どうする? デザイン出版記念トーク 【イベントレポート】
東京でも雪が降った今日。
気になっていたトークイベント「どうする? デザイン出版記念トーク」に参加しました。
実は、気圧の変化にやられて頭痛がしていたので、このまま寝ちゃおうかなと思いつつ、まあ、体調悪化したら切り上げようと視聴開始したのですが…。
結果。
いつの間にか「これは忘れないようにnoteに書いておこう!」と、頭痛のことも忘れて、かなり集中して視聴しておりました!笑
イベント概要
今回参加させていただいたトークイベントの概要はこちら。
【題名】どうする?デザイン 出版記念トーク
【日時】2021年1月28日(木)21:00〜22:00(予定)
【内容】「どうする?デザイン」の企画背景や制作秘話、裏話などをお話いたします。
【登壇者】ingectar-e代表 寺本恵里さん/上司ホールディングス 上司ニシグチさん
書籍の内容がDTP関連のものなので、トークの内容も基本的にはDTP寄りだったけれど、仕事をする上での大事な視点など、様々な気付きと学びの得られるイベントでした!
書籍「どうする? デザイン」とは
今回出版された書籍「どうする? デザイン」。
出版社のサイトで見かけて気になっていたところ、今回のイベントに登壇された上司ニシグチさんが先日書かれていた以下noteを読み、より気になる存在になっておりました。
どうするデザインの出版元である翔泳社のサイトでは、以下のような紹介がなされています。
「あれ、違ってた?」とならないために
「おしゃれに」「可愛く」「かっこよく」「シンプルに」など、デザインのクライアントからよく要望される言葉ですが、これらは漠然としていて、受け止め方は人によってさまざまです。あとからズレに気付いて、「あれ、違ってた」ということもよくあります。
本書は、そんなトラブルにそなえて、クライアントとどんな言葉のやり取りをすれば、的確に、効率的にデザインを決めていくことができるかを、架空の事例をもとに解説します。
ヒアリングから、ラフ、提案、修正、校了まで、クライアントとデザイナーの会話をベースに、実戦形式で解説していくので、コミュニケーションでつまづくことが多い方にもわかりやすく理解できます。
本書を活用すれば、デザイナーは「やり直し」がなくなるだけでなく、さまざまな要望に的確に応えられるようになるはずです。
書籍では、例えばひとつのデザインが完成するまでのラフ案出しから、どういういうブラッシュアップを重ねて完成に至ったのか? までの過程を言葉でわかりやすく解説してくれているようで、そういうのって他の人から言葉として聞く機会はあまりないから、勉強になりそうなだなと感じました!
そして今回のトークイベントの大半の時間が、書籍の内容とからめ、上司ニシグチさんがご質問をし、寺本さんがご回答されるというQ&A方式で進んでいきました。
1 : どうする? インプット
Q:忙しくてインプットする時間を捻出できません
わかるー!!
今の私で言えば、息子の中学受検や引越し受け入れなど、プライベートでバタついていて、なかなか勉強の時間が確保できないんだよねえ…と、ナイスな質問だと興味津々で聞いていた私。
この質問に対する寺本さんのお答えがこちら。
インプットは「暇だからできる」「忙しいとできない」ものではない。
やりたい・やろうと思った人だけができるもの。
アスリートと一緒で、最高のパフォーマンスを出すためには筋トレとのように、情報のインプットを毎日毎日継続して行うことが大事。
はい、ほんともうおっしゃる通りです…!
寺本さんは、情報感度を上げる努力を常にし続けているそう。
ご自身のデザイン提案時でも、マーケティング調査等の事前調査なくデザイン提案はできないし、そういった調査をしていない人や不勉強な人の提案は信頼できないと思ってしまうとのこと。
自分の行動を振り返ると、堂々と胸を張れる状態ではないことに反省しかできなかったです。このお話が一番鋭利な角度で刺さったあ。。
(この質問から覚醒したかのように、夢中でトークに耳を傾けておりました笑)
2 : どうする? スキルアップ
次の質問。
Q:デザイン(イラスト)のスキルがなかなか上達しません
これもねえ… お答え、非常に刺さりました…。
自分が何歳までにどんな仕事をしたいか、クリエイターとしていくらもらっていたいか、クライアントや会社に対してどんな結果を出したいか。
そういう、自分がどうなっていたいかという明確なビジョンがない、仕事が他人事の人は成長が遅い。どんな本を読んだりしても身につかない。
自分がどうなりたいかを明確にイメージして、期限を決めて逆算して行動する人が上達していく。
寺本さんはスクールが好きで、気になったものはすぐ通っていたそう。仕事しながらflashを習いに行ったり、QuarkExpressを習いに行ったりしていたと。(時代…!)
確かに自分の周りを見渡してみても、「自分がこうなりたい!」という明確なビジョンがある人は、その目標に向かって行動しているし、スキルアップできているんですよねー。
そして、そういう人はインプット量も自然と多くなる好循環が生まれているような気がします。
私も最近、自分が「こうなりたい」という具体的なビジョンを持てたので、気になるキーワードへのアンテナ感度は高くなったと実感中です。(あとは筋トレと同じく継続あるのみ…!!)
3 : どうする? 認知向上
Q:イラストレーターとしての認知をもっと高めたいのですが
認知=絵が使われるということがわかりやすい結果と仮定すると、広告や雑誌等で使われるために売り込みするしかない。
SNSも頑張っていたらいつか見てもらえるかもしれないけれど、それよりも具体的な営業活動を行なった方が仕事につながると思う。
以下の具体例はすごくわかりやすかったです。
今だと、YouTubeで音楽配信しているアーティストなどに、こんな絵を描いてますってメールしてみる。MVとして使ってもらえるよう打診してみる。
yamaの「春を告げる」のMVはアニメーションではなく静止画のイラストだから、そういう使われ方がされたらものすごく認知されると思う。
具体的には、気になるアーティストの音源に自分のイラストをつけて送ってみたりとか。
待っているより、自分から行動してみることが大事!
これってイラストレーターさんに限らず、組織で働いている人であっても、案件にアサインされるのをただ待っているだけじゃなく、自ら積極的に「こういうことをやってみたい」と宣言したり、働きかけることが大事だよなあと思います。
そうすることで、自分が思い描く「なりたい自分」に近づけるのだろうなと。
4 : どうする? 営業術
Q:仕事をたくさんいただけるようになりたいのですが
営業術は、貢献と感動されることのみ。
営業が想定している倍以上の仕事をすることが大事。
スピードや提案量や質など、何かに感動してもらえることで「またこの人に頼もう」と思ってもらえるようになる。
確かになあー!と。
自分が過去、フリーランスをしていた頃はいわゆる売込営業はしていなかったけれど、相手が期待した以上の何かを提供できていたから、継続して受注できていたり、新たな紹介につながったりしていたんだなあと、当時を振り返って納得。
そして、営業時に持っていくポートフォリオについての言及も。
ポートフォリオの更新は大変だと思うけれど、企業に合わせてちゃんとカスタマイズしたものを提案した方が刺さりやすい。
「なんでもできます」と全ての作品を見せるよりも、その会社で使いやすいテイストの作品ばかりを集めたポートフォリオの方が、ぜひ!となりやすい。
たくさん情報を与えすぎると、相手が判断するという作業が増える分、保留される確率が高まってしまうと。(確かに…!)
これって、転職活動時のポートフォリオでも同じかもですね。
幅広い表現力や実績を見せることは大事だけれど、その会社に刺さりやすいテイストのものを最初の方に見てもらう工夫をするだけでも、印象が変わるかもしれないなあと。
面接官はただでさえ忙しいのだから、ポートフォリオの冒頭で「ウチにはフィットしない」と思われるのは避けたい…!
Q&Aを端的にまとめると
さいごに、それぞれの質問に対する答えを端的にまとめてくださっていました。
1:どうする? インプット
インプットは日々の筋トレ。必要な人はやって当たり前!
2:どうする? スキルアップ
スキルアップは、自分ができるようになりたいと思った瞬間スキルアップする!(スキルアップしたいと思ったひとは即行動している!)
3:どうする? 認知向上
具体的な営業活動はSNSより近道である。こちらからアクションを起こすべし!
4:どうする? 営業術
常に感動される仕事をする! その企業に合ったポートフォリオを用意すべし!
5:どうする?本業×副業
自分の経験にも、リスクヘッジにもなる! 企業にも求められている。
※これだけ中座しててトーク聞けなかった…
まとめを振り返ってみても、かなり本質をついたお言葉をいただいたなあという印象です。
感想
1時間半という限られた時間の中なのに、ギュギュギュ!っとものすごい濃度の内容が詰め込まれ、学びの多いトークイベントでした!
書籍もぜひ手に取ってみたいと思います!
改めてハッとさせられることや、やるしかない!というやる気をもらったりもして。
こうして、自分の中でもモヤモヤしていたり、輪郭がぼやけていた部分に対する気付きを与えてもらえ、本当にありがたかったです。
今回登壇されたおふたりの関西弁まじりのテンポの良いかけあいも心地よく、とても楽しく視聴させていただきました。
次回も開催されるそうなので、そのときもぜひまた参加します!!
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