わたしの看取りプロジェクト19
あっという間に葬儀の打ち合わせ
夜9時ごろうちに来た葬祭ディレクターは、1年半ほど前、市内に新しくできた家族葬ホールの人です。昨年11月、郵便受けにホール見学会のチラシが入っていたので、見に行っていろいろ話を聞き、会員になっておきました。
その会社は地元のお花やさんが経営しているから、祭壇がきれいでしょうし、会員になると割引などの特典がありました。
父をうちでみていたとき、家族で葬式の話をしておきました。
場所はすでに決めてあるけど、規模はどうしようか。
父は20年前に現役を退いているし、ここ12年間は認知症だったから、付き合いもほとんど途切れています。
わたしたちは家族と父・母のきょうだいだけで見送る、いちばん小さなコースを選ぶことにしました。
父が亡くなった夜、葬祭ディレクターのAさんから、葬儀のおおまかな流れと、どんなオプションがあるかなどの説明を受けました。
くわしくは翌日の午前中に決めるということにして、Aさんは帰りました。
そのとき、時計の針は10時を回っていました。
父の最後の瞬間から約4時間。うちの場合は心の準備をする時間があったからいいけど、不慮の死を遂げた人は、こんなにとんとん拍子に事は運ばないだろうなあ。
(2014.9)