あたし　#09

高校一年生の時の放課後は、中学で仲良かった友達（男女関係なく）誰かの家で集まって遊んだ。

馴れ合いの関係が居心地良かった。

eggの影響を受けてたのと、女子が断然多い高校で、彼氏が車持ちの子が多かった。

ほぼ勉強をした記憶がない。
夢もなかった。

テストで赤点は普通だったし、初任の担任の先生にもイライラしていた。

「みんなで揃って卒業しよう」

先生の口癖だった。
熱血みたいなのも面倒くさいと思ってた。

そんな事を言ってるのに、

「お前◯◯先生が読んでたぞ」

学年で一番うるさい（怖い）先生から幾度と呼び出しされてて、完全にバックれてた。

頭髪検査でひっかかったからだった。

直してもまだ呼ばれる意味って何？って。

ある日見つけだされて
職員室の中の角の小さい部屋で
めちゃくちゃ怒られた。

頭ははてな？でいっぱいだった。

「これから毎日放課後ここに来て
反省文を作文用紙一枚書いて帰りなさい。」

イライラを顔に出していたら、
足を骨折していた先生は、松葉杖で
机を大きく叩いた。

何度も
「絶対に書いて帰れよ」
と言って、自分の部活の方に行った。

頭髪検査で引っかかったのはあたしだけでは
なかったし
「何であたしだけ？」
「それも直してますが？」
悔しくて、作文用紙をぐちゃぐちゃに丸めてポイっと捨てて帰った。

担任にも腹が立った。
「いい事言ってても、何もかばってくれないじゃん」

赤点をとったせいで、長期の休みに家に担任が勉強を教えると訪ねてきた。

「自分でできるからいい」

と言って断って部屋に上がったら、母も近くで聞いて居たのに
何故か家の中に上がらせたから
もう怒り爆発寸前。

二階に上がってきたとたん、追い返した。

「何なの？うざいわ」

赤点をとったら、それなりに勉強して
きちんと進級はできるようにした。