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コーヒーはムズカしい。

2023/1/14 1ヶ月後はバレンタインだね。


 今日も焙煎日。そして、カイカドウカフェに納める最後のコーヒー豆の焙煎日でした。私の焙煎家への道の話が始まる前にカイカドウさんが自家焙煎店にシフトするため正式にワニさんに焙煎レクチャーのオファーが来たのは半年前。7年間コーヒー豆をカフェに納めさせていただいていたので、その味をレシピ化し新しい焙煎機の使い方共に伝承した形になる。

思い返せば7年前カフェができるところから一緒に歩んできたので卒業は寂しいが大きなエールを新しい焙煎人たちにおくります。

そして最終日となる今日の焙煎は、私も将来を見据え、サポートに入る。焙煎機を一度熱して215度になったら一度火を止め温度の下がり止まりを待ってから焙煎調理となる。お肉を焼くのに一度フライパンを熱してから焼くのと同じ原理です。調理道具は温まっている方が美味しく焼ける。

その際、時々焙煎機の中心軸の棒がグロン、グロンと音を立てる。すると、ワニさんはトンカチを持ち焙煎機の丸角を数回叩く。職人にしか聞き分けられない音なんだろうと思う。叩く前と叩いた後と何が違うのか私には分からないし、大きな音に耳がキーーンとなる。耳がじんわり痛い中工程は進む。

カフェにはもう新しいブレンドが生まれているので、最後に納める豆はシングルコーヒーの方が〝その〟差がよりわかりやすいと薦めていたので、ケニアを焼くことになっていた。

やっぱりコーヒーはムズカしいと思う瞬間は試飲の際に一口飲んでコーヒーらしさがシンプルにわかりやすい(シングルなので単調)から困ったもんだと思った。

ブレンドは何種類もの豆の構成により素材の旨みが複雑化し一見してわかりにくい何かがそこにある気がする。だからシングルの方が好まれるのかな…と素人みたいなことを呟いてしまうけれども、ワニさんのコーヒーは料理みたいなものだから一味も二癖もワニ味がする。

チョコレートみたいなコーヒーの話、今からワニさんにしてきます。実現なるか乞うご期待。

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