見出し画像

久しぶりの日本で感じること


自分の感覚が新しいうちに、帰国して、「あれ?」と思ったことを書き連ねたいと思う。

これは、誰かを非難したり、貶したりすることが目的ではなく、個人として、母国がより良いものになればと心から願ってのもの。

自分の観察が、誰かの変化のきっかけになれば幸いです。

✴︎✴︎✴︎✴︎

  1. マスク

日本では、今でも、屋内や公共交通手段の中では、皆マスクをしてる。

マスクは飛沫を塞げる。でもそもそも論で、都市部は人が多すぎる。
よくもこれだけ多くの人がいるな、とカンクンという、メキシコの田舎町から来た自分には、驚くべき混雑ぶり。

隣の人との距離が圧倒的に近い。ってかピタッと隣り合わせてて、マスクって何か意味あるのかな?
それよりも、あの、人とコンクリートの建物とエアコンから出る熱風がごちゃ混ぜになった空間こそが不健康だし、もう少し、田舎の方に人が分散されて、動物と自然とうまく共存できるようになれば良いのにと思う。

バランスって大事だし、どういう選択かは自分次第。


2.飲み物

人は1日に多くの水分を取る。

水やお茶、コーヒー、ジュース。
メキシコでは通りの露天で、搾りたてのオレンジジュースやレモネード、チャヤ、グアナバナ、スイカのジュースにキュウリのジュース等々、よりどりみどりの飲み物が売られてて、飲み物は誰かが絞ったもの、という概念が頭にある。

だから成田に着いて、喉が乾いて周りを見まわした時に、売っている飲み物が、人工物ばかりで、フレッシュじゃないものが自販で売られていることに違和感を覚えるし、なんだか日本人の胃が乗っ取られちゃったかのように感じもする。

日本にだって、果物はたくさんあるはずで、すっかり、それに慣れ親しんで、疑いもせず、ケミカル飲料を日々飲むのは体に悪すぎるしもったいない!


3.謝罪と解決放棄

日本人はよく謝る、と言うのが世界的に見たステレオタイプな印象。
私も、日本人は、他の民族に比べて、polite(礼儀正しい)のだと長年思ってた。
でも、今回戻ってきて、「あれ?」と不審に思うことが続いた。

例えば、事情があって泊まった高級ホテルにて、まさかのインターネット不具合により、あと少しで、お客さんがトラブルに巻き込まれ、助けを求められたにも関わらず、ネットが通じずに、関係者全てが真っ青になった件。

それは、別の場所でなんとか解決したのだけれど、問題は、チェックアウトの時。

ホテルに事情を話して、どんな解決提案をしてくれるのか、尋ねてみた。
肝心な時にネットが繋がらないことは、大問題だったし、持ってきてくれたルーターも、助けにならなかったから。

つまり、支払った額に対して、見合うサービスを求められなかった事に対する相手の回答を要求したのだが、副支配人と名乗る男性は、「申し訳ございません」と、頭を下げ続け、その後、再連絡するも、謝り続けるだけで、回答がない。

なるほど・・・

「謝罪」は、相手の会話を摺りかわし、要は「私はあなたの要求に、答えかねます」という意思表明に、すり替わっちゃったんだな。

ちなみに、その後送られてきたメールには、「インターネットの不具合は、ネット会社の責任なので、当ホテルでは責任をおいかねます」と言うものだった。

まーじーでー?!?!
日本のビジネスの仕方って、昔っからこんな感じだった?
こりゃただの、責任回避だよ。
こんなこと、速攻でやめて正当に対応して欲しい。

4.いい人

びっくりする程に、皆、本当にいい人。
強盗はいないし、道聞いて、わざと嘘の方向を教える人もいない(メキシコでは結構ある)。
皆会うと、話を聞いてくれて、喜んだり、面白がったりしてくれる。

でも、ふと思う。
一方的に喜んではくれるけど、リスポンス(意見)を返してくれる人、圧倒的に少ないんだよね。

「姉さんパンチ利いてますね〜」
「日本より、絶対海外の方が向いてますねぇ・・」

私よりずっと年若なお店のオーナーや店長。
なんで、あんなに気怠い感じなんだろう。
せっかく自分でお店してるのに、個性的でいちゃいけないのかな。
それって、この町の風習?
何か(誰か)に遠慮してる?
いい人じゃなくなかったら、ビジネスに差し障る?
でもせっかく、人として生まれてきたのに、自己主張できないって、おかしくない?

いい人は、他者にとってはありがたいよね。
でも、それが自分自身のこととなれば、自分の中にはたくさんの要素がある訳で。

ちょっとこずるい自分、怠けたい自分、意地悪な自分、暴君な自分、自慢したい自分、認めて欲しい自分、そういう自分を、皆どこで表現してる?

メキシコ人って、すぐBurroとかCabránとかPuta(全部ばかやろうって意味)とか人にも自分にも言って、腹立たしい時も多いけど、でも少なくとも、皆、自分に正直なんだよね。

ずっといい人でい続けなきゃいけないゲームって、しんどいし、もし、そんなところで我慢大会に参加してるんだったら、皆、後進国に3年住んで、実力付けて、母国の意識革命に貢献するのもありかもよ。

5.前置き長すぎ

YesかNo。好きか嫌い。
これで基本的なコミュニケーション、事足りる。

でも、帰国以来、イラっとすること多い。

何しろ前置きが長い!What do you want?(何をどうしたい?)

「私お金稼ぎたくてマルチ初めてね、あなた後進国にいて、お金ないのわかってるけど、この商品、一番安い導入商品で1400円だから、これだったら、あなたでも買えるよね?人助けと思って買ってよ。」

そう聞いてくれたら、一発で買う。

長い世間話や、自分の人生が、取り扱い商品で変わったミラクル話の前置きも要らないし(普通に遊びに来たかと思ったよ!)、体調のヒアリング用のスケジューリングとか、誰が作ったかわからない長編ビデオ見なくても、義理で一番安いの買うから、全て、単刀直入に行こう!

6.自己表現の大切さ

教えていた学校では、しょっちゅうイベントが行われていた。パジャマデー、グリーンデー、学校IDOL(のど自慢)、コスプレ大会、ハロウィン、クリスマス、etc etc…

皆、ここぞとばかりにお洒落したり、工夫を凝らして、自分の持ってる特技を披露する。

子供たちだけではなく、教会やレストラン、コンサート、イベント、職場のイベント等々、ラテン国では、女性も男性も正装して、お出かけする場があり、男女ペアで出かけることも多い。

私は、ラテン風の女性らしい線を出す服が好きだし、幾つになってもお洒落して出掛ける女でいたいと思ってる派。

地元の若い子に、休みの日はどうしてるか聞いてみたら、飲みに行くという。
それもいいけど、皆、自分の特技や特性を、思う存分、それも男女を問わず、アピール出来る場が増えたら、もっと皆、イキイキできるのかも、って思った午後。


以上、今日はこの辺で。











この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?