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【棋書レビュー】3手詰ハンドブック

こんにちは。虚海と申します。前回は高橋先生の「3手詰将棋」をレビューしました。その中で、詰将棋本には2つの潮流があって、一つは高橋先生の「〇手詰将棋シリーズ」、もう一つは「ハンドブックシリーズ」だと書きました。今回は「ハンドブックシリーズ」から、「3手詰ハンドブック」をレビューしてみたいと思います。

【出版社】浅川書房
【タイトル】3手詰ハンドブック 新版
【著者】浦野正彦八段
【初版】2011年9月刊行

ものすごく有名な本ですね(笑)。この本だけは持っているという方も多くいらっしゃると思いますので、いまさらレビューも…という気もしないわけでもありませんが、将棋を始められる方にはぜひ取り組むことをおススメしたい本でもありますので、書いていきたいと思います!


1.この本の特徴

3手詰の詰将棋を200問解くことができます。最初の40問は基礎的な問題を集めた感じになっていまして、41問目からが本番…というか、少しだけ難しくなるかなという印象です。

3手詰めも、ひねった問題や難しい問題を作ろうと思えばいくらでも作れるらしいのですが(私は詰将棋作ったことが無いからわからないけど)、この本はそういう問題はほぼ無く、素直で基本的な問題が多いです。

実戦でもひねった詰め手筋なんてそれほど出ることは無いので、この本で実戦的な詰め手筋を数多く身に付けることができます。

また、余計な飾り駒が無く、最低数の駒だけで構成されていますので、手筋を覚えるための教本としても大変いいものだと思います。さすがは名著と名高い本なだけあり、私も安心してオススメできる本ですよ♩

2.この本の形式

見開き2ページに4問問題が載っており、次の見開き2ページに4問分の解答が載っているスタイルです。これが賛否両論で、1ページに2問問題が載っていて、次の1ページに2問分の解答が載っているスタイルのほうがいいという意見も多いですね。個人的にはどちらでもいいですが(笑)。

解説はしっかり書かれていて、1問につき最大80文字あります。ほぼ理解できない問題は無いと思いますが、純粋な初心者の方には一部難しいかも。でも、今はわからないところはツイッターなんかで聞けますから、頑張って欲しいと思います! 私に質問してくれてもお答えしますよ!

3.この本の難易度と対象

3手詰めの詰将棋本としては、やや易しめ~標準くらいかなといったところでしょうか。良問しかない本なので、初心者(純粋な初心者は1手詰めからはじめて下さいね♩)から級位者まで、どなたにもオススメできる本だと思います。ウォーズ1級や有段者にはさすがに簡単…というか、有段者ならこの本に載ってる手筋はすべて知ってて当然です(笑)。

4.総合評価

・純粋な初心者の方:Aランク!
・初心者~ウォーズ3級:Sランク!
・それ以上:Aランク!

5手や7手などの手数が多い詰将棋も、結局は3手の詰め手筋を組み合わせたものという考え方もあります(私はこれには100%は賛同しないけど80%はそうだと思う)し、この本を反復して基本の詰め手筋をしっかり身に付けることは棋力向上の第一歩だと思います。

ぜひ、ひとめでこの本の問題をすべて解けるまで反復してほしいですし、それができるようになったら、上下さかさまにしても一瞬で解けるまで練習してほしいです。ぼろぼろになるまで読みつぶす価値のある本だと思います!

上のリンクから買っていただけると私にも紹介料が入るそうなので、ご興味がお有りの方は、ぜひそちらからお願いします(笑)。もちろんそうでなくてもけっこうです。私はこの本をもう20回以上繰り返しています。そのくらいのお気に入りなので、知っていただけたら嬉しいです♩


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