし、「新しいカレーの生活様式」を追求した。
2021年の夏には下北沢ミニカレーフェスティバルという、ミニカレーだけを食べ歩くスピンオフ企画も計画されていたが、昨年の夏は非常に感染者の多かった時期であり中止を余儀なくされたのだけど、秋の本家カレーフェスティバルは滞りなく行われた。
「第二世代」は災害に強い❓
神田や下北沢でカレーフェスの機運が生まれたのは、東日本震災による景気の落ち込みの打破という意味合いがあったことを前回書いた。
どん底から生まれた「第二世代」のカレーフェスは東日本大震災から10年後の災厄にも耐え抜いているともいえる。
2019年の台風19号で武蔵小杉が冠水し、大規模な水害となったことを覚えているだろうか。
あの時、広場で行うカレーEXPOについては衛生面の考慮もあり中止を余儀なくされたけれど、コスギカレーフェスの片翼である店舗を巡るスタンプラリーは予定通りの日付まで継続された。
自分もそのひとりだけど、被災地武蔵小杉が少しでも元気になればいい、という想いでカレーを食べ歩いた人もいるんじゃないかな。
食べ歩きは街が壊滅してしまえば無理だけど、飲食店が生き残っていれば可能だということ。そして食べ歩きの力は復興への大きな力になる。(自己正当化😜)
2022年、カレーフェス復活の胎動
ここからは昨年収録したポッドキャストにはない書き下ろしの部分になる。
2022年も終わりが近づいてきた現在、未だコロナ禍は終わってはいないけど、世の中は良くも悪くも戻ってきた。むしろ揺り戻しのようにイヴェントが戻ってきて、それはカレーフェスも同様の流れ。
カレーじゃないけど、自分自身も5月には四川フェスのスタッフをやらせてもらった🌶
そしてそれが最初で最後になってしまった😭
5月のよこすかカレーフェスティバルは規模を縮小のうえ、入場の事前申し込み制を取ったけれど(申し込みなしでも入場できるが人数制限あり)、
秋に行われる土浦、神田、下北沢のカレーフェスはほぼ旧に復した。
この差は純粋に時期の違いが大きい。季節を追うごとに世の中が復旧していっているのだから、季節が2つ違えば対応に天と地の差が生まれる。
ただ、前回も少し書いたんだけど武蔵小杉では実現が危ぶまれている。
開催に協力したいという方は是非名乗りを上げたほしい。
「第一世代」と「第二世代」のはざまで
ここで話題を埼玉県北本市に移す。
2011年に北本で行われるB-1グランプリの埼玉版に出場するために名産品のトマトを使ったカレーを開発してグランプリで優勝。
その後横須賀と土浦のカレーフェス内で行われたグランプリで優勝し、最初の優勝がホームタウンディシジョンでなかったことが証明されると、
レトルトカレーがバカ売れし、カレーを目当てに北本を訪れる人が増えたという、名産品を使った新造グルメとしては異例のヒットを果たしたご当地カレーがある。
それで、北本トマトカレーフェスティバルなんてのもやってたんだけど、これは本当にトマトカレーだけを集めた小規模なものだった。
しかしトマトカレー誕生10周年となる昨年、トマトカレーを旗印にしつつも全国のご当地カレーを呼び込むという横須賀・土浦型「第一世代」カレーフェスの開催をぶち上げた。
横須賀と土浦のグランプリを踏み台にして飛躍したのだからある意味での恩返しともいえるし、東京から約1時間という横須賀、土浦と同じような立地条件を思えば三つ巴になれる可能性すらあった。
ただ、昨年だからね。もちろんこうなった😨
そして他のカレーフェスが軒並み復活してる今年になっても開催の狼煙は上がらない。
その一方でスタンプラリーはやっぱり続いてるんだよね。
「第一世代」的な志向をしながら「第二世代」的な方法論だけが生き残っているというのもCOVID-19のイタズラなのかな。
この先どんな展開になるのかちょっと興味がある。
おわりに
コロナ禍は「密」を産み出すフードフェス文化にとっては完全に敵対でしかなかった。
それがメインである「第一世代」のカレーフェスは完全に失った2年間になってしまったけど、まち歩きを主眼としている「第二世代」のカレーフェスはウィズコロナへの適応を図った。
「第一世代」と「第二世代」の性格の差がコロナ禍によってそれまで以上にくっきりと出たということになるのかな。
カレーフェスのシリーズはあと1〜2回だと思ってるけど、こういうのも書きたいな、なんて話が頭のなかに浮かんでるのでまだわかんない。
それじゃあバイバイナマステ💛暑寒煮切でしたっ✨