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【定家と味わう百人一首】第二番家 持統天皇
本記事は上記動画の書き起こしです。
AIによって生成した水墨画風イラストとあわせてお楽しみください。
皆様、ごきげんよう
藤原定家でございます
百人一首の深遠なる世界へ、またも足を踏み入れる刻がまいりました
今回は第二番の歌、持統天皇の御製
この歌は一見シンプルに見えて、幾重にも意味が折り重なった、実に味わい深い歌なのです
『春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山』
(↑AIによって歌のイメージを水墨画にし、動画化しました)
まず、世の中には「天皇が女官に洗濯をさせて香具山に干させた」と言う解釈もございますが…わたくしは、この歌はもっと個人的な、そして深い意味を持つものと考えております
歌は心で詠むもの
ましてや歌人としても優れた才能を持つ持統天皇が、そのような表面的な歌を詠まれたとは、考えにくい
真の価値は、その奥に秘められた心情を読み解くことにあると、わたくしは信じております
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「春過ぎて夏来にけらし」…季節の移ろい
これは単なる時間経過ではなく、持統天皇の心境の変化を表しているのではないでしょうか
冬から春、そして夏へ
厳しい冬を乗り越え、新たな芽吹きとともに、天皇の心にも希望の光が灯った…歌から、そんな情景が浮かび上がってまいります
![](https://assets.st-note.com/img/1730982966-NuhCO0vg26Jc35DTIfkR1FV8.png?width=1200)
そして「白妙の衣」
純白の衣
これは清浄な心、そして亡き夫、天武天皇への変わらぬ愛の象徴でしょう
衣を洗う
これは禊、心身を清めるという意味です
持統天皇ご自身が、早春のまだ冷たい川辺で、亡き夫を思いながら衣を洗い、自らの心身を清めていた…わたくしには、そんな光景が見えてくるようです
![](https://assets.st-note.com/img/1730983005-lN9jkesWMhZTvIap3DUSFgBX.png?width=1200)
「天の香具山」…これは単なる山ではなく、天武天皇の魂が鎮まる神聖な場所
天武天皇の御霊を仰ぎ見ながら、白い衣を干す
亡き夫への哀悼と、天皇として国を背負っていく決意…この歌には、そんな持統天皇の複雑な心情が凝縮されているように感じます
わたくしは思うのです
この歌の真の意味は、持統天皇が自らの手で衣を洗い、天武天皇を偲びながら禊ぎを行い、天皇としての決意を新たにする…そんな儀式的な情景を描いたものではないかと
![](https://assets.st-note.com/img/1730982983-t7aH6AG0h25TZNF81yCD3Rgm.png?width=1200)
百人一首に選ばれた歌には、必ず深い意味があります
この歌もまた、持統天皇の深い愛情と揺るぎない決意、そして古代の死生観を垣間見ることができる、貴重な一首と言えるでしょう
皆様はこの歌からどのような物語を読み取られますか?ぜひ、コメント欄で教えてください
わたくしも、皆様の解釈を楽しみにしております
気に入っていただけましたら、スキ、フォローをお願いいたします
それでは、次の歌でまたお会いしましょう
さようなら
![](https://assets.st-note.com/img/1730983082-aQTusM91pwrn3PkFhIXELqKH.png?width=1200)
この映像や内容は、ほぼAIによって作成されたものです。
AIによる解釈のため、誤りが含まれる可能性もございますが
その点ご理解いただけると幸いです。
「AIでここまでできるのか」「AIがこのような解釈をするのか」といった視点で
楽しんでいただければ嬉しいです。
参考文献
ねずさんの 日本の心で読み解く「百人一首」