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悪習慣は「止める」のではなく「替える」

毎日夕食後のケーキを食べるのが習慣の友達がいました。
それこそ10年くらい続けていた習慣かもしれません。

そんな彼女も御年50歳。さすがに新陳代謝も悪くなり、肌にも影響が出てくるし、元々全く太らない体質だったのが、少しずつ肉がついてきたようで、その習慣をやめたいと思いました。

でも、このように長年続けてきた習慣を断ち切るのはものすごい労力がかかります。実際に彼女も、何度もやめよう!と思い立ってはまた食べてしまうを繰り返しすっかり自己嫌悪に陥っていました。

このような悪習慣をなくすのにおすすめなのは「完全に止める」のではなく、何か別のモノに置き換えるというテクニックです。

例えば、生クリームがたっぷりのったケーキをまずはシフォンケーキに替えてみる。シフォンケーキに慣れてきたら、プリンに替え、ゼリーに替えて、ヨーグルトに替え、スムージーに替え、フレーバーウォーターに替え、最後に完全に辞める、といった具合に徐々に段階的に進め、最終的に夕食後にデザートを食べるという習慣を完全に絶ちます

これまで食べていたものを完全になくすのは100をゼロにするような大きな変化です。何度も話しているように、脳は大きな変化に危機感を覚えるので、まずは何かに替えるということから始めることで、脳に大きな抵抗を覚えさせないようにしながら徐々に慣れさせていくのが重要です。

これにどのくらいの期間を要するのか、ですが…
1日目はシフォンケーキ、2日目はプリン、3日目はゼリー、4日目はヨーグルト、といったように日々変化させるのは早急すぎます。これも急激な変化なので、おそらくすぐに生クリームケーキへのリバウンドが起こります。

明確な基準はないのですが、自分がシフォンケーキになれてきたな、と思うタイミングでプリンに移行させれば良いでしょう。

人が新しい習慣に慣れてきた!と感じる第一段階の目安は概ね21日程度なのだそうです。

これはもちろん何に取り組むかによって異なると思いますが、数字を意識することは習慣化に有効なので大体の目安としても良いのではないでしょうか。

なので、21日目にシフォンケーキでも十分満足できるな、と慣れてきたらプリンに移行させ、プリンを21日続けてまた慣れてきたな、と思ったらゼリーに移行、といったようにゆっくりで良いのです。

もちろん、21日を待たなくても「慣れてきた」と思えば次の段階に進めて構いません。

私の友人は、それまで毎日3本は開けていたビールのうち、1本をノンアルビールに替えることでアルコール摂取量を減らし、今ではノンアルビールの手を借りずに毎日3本開けていたビールが1本になりました。

そんなふうに、止めるのではなく、何かに替えれないかな?と考えてみるところからスタートしてみることをお勧めします。



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