わたしの看取りプロジェクト20

葬儀の内容を詰める

父が息を引き取った翌日の午前中、再び葬祭ディレクターのAさんが訪ねて来ました。

そこで、葬祭のオプションをどうするか、相談しながら詰めていきました。

一応、コースごとに標準の品は決まっていますが、うちでは次のものを変更しました。
・骨壷(白から模様のあるものへ)
・花(10万円分グレードアップ、さみしいのはいやだから明るい雰囲気の色で)
・花(親戚などから贈られるタイプの花を2つ、名前はなしで)
・通夜と火葬中に行う精進落としの料理
・返礼品(地元のお茶屋さんのものだが親戚は静岡人でお茶にはうるさいのでこれはやめ。代わりに自分で好きなお菓子を調達)

家族葬ホールには遺体安置所があるので、お通夜まで父を預かってもらうことにしました。
1泊素泊まり5,000円。

父が亡くなった日、Aさんが「明日の1時半にご遺体を搬送します。ご近所にはご迷惑をかけるかもしれないので、必ずごあいさつしてくださいね」と言っていたので、わたしは向こう三軒両隣にあいさつに行き、葬儀は家族だけでやることを伝えました。
近所には父が退院したときにもう長くないことを話しておいたので、みなさんそれほど驚いた顔は見せませんでした。

Aさんは言いました。
「まずお伝えしておきます。10人規模の葬儀であっても、ぜーんぶひっくるめると100万はかかります」

中でもわたしが大きいと感じたのは、僧侶へのお布施です。
うちには菩提寺がないので、宗派を父の実家に聞き、Aさんに地元の僧侶を紹介してもらうことにしました。

お布施は25万円。
通夜のとき、現金で僧侶に手渡します。

Aさんは「お布施」と書かれた不祝儀袋と「寸志」と書かれた心付け用の袋を数枚くれました。
「寸志」は通夜の食事係の女性と、火葬場へ父を運ぶドライバーさんに渡すものです。
(2014.9)

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