観光地に暮らして生かされている人の話 #9
コロナが世界的に受け入れられ始め、日本が5類移行への話が出始めたころ京都は急に忙しさを迎えることになりました。本当に急激に海外からの予約が増え、急激に海外から人が京都に訪れるようになりました。
とはいえ、まだ中国からのお客さまが少ないので常に繁忙期のような忙しさというのはなく、しかも1組のお客様が比較的長期間滞在してくださるので個人的には余裕を持ってお客様をお迎えする準備が整えられますので、すごくありがたい感じで営業ができています。
周囲では割と急激に増えたお客様の対応に追いついていないという声も聞こえますが、準備ができていようとなかろうとお客さまは来られます。それに対してどれだけお客様の少なかった3年の間にコロナ後を見据えてきたかということが今試されているのではないかと思っています。それは当方のような宿泊施設然り、また京都市も同じです。
京都市では今盛んに海外からの観光客が大きなスーツケースを持ってバスに乗り込み、市民が利用しづらいという所謂「観光公害」が起きています。このバスについての「観光公害」は今初めて起きたのかというと、とんでもないことでコロナが起きる前から既に幾度となく取りざされてきた件です。コロナ禍で急に京都を訪れる観光客が減り、京都市はそれをいいことに後回しにしてきたと言われればその通りなのようです。
あれだけアフターコロナを見据えよう!という声がかかっていたのにも関わらず、京都市はコロナ後に観光客が戻らないとでも思っていたのでしょうか?と言わざるを得ない今の状況。もし再びあの大勢が押し寄せてきたらと思うと今から京都市民は身構えてしまうのも無理はありません。
観光都市を謳うのならば現在ばかりを見るのではなく一歩も二歩も見据えた先を予測しなければならないのではないかと、ため息を吐く今日この頃なのです。
上半期繁忙期が終わり今はほっと一息ついています!夏の京都は暑いですが、青紅葉が綺麗です!御宿つむぎに泊まりながら青紅葉巡りはいかがでしょう?