見出し画像

協会をスタートさせるのに費用はいくらかかるか?

会社と同様に、協会をスタートさせるのにも、「設備資金」と「運転資金」は必要です。

具体的には、どのような費用が必要なのか、協会設立の専門家が分かりやすく解説します。


協会をスタートさせる際にかかる費用は、おおよそ以下のとおりです。


1.提供するサービスの構築に関する費用

顧客や会員に提供するサービスや講座を準備する際の費用です。

提供する内容にもよりますが、講座に関するテキスト制作やサービスの構築に関する費用が必要になります。

コロナ渦の今にあっては、オンラインで提供されるサービスやレッスンに関する費用が、これに該当します。

動画配信などをコンテンツの一つとする場合、専門の業者に配信サービスなどを外注する際はその費用が必要です。ただ、Zoomなどの無料で使用できるシステムも多くありますので、先ずはこういった一般的な配信ツールを利用される方々が多いようです。

☝ポイント

協会ビジネスに限った話ではありませんが、ビジネスを構築するうえで、誰しも迷いは大いにあるものです。そんなとき、(特にまだ自分が何をやりたいか定まってない方で、)高いコンサル代に費やしてしまい、事業を始める前から資金が底をついてしまった。。。という方が時々いらっしゃいます。
もちろんコンサルタントの中には素晴らしい方も多くいらっしゃいます。とはいえビジネスを立ち上げるのは結局自分自身ですので、コンサルタントに高い費用を払い、何か学んだ気になってまた他のコンサルタントに‥と繰り返していては、いつまでたっても消費者のままで終わってしまいます。
「このビジネスでいく!」と決心したらある程度覚悟を決め、費用をできるだけ抑え、収益が上がる仕組みづくりを考える脳へとシフトチェンジしていくことが重要です。


2.ホームページ制作費用

協会のホームページは必須です。

ホームページ制作会社に依頼すれば費用がかかります。ただ、そのぶん自分で制作したものよりもちろん質の高いホームページになります。費用は大体20万円程度が相場のようです。

この場合、ホームページのテイスト、制作会社のデザイン力、協会の特色など、これらの相性がとても重要です。

依頼者と制作業者をつなぐマッチングサービス(ココナラやランサーズなど)などもありますので、そのようなサイトでいくつかの業者に見積もりを出してもらい、その中から選ぶのもおすすめです。

☝ポイント

WordPressやjimdo、Wix、Ameba Owndなど、自分で無料からホームページを制作できるサービスもあります。

この場合、かかる費用はサーバーのレンタル代とドメイン取得代で、おおよそ千円前後です。立ち上げて間もないうちは、このようなホームページでスタートされる方も多いようです。

ただ、当たり前ですが自分で制作するのは労力がかかります。

また、ホームページのほか、FacebookやInstagram、YouTube、Twitterなど、SNSのアカウントも開設し情報発信される方々がほとんどです。これらSNSからホームページへの動線をしっかりすることで集客に成功されておられる協会も多くいらっしゃいます。


3.名刺やパンフレットの費用

事業主であり団体の代表となるのですから、名刺は必須と考えられていましたが、現在のコロナ渦で人と会って名刺交換することも少なくなりましたので、今は必須とまでは言えないかもしれません。

相場はデザイン込みで1万円も掛からないものが多いようです。一度デザインが決まれば、「100枚印刷するごとに3,000円~4,000円ほど印刷代がかかる」といったサービスが多いようです。

また、会員集めのためにプレゼンしたりホームページやSNSなどで発信するための、『団体の概要のわかる資料』があると便利です。なお、運営を続けていくと協会概要も変わりますので、これらの資料も都度ステータスを更新するのが一般的です。

賛助会員や協賛企業、取引先の候補となりそうな企業などから、”貴協会はどのような事業をされているのか”と聞かれたとき、このような資料の最新ステータスをすぐに提示できるよう整えておくと、こういった企業との取引もスムーズにすすみます。

また、協会名義で銀行口座(主にメガバンク)を開設しようとするとき、こういった資料は必須です。

パンフレットなどを作る場合、紙や冊子で用意する場合は費用がかかり、制作会社に依頼すれば、デザイン料が数万円。それとは別に、印刷料に1部数百円〜がかかります。ただ最近は紙ベースは少なく皆さんデータでご用意されるのがほとんどのようです。

☝ポイント

自分でパワーポイントなどをつかって、資料や計画書などをつくられる方も多くいらっしゃいます。

事業計画や概要を分かりやすくまとめた資料などを自分でつくることで、これからの事業が自身の中でもまとまってきますし、今後の課題なども浮き彫りになって良い機会だと思いますので、自身でつくられるのもおすすめです。


4.事務所や教室などの費用

オフィスを持つ場合は、その家賃がかかります。

椅子やデスクなどの家具、パソコン機器などをそろえる場合はその費用もかかります。

代表者の自宅をオフィスにするならば、家賃はかかりませんので、初期費用をあまりかけたくない場合は、自宅を協会運営事務局とされる方も多くいらっしゃいます。

とはいえ個人の住所を知られるのは困るという方には、シェアオフィス、レンタルオフィス、バーチャルオフィスなど、比較的安価で住所貸しだけでなく、打ち合わせに使えたり、郵便物も受け取れたりするところもありますので、協会の立ち上げ当初は、このようなスペースを利用するのもおすすめです。

また電話番号について、ホームページに携帯番号しか載っていない団体では、お客様も不安になってしまいます。東京でしたら「03」(大阪は「06」)の電話回線も必要ですが、携帯で「03」(「06」)番号の発着信ができるサービスもありますので、そのようなサービスを利用されるのもおすすめです。


5.運営上必要な規約などの作成費用

協会の規約や定款」は、組織運営についての根本的な規則を書面化したもので、“団体の憲法”ということができます。

任意団体で始めるか、一般社団法人などの法人で始めるか、どちらにしても必ず必要になります。

また、協会の活動内容はチラシやパンフレット、ホームページなどで断片的に見ることはできても、協会の目的や運営の実態は外部からなかなか見えにくいものです。

多くの会員の共感を集め、活動に参加してもらうには、協会の目的や理念、運営に関する情報を公開し、信用を得ることが必要となります。

協会の組織構成や会員規約などについて開示できるものがないと、せっかく協会の会員になってくれそうなお客様に「この協会、大丈夫かな?」という不安を与えてしまうことにもなり、逆に「規約」があることで、団体がどのような組織であるかを社会に対して示すことができます。

そしてもちろん「規約」には、トラブルを未然に防ぐという役割があります。

こういった規約を自分でなんとか頑張って作成する場合は費用はかかりませんが、“ 憲法”をつくるわけですから、不確実であったり不明確な部分があれば非常に大きなリスクを負います。

しっかりとした規約を専門家に作成してもらうことで、その後の運営を健全に正しく続けられるだけでなく、会員の方にも安心して入会・活動してもらえる体制が整えられます。

費用は量や質、頼む専門家にもよりますが、10万円~20万円前後が多いようです。

▶当事務所は「会員規約」の作成を多く取り扱っています。1点 3万円(税別)~でお見積しています。お気軽にご相談ください。


協会を一般社団法人で立ち上げる場合は、12万円~20万円程度がかかります。

内訳は、登録免許税、公証役場手数料などの役所に払う手数料が12万円程度、この他に専門家に設立を依頼する場合は+α 報酬が必要になります。

▶当事務所では、規約作成+一般社団法人設立 で、お得に、かつ、正確に安心して協会運営がスタートできるようサポートしています。


6.まとめ

以上から、協会を立ち上げる際の費用の目安として、下の様にご案内しています。

任意団体で始める場合‥15万円~20万円前後

一般社団法人で始める場合‥30万円~前後

株式会社を設立し、ビジネスを始める場合は少なくても200万円〜300万円くらいは資本金が無いとうまくいかないとよく言われますが、協会の場合、サービスや商品は知的財産(ノウハウや技術など)が多く、この場合必要なのは「経験」や「知識」ですので、設備資金もかからないように抑えることも可能です。

協会という形で事業を始める場合、身軽に事業を開始される方が多いという最近の傾向もあります。

協会の立ち上げを決めたら、先ずは上記の準備を少しずつでも取り掛かりましょう。

【ご相談は無料です。お気軽にご相談ください。】

■協会の立ち上げを考えている
■協会の立ち上げについて経験豊富な専門家に相談したい
■トラブルを回避できて、円滑に運営できるための規約がほしい
■協会を立ち上げたが、実はまだ規約がない

このような方は当事務所までどうぞお気軽にご相談ください。

お問い合わせ

03-6821-1281 (事務局 平日 9時~17時)

ご相談はLINE@でも可能です。LINE@

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?