指先を飾る
指輪が好きだ。
アクセサリー自体好きなんだ。
昔から祖母が螺鈿細工の宝石箱を事あるごとに見せてくれていた。
その影響かもしれない。
初めて指輪を持ったのは大学入学した時。
洒落っ気のない私に母が買ってくれたシルバーリング。
大学生活唯一のオシャレだったかもしれない。
その次は二十歳の記念に父が買ってくれた指輪。
小さいけれど宝石が付いていたので、それが自分に不釣り合いな気がして、
なかなか身につける機会はなかった。
その次は、卒業祝い・就職祝いに自分で買った指輪。
大事なイベントの時にはお守りとして必ず嵌める。
少しずつ指輪が増えていく。
どれもお気に入り。
指はなにかと目に入る。
退屈な授業の時は眺めて時間が過ぎるのを待ったし。
仕事で疲れた時には癒してくれたし、自分を鼓舞してくれた。
仕事柄、そんなに指輪を付けられないので、休みの日に楽しむ。
重ねて付けたり。左右どちらも複数の指につけたり。
かなり賑やかな指だ。
ここ最近は指輪生活から遠ざかっていたが、
新しく指輪を買った。今の自分にしっくりくるもの。
お気に入り仲間が増えたのが嬉しい。
今日も指先にきらり。
これから怒涛の年度末決戦になるので、自分の気分を上げていこうと思う。