現代は映画も音楽も100年に一度という大変革の時代であるという事実がまだあまり理解されていない日本(前編)
さて、昨日からnote記事を始めましたが、未来のエンタテインメントについて考える前に私の管理するFacebookグループ名に「ニューパラダイム」という名前がついていますが、
「パラダイム」っていったい何なんでしょうか?
「パラダイム」というのは、特定の時代や分野において支配的な規範となる「物の見方や捉え方」のことで、科学・思想・産業・経済など、さまざまな分野で用いられていますが、ここはコンテンツ産業を主体に考えておりますので、そうすると「その時代の産業の規範となる形態」のことを指します。
具体的には例えば音楽に関して言いますと、19世紀にトーマス アルバ エジソンが発明した「蓄音機」によってそれまで演奏会場のみで聴くことができた音楽の演奏を「記録する」メデイアができたという点、これが後に「レコード」という商品形態を生み出しそれが現代の音楽産業を作ったということができます。
エジソンの発明した「蓄音機」これが音楽産業という新しい産業を生み出した
そして映画ですと同じくトーマス アルバ エジソンが発明した「映写機」によって「動く絵」で音楽まで聴けるメデイアを発明しました。これが「映画産業」を始めるきっかけになりました。
エジソンの発明した映写機
この「蓄音機」そして「映写機」の発明はエンタテインメント産業を立ち上げそれが産業の規範となって発展していきます。つまりこれによって新たな「パラダイム」が誕生した、ということになります。
蓄音機も映写機も以後さまざまな改良を重ねてエンタテイメント産業を発展に寄与していくことになります。これ以降
映画 1950年代のテレビの発展→ ビデオ機器の発展
ビデオ、ビデオレンタルという新パラダイムの出現
デジタル映像の時代という新パラダイム DVD
定額のサブスクリプションによる映像のストリーミングサービス (Netflix, Amazon, Disney, U-next)-ニューパラダイム
そして音楽
レコード(SP) → LP
アナログレコード→CD 新パラダイム
定額のサブスクリプションによる音楽ストリーミングサービス(Spotify, Apple Music, Amazon, )ーニューパラダイム
つまり産業の規範となる新しいメデイア中心にエンタテインメント産業が動き出した、
だからこそニューパラダイム なのですが、今回の産業の規範は単にメデイアが変わったというだけではありません。実はもう1つ大きな要素が加わったため従来のアナログレコードからCDに変わったというレベルの変化ではないのです。
それだけでは「100年に一度」というレベルのパラダイムシフトにはなりません。
そこには単にメデイアがストリーミングサービス、に変わっただけではなくサブスクリプションがインターネットというイノベーション下で行われたこと、そしてそれにSNSも加わってとてつもない変化をもたらすことになりました。
単にメデイアが変わっただけではありません。「価値観」が変わっていっているのです。
長くなるので続きは次の記事で書きます。
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