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それなりに必死だったかな それ以上に適当だったかな 自分を認めるために 他人の言葉を欲しが…
屋根を見下ろす時見草 松葉相撲の関取が ガルバリウムで四股を踏む 呼出行司に勝ち残り 緑の…
溢れ出る 私に根差す 散乱に 立ち止まる 渡り廊下の 端っこで こんなにも 確かに在った 虫の…
伝えたい事は山程あるが 話し方もわからないし 思考というものは 兎角厄介な代物で あっちで歓…
道端道草生い茂る 虫取り網を振り回し 茂みに消えた幼少期 草を刈るにも鎌がない どちらが先…
どうにも具合が悪いのだ 毎日薬を飲んでいる 飲みたくないけどヤク中だ 小学生の遠足で 観光…
人には言えない心根も バレなきゃ然して気にもせん お天道様が見てようと 闇に生きれば構やせん 優しさ塗した声色に せめて自分も魅惑せよ 感謝されたら善き人に やっかみ貰えば悪党に 気にも留めずに振る舞えば いよいよ排他の狂人に 出会いと別れを繰り返し 新たな景色もデフォルトに ルールと威光を笠に着る そんな奴らを信じたら ますます自分を疑って 愛が欲しいと涙する 逃げたいくせに捨て切れず 続きを聞きたいエンディング
空の鱗に跨って 星座の隙間に顔を出し 僕の全てを見下ろして 愛を詠った夜を待つ 空の鱗に跨…
曇天の山から 犬の鳴き声が 聞こえてくる 野犬は今じゃ 絶滅種だから おそらく迷子の 飼い犬だ…
誰とも話しをしないくせに 頭の中は誰彼構わず会話が続く 残響の余韻は心地良いわけもなく 堪…
フードコートの午下り 遅めの昼飯物色し 空腹抱えて欲が出る 腹が減ったら食えば良い たらふく…
サヨナラばかり言い過ぎて 近頃専ら不感症 恋の窓辺のセレナーデ 感傷求める鈍感さ 飢えに渇…
メタセコイアの延長線 町を結んで綱渡り 毛細血管シーオーツー 四角い空の対角線 飛行機雲の…
抱きしめたい 言葉とおやつは後にして 誰かと誰かの胸の中 ふたつがひとつになる夢に 焦がれて飛んだシャボン玉 抱きしめたい 誰かの温もり知ったから 道に迷って泣きじゃくる ふたつがひとつになる夢に 吹かれて割れたシャボン玉 抱きしめたい ふたつがひとつになれないと 叶わぬ胸の囁きに いつか黙って頷くの ふたつはふたつのままでいい