#3 対立をしない-リーダーとして心がけている10のこと
こんにちは。品川区長(2022年12月~)の森澤恭子です。
リーダーとして心がけている10のこと。
#1 「組織は、トップの器以上のものにはならない。」視座を高め、器を広げる努力をする
#2「心の余裕をもつ」
3つめは「対立をしない」ことです。
私が目指すのは、寛容でやさしい社会(生きづらさを感じる人がいないこと)、究極的には「世界平和」です。今、世界情勢を見ていると、立場の違い、価値観の違い….様々な要素が複合的にからみあい、対立関係がうまれ、結果として戦争がおきている。
最近読んだ本にこういった言及があり、そのバランスを保つには、常日頃から対立を生み出してはいけないという想いを強くしました。
政治の中では特に、「対立構造」というのはわかりやすく、ある対象を敵視して、徹底的に批判するなどにより、自分の立場を明確にすることは、特に、選挙など戦いの中では一見有利だし、結果として、熱狂的な支援者を生み出すのだと感じることもあります。ただ、リーダー(トップ)として考えると、意見の違う人、立場が違う人も含めた全体のリーダーであるわけです。私としては「対立」から生み出されるものは何もないし、いわゆるSDGsの「誰一人取り残さない」という考え方からは離れてしまうものだとも感じます。
そういった中、自分とは違う意見をされた時や批判された時も、まずは、そのまま、ありのままを受けとめることを心がけています。(もちろん人間なのでイラっとすることは多々ありますが…)私から「対立」を作り出さないということが大事だと思っています。
そして、英語でいう "be in someone’s shoes" ー相手の立場になってみる、相手の立場を想像する、「想像力」を働かせてみる。相手はなぜそのような発言をするのか、なぜそのような思考になっているのか、をひもといてみる。
ちょっと話がズレますが、昨今Xでは「匿名」で攻撃する人が多くいます。正直、名前を出して発信している立場からすると、匿名で自分は安全な場から誹謗中傷的な言葉を発するのはフェアではないなと思うことがよくありますが、匿名で攻撃する人は、現実に自分が置かれている立場で鬱憤や不満、問題を抱えているのだろうなということが想像できます。
話を戻します。異なる意見や批判は、時に事実や意図を誤ってとらえられていることもありますし、おっしゃる通りだけれど現実的には難しい、私のできる範囲を超えている、あるいは実現には時間を要するといったこともあります。一方で、価値観の違いによりどうしても相いれない、平行線のままであることはありますが、価値観が違ったとしても、見方やアプローチが異なるだけで、解決策が見いだせないわけではないと考えます。
都議時代に3人で結成した会派「無所属 東京みらい」では、「白か黒ではない、〇か×ではなく、第三の選択肢を目指す」、そういった政治への転換をミッションとして掲げていました。
これは今でも強く思っていて、引き続き、私が目指している政治でもあります。価値観が多様化している中で(ちなみに価値観の多様化はインターネットを通じそれがより明らかになったということなのかもしれないと最近思います)、右か左かで分けて正解を出すことが難しい時代になっていると感じます。
だからこそ、対立ではなく、対話などを通じ、お互いの理解を深めあい、第三の選択肢、新しい答えを模索していく。その努力を続けていきたいと思います。
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