「言葉にする」目的は「アップデート=情報更新」である
15秒で分かる今日のポイント
●同じく家族に「アメリカかぶれ」と呼ばれている友達との会話
●言葉によるコミュニケーション(=バーバルコミュニケーション)の一番の目的は、実は自分の意見を伝えることではない
●言葉のコミュニケーションの一番の目的は、「変化し続ける自分」というものの今の状況を相手にアップデート(=情報更新)することである
しつこいくらいにこのブログで、「言葉にすることの重要性」(=バーバルコミュニケーション)をお伝えしています。
今日はそれに関連するお話です。
アメリカかぶれな私たち
先日、ある友達とカフェで話していて、盛り上がりました。
彼女はずっと、外資系企業で外国人の偉い方の秘書をしてきました。私もアメリカで大学時代を送り、外資系企業で仕事をしてきました。
私たち2人とも、家族や兄弟に「アメリカかぶれ」とみなされています…泣
・思ったことをすぐに口に出す
・図々しい、ずけずけモノを言う
・自分の意見を常に持つ
・自己主張する
どうやら、こういうようなことを、家族は「アメリカかぶれ」と呼んでいるようだ、と。笑
妹に言われたことがあります。「お姉ちゃんみたいにずけずけモノを言うのって、日本人の美徳を失っている」
彼女も弟にこう言われたそう。「お姉ちゃんのように何でも言うタイプは、日本の企業では通用しない」
まぁ確かに、世の中の主流からやや外れてることには、薄々気付いてました…でも、そのアメリカかぶれの内容を見るに、何か悪いんでしょうか??
口に出して伝えること=アップデート(情報更新)である
私は、夫婦間の言葉のコミュニケーションを何より大事にしています。ネガティブなことも、いいことも、口に出して伝える。
それは、好き勝手なことを言いたいからではなく、自分の主張を一方的にいう、ためでもなく、変化し続ける自分を、相手に対して、ちゃんと情報更新(=アップデート)する、という目的が1番じゃないかと。
人は変わります。そして、変わり続けます。
価値観も変わるので、同じことであっても、以前と今とでは、違う反応を示すこともある。
例えば、ある友達は、作り手の顔が見えるモノを扱うあるマルシェのボランティアを始めたのですが、それは、ある革職人のおじいさんの作品やその想いに感動したから、なんだそう。
でも、彼はそれまでユニクロや無印、いわゆる量産型のお店を好んでいたそうで、妻にとっては、「なになに?何始めたの?」なんなら、「なんかの宗教にハマってるんじゃ?」みたいな疑惑も…
彼にとっては、きっかけがあって、その後の流れがあって、ごくごく自然に起こった変化。
でも、周りにとっては激変した!!ということになる。
だから、日々の出来事を逐一伝える必要はないけれど、夫婦間で何らかのすれ違いを感じたときや、夫婦間で何かの話題が持ち上がったとき、自分の感じたことを、スルーせず、面倒くさがらず、「言葉にする」
これは結構重要だと思うんです。
え?そうなの?何でそう思うの?へー!そんな風に思うんだ。そういう人だったのね!!などなど、
ちょこちょこ自分の気持ちを言葉にして、小さな変化を日々伝えていれば、激変した!!!なんてことはめったに起こりません。
激変した!と感じると、人は急激に距離を感じます。また、相手がよく分からなくなります。
「言葉」にして意思を伝えることは、自分のため、でもありますが、変わり続ける自分を「相手にお知らせするため」です。
それに、自己主張も自分の意見を持つことも、「アメリカかぶれ」なんてことはなくて、これから益々(同質の集団ではなく)「個」と「個」の繋がりが大事になる世の中で、結構大事なことなのでは。
それを、夫婦間という、最も小さな「個」の繋がりで始めてみる。
その第一歩が「言葉にする」ということなんじゃないかと思います。