Arrange #09 you (癒月 / Yuduki)

I. 解説という解説もない

今回も原曲については説明不要だろう．基本的に小室進行をずっと繰り返している＆テンポが遅い＆変ロ短調という，ピアノで弾きやすい要素だらけなので，ピアノ弾きにまあまあ人気がある．

基本的にベースにしているのは一番有名な癒月氏が歌っている初期ver（Thanks/youに収録されているもの）なのだが，BメロのみVisionen im Spiegel（かけらむすびに入ってるやつ）のコード進行を拝借している．オケがついてるならまだしも，ピアノソロだとずっと小室進行なのは弾いててつまらないからね．

シンプルな曲故に特段解説するようなこともない．最近noteの文量が少ないと方々から文句を頂くが，解説するようなことがない曲なんだから仕方ない．そういうときだってあるさ．

II. あとがき: Fate/Sociale Felis

久しぶりに同居人の実家にお邪魔する機会があった．まあ金持ちなのは今更だが，家の大きさよりも目を見張るのは猫の多さである．同居人は今私と2人ぐらししているので除くとしても，家にいる人間は5名．片や猫はその3倍の15匹いる．

流石にお手伝いさんでも雇っているのかと思ったがそうでもないらしく，妹が面倒を見ているらしい．ペットブリーダーになりたいという彼女にはちょうどいい環境なんだろうか．にしても多すぎる気がするが．

曰く，諸悪の根源は長姉らしい．双子の猫を衝動買いしてきてから抑えが利かなくなったらしく，見かけた猫を家族の了解なしに買ってくるという何とも無責任なことを繰り返して9匹に到達したらしい．

そして10匹目に飼ったのがオスだったのだが，未去勢で去勢が若干遅れたのが災いし，ご懐妊してしまったらしく，結果一気に14匹まで増えてしまったらしい．流石にこれは長姉も想定外だったらしく，これ以降しばらくは新しく買ってくることはなくなったという．

そこまでが，「前回」彼女の家を訪れたときに聴いた話．そして今回，見たことのない新入りが増えていた．しかし不思議なもので，長姉は14匹目以降結婚して家を出ていったらしく，まさか勝手に買ってきたものをわざわざ実家に放置ということをするのも考えにくく，どういうことなのか聴くと，保護猫を引き取ったということらしかった．まあ受動的にとはいえ何だかんだ生き物の世話は好きな同居人一家らしいといえばらしいが……．

ところで，私は動物に極端に嫌われやすい．猫カフェに行くと手に持っている飯を食べ終えたらやっぱり逃げる．私の実家で飼っている猫は私が飯を持っていたら食べもせずに逃げて，私が離れるまで食べない．動物園のふれあいコーナーでは私が触ろうとすると鳴かれる．仙台時代に近所にいた犬には前を通る度に吠えられた．

しかし，この15匹目の彼は，珍しく「例外」であった．私が近付いても逃げも隠れも引っ掻きも鳴き喚きもしない．それどころか私の膝の上に乗ってきて寝始めたではないか．

人生で初めてじっくり猫のふわふわの毛を味わった時間だった．全ての猫がこれぐらい私に懐いてくれたらいいのに．結局こいつに籠絡され，1時間ほどの滞在の予定が，私が駄々をこねて3時間居座った．かわええのう．

次から同居人の実家を訪れる際はこの末っ子のために何か手土産を持っていこう．そう思った日曜だった．

III. クレジット

作曲: dai 様
編曲・執筆: kyoka (@kyoka20011218)
浄書・動画編集: Noah
見出し画像: ちーぼー 様 (みんなのフォトギャラリーより)