虚海の「スランプ」との付き合い方
おはようございます。虚海と申します。私はツイッターを頻繁に使うのですが、よく「今将棋でスランプなんです…」という方がいらっしゃいます。
で、一番腹が立つというか悲しくなるのが、将棋強い人の「いや級位者や弱い人にスランプなんかなくて、単に実力が足りないだけ」という思い上がったリプライだったりします。
いや、スランプに強い弱い関係ないから。
強い人でも弱い人でも、調子というものは厳然として存在しますし、手が見える日・見えない日というのも間違いなくある。集中して考えられる時もあれば、集中を欠いてうっかりが出てしまう時もある。すべてが悪い時がスランプでなんの問題もないと思うんだけど。
なにより、将棋みたいな、たかが「お遊びのボードゲーム」でなにイキッてるのよ。将棋が強くても別に偉いわけでもなんでもなくて、数ある趣味の中のボードゲームの中のさらに1競技で強いだけ。しかもしょせんアマチュアのお遊びレベルで強いだけ。別に立派なわけでも人に誇れることでもない。
モンハンうまくて自慢する人、マリオカートがうまくて自慢する人、ババ抜きや人狼ゲームが上手で自慢する人。全部痛い人だろう?
話が逸れた(笑)。
さて、スランプの話でした。私は調子の良し悪しは間違いなく有ると思っていて、前述の通り、日によって(多分数時間とかの単位ではないと思う)手が見える・見えないとか、うっかりが少ない・多いとか、読みが深い・浅いとか、そういう状態が存在して、悪い状態が長続きしてしまうのがスランプであると考えます。
私も将棋を始めて8年目になりますが(笑)、全然スランプになります。1週間とか調子悪くなること普通にあります。でも、今はスランプとの付き合い方も少しわかってきて、それほどストレスにならなくなりました。割と早くスランプから立ち直ることもできるようにもなりました。今日はそれについて書きたいと思います。前置きが長いですね(笑)。
将棋なんてアマチュアのお遊び(笑)!
私はスランプの最大の悪弊は「ストレスになる」ことだと思っています。将棋で負けるだけでイライラして家族に当たる、自分の無能さに絶望して自責にかられて悲しい思いをする。頑張ってるのに強くならずに辛い思いをする。何もかも嫌になってウォーズのアカウントやツイッターのアカウントを消してしまう。私、全部経験済です(笑)。
大前提として、将棋の調子が悪くて実生活に何か悪影響があるのかしら? 給料が下がるわけでも家族との関係が悪くなるわけでもない。よく「いくら努力しても強くならない」とかいう嘆きツイートを拝見しますし、私もいまだにウォーズ1級です(昨日某ネット上の大会に出たんですが、二段は有ると六段の方に言われてお世辞でも嬉しかったのは内緒です(笑))。でもねえ…
そこまで真剣に悩むことなのかな? たかがアマチュアが将棋が楽しくてやってるだけで、もちろん強くなるために真剣に頑張ることは大切だけど、思いつめて辛い思いをするほど大したことではない。そうは思いませんか?
だから、まず最初に心掛けたいのは、将棋がスランプになったところでそんな大ごとではないと理解すること。これがわかってるだけでストレスにはなりません。スランプになっても、「ああ、今はちょいと調子悪いんだな」くらいで、「そのうち良くなるだろ」って今は思えるようになりました。
また、事実として、レートや達成率は一時的に良くなったり悪くなったりしても、長期的に見て実力・棋力に帰結します。だから、数字のちょっとした増減に一喜一憂する必要は全く無いんです。私、この前クエストのレートで一気に150も落としましたが、10日くらいで元に戻りました(笑)。
ということで、一番最初に念頭に置きたいのは
「将棋はアマチュアの趣味。思い悩むほどの価値があるものじゃない」
という事実を忘れないこと。これを忘れない限り精神のバランスを失うことはないでしょう。
ただ、真剣にやらないと、強くならないのも事実なんですけどね。「真剣にやれよ、遊びだろ!」ってタモリさんも言ってたそうで(笑)。思い悩むんじゃなく、いろいろ試行錯誤しながら楽しく悩みましょう!
スランプの原因を考えよう!
さて、それでは私のスランプの克服法を書いていきます。スランプの時は悪い状態になっていることは事実なので、いい状態に持っていければ早くスランプから脱出することができますからね。
スランプを自覚するのはたいてい対局で負けがこんだ時なので(笑)、まず対局を振り返って敗因を見つけるようにしています。そしたら、一定の傾向が見られることが多いのですよ。
大前提として、ウォーズやクエストは(クエストは人数少ないから必ずしもそうとは言えないが)自分と同じレベルの相手と対局することが多いので、相手が強過ぎて勝てないということはそれほどないわけです。
なので、負ける理由に「相手が強過ぎた」というのはほぼ存在しないわけで… 私が負ける理由はこれらだと思います。
1.うっかりで駒を取られたり形勢を損ねる
2.読み抜けがあって不利になる
3.いい手や詰みがあるのに気づけなかった
要は、全部自分のせいなんですよね(笑)。しかも、うっかりとか読み抜けとか、くだらない原因で負けていることが多い。というかほとんど。純粋にどうにもならないのは3くらいで、1や2は感情的にならずに気持ちを整えて集中を保てればすぐにでもクリアできる話です。
もっとも、仕事で疲れていたりストレスをためてしまうと、うっかりや読み抜けが起きやすいのは事実ですし、周りが賑やかだと当然こういうことは起こりがちになります。仮眠を取るとか自室で対局するとか、工夫が必要かもしれません。それに、私も社会人ですし、管理者ですし。もう疲れやストレスは仕方ない!それで負けてもまあいいか!って割り切るのもいいと思います。さっきも書きましたけど、負けたら殺されるわけでもないんだし。それで楽しければオッケー! 負けたくなければ疲れてる時は指さない! くらいでいいのかなと思っています。
3については… いや、だれか教えて(笑)。私が3の状態から脱するときには、詰将棋や次の一手を丁寧に解くことを心掛けるようにしています。数じゃなく丁寧さを意識して。1つ1つを深く考えることができる状態になれば比較的3にはなりにくいという経験則があるんですよね。いつもより少し手数を増やした詰将棋を解くとか。詰めチャレはこの状態の時はあんまりよくないかな。数字が動くからどうしても感情的になってしまい、また読みが浅くなって丁寧さを欠いてしまうのです。
まとめ
長々と身の無い文章を書きました(自覚はあります)。要は、将棋は趣味だということを忘れないこと。思いつめないこと。スランプはたいていうっかりや読み漏れが多くなることが原因なこと。丁寧さを意識した座学で早く回復しやすいこと。まとめるとたったこれだけに集約できます。
将棋をするうえで調子は必ずあるものです。いかにストレスにせずに上手に付き合っていくのは将棋を楽しくするうえでとても大事なこと。私はこんなふうにスランプやストレスに対処しているので、ぜひご覧いただいた方々も自分に合ったいい方法を見つけていただけたらと思います。
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