本当に心から応援することとは。
今回の記事では、心から応援するということの意味について考えたことを、僕が心から応援している古内しんごさんの絵本『先生、ぼくは宇宙人じゃないよ?』のクラウドファンディングの挑戦と、僕が企画した絵本を題材にした学習会を扱って書いてみようと思う。
人を心から応援するとは
「人を心から応援する」
というのは、どういうことだろうか。
この問いを考えるために、まずは、心から応援するの反対の言葉を考えてみよう。
心から応援するの反対の言葉は、どの部分を反対にするかによって変わってくるけれども、「心から」の部分を反対にするとしたら、反対の言葉は、次のようになるだろう。
「人を上辺で応援する」
人を心から応援することの反対は、人を上辺で応援することだと、僕は思う。
では、人を上辺で応援するというのはどういうことか。
それは、その人のことや、その人が大切にしているもの、その人が伝えたいこと、そういったことの価値を受け取らずに応援すること、これが、人を上辺で応援するということだと思う。
人を心から応援することというのは、この反対のこと、ということになると思う。
つまり、その人のことや、その人が大切にしているもの、その人が伝えたいこと、そういったことの価値を受け取って応援すること、これが、人を心から応援することだと、僕は思う。
どんな応援者になりたいか
人を心から応援する人と、人を上辺で応援する人がいるとして、どちらの応援者になりたいかと考えたときに、僕は、人を心から応援する応援者になりたいと思う。
もちろん、いろんな応援者がいていい。
とりあえず、よく分かんないけど、応援してみようという人がいてもいい。
そういう様々な熱量の異なる応援があるからこそ、応援は拡がってゆくものだと思う。
だから、心から応援するというあり方を人に強制するつもりは全くない。
でも、僕は、少なくとも、自分自身は、人を心から応援する人でありたいと思っている。
なぜ古内しんごさんを応援したいのか
僕は、人を心から応援する人でありたいと思っている。
だから、逆説的になるかもしれないけれども、僕が人のことを応援するということは少ない。
心から応援するときしか応援したくないと思って、その基準を大切にしていると、応援できるものは少なくなっていく。
だから、僕は、滅多に人のことを応援しない。
でも、そんな僕が、心より応援したいと思う数少ない人のうちの一人が、古内しんごさんだ。
なぜしんごさんを心より応援したいと思うかというと、しんごさんが、子育て・教育・保育にとって価値のあることを実現するという目的にきちんとベクトルが向いている人だからだ。
僕には鋭い嗅覚が働いていて、功名心や富を求めている人を見ると、そういうものが透けて見えてしまって、そこに胡散臭さを感じてしまうことがある。
別に、功名や富を得ること自体が悪だとは思わないけれども、それらが本来の目的を覆してしまうことがあれば、それは悪だと、僕は思っている。
しんごさんは、よく、「変わらない目的のために変わり続ける」という言葉を使う。
しんごさんという人は、常に自分をアップデートして変わり続けている人なのだけれども、どこまで行っても目的が変わらない人だ。
だから、僕は、安心して、古内しんごさんという人を信頼することができる。
僕も、教員をしながら、『ディアローグ』という学習コミュニティの運営をしている。
子育て・教育・保育にとって価値のあることを実現するという目的は、しんごさんと共有している。
ただ、僕としんごさんでは、その目的に達成するために採用する手段が違う。
でも、手段が違うということは、何ら問題にならないことだし、むしろ、異なるアプローチがあるということは、いろんな人に届く可能性が増えるということでいいことだと思っている。
だから、僕とは異なる手段で同じ目的に到達しようとしているしんごさんのしていることを、僕は、心から応援したいと思うのだ。
対話可能性について
また、僕にとって、安心して応援できるもう一つの理由として、しんごさんとは、対話可能性があるという点がある。
僕は、立ち上げのときから、しんごさんが代表を務める『子育て教育コミュニティつみき』(以下、『つみき』と表記。)にコミットしている。
その中で、僕は、月に一回、「つみき意見交換会」という会を開催している。
これは、「『つみき』の中でこういうことをやりたい」「『つみき』のイベントに参加してこういうことを考えた」「ちょっとこういうことにモヤモヤしている」といった意見を自由に交換し合える会だ。
僕がこの会を開催しようと思ったのは、何よりも、僕自身が、しんごさんのつくった『つみき』というコミュニティのあり方について、いろいろと考えたことやモヤモヤしたことを言いたいと思ったからだった。
きっと、そういう人は僕だけではないと思って、会を立ち上げさせてもらった。
「つみき意見交換会」では、僕自身も、いろいろと意見を伝えてきたし、『つみき』の仲間からも、いろいろな意見をいただいてきた。
その中で、僕は、しんごさんとも、『つみき』の仲間とも、たくさんの対話を重ねることができたと感じている。
ここでは、しんごさんの話をしているので、あえて、話をしんごさん一人に絞るけれども、僕には、「つみき意見交換会」という場所があるから、しんごさんとは、対話可能性がある。
このことが、安心してしんごさんを応援できることにつながっている。
つまり、それは違うのではないかと思えば、率直に伝えることができる関係性があるということが、心から応援することができることにつながっているということなのだ。
絵本『先生、ぼくは宇宙人じゃないよ?』のクラウドファンディング応援について
そういうわけで、鋭い嗅覚を働かせる人間で、違うと思うところがあれば率直に伝えることができる僕が、絵本『先生、ぼくは宇宙人じゃないよ?』のクラウドファンディングについては全面的に応援しているのだから、このクラウドファンディングは信頼できると思ってもらいたい。
もちろん、この記事を書いている僕のことが信頼できないという人もいるだろう。
そういう人には、クラウドファンディングの応援ページを見ていただきたい。
文字数の関係上、細かくは書かれていないかもしれないけれども、僕と同じように、しんごさんを心から信頼して応援する人の声がたくさん寄せられている。
絵本『先生、ぼくは宇宙人じゃないよ?』のメッセージ
ここまで、しんごさんは信頼できる人で、心から応援したい人だということを書いてきたけれども、一方で、しんごさんという人を信頼し、心から応援することと、絵本『先生、ぼくは宇宙人じゃないよ?』のクラウドファンディングを心から応援することは別物だと、僕は思っている。
もしかしたら、ここまでの記事を読んでくださった方には、「なんだ、冷たいじゃないか」と思われるかもしれないけれども、僕にとっては、たとえ、信頼していて、心から応援している人がつくったものでも、そのもの自体に価値を感じられなかったら、それは応援できないというのが道理だからだ。
でも、しんごさんが制作された絵本『先生、ぼくは宇宙人じゃないよ?』は、本当に素晴らしい作品になっていると、僕は思う。
たとえ、しんごさんと個人的に親しくなかったとしても、僕はそこに価値を見出すだろうと思うほどに、僕は、この絵本に価値を感じている。
しんごさんは、この絵本のメッセージの一つとして、「子どもを一人の人格としてみること」を大切にしたいというメッセージを伝えているけれども、これは、まさに、僕が、子育て・教育・保育の世界で大切にされてほしいことだ。
そして、この絵本は、「子どもを一人の人格としてみること」を大切にしたいと思わせてくれる絵本になっている。
だから、一人でも多くの人にこの絵本が届くことを願ってやまないのだ。
絵本『先生、ぼくは宇宙人じゃないよ?』を心から応援するために
そういうわけで、僕は、絵本『先生、ぼくは宇宙人じゃないよ?』のクラウドファンディングを心から応援している。
でも、僕の中では、常に「本当に心から応援できているのか?」という声が反響してくる。
これは、僕の性格だから仕方ないと思っている。
僕にとって、心から応援するための条件は、その人のことや、その人が大切にしているもの、その人が伝えたいこと、そういったことの価値を受け取って応援することだと、最初に書いた。
だから、「本当に心から応援できているのか?」という声に応答するためには、「その人のこと、その人が大切にしているもの、その人が伝えたいこと」の価値を今以上に受け取ればいい。
そのために、僕は、『ディアローグ』で学習会を開催することにした。
『ディアローグ』は、「尊重ありの忖度なし」「反権威主義的対等性」「垣根を超えた学び」「自由度が高い」といった性格を持つコミュニティだ。
この中で、多様な立場の人たちと絵本についての意見交換をして、その意義や活用方法を検討し合うことで、今以上にこの絵本の価値を受け取れるようになるのではないかと思っている。
『ディアローグ』の会は、すべて無料でやっている。
僕自身のことについて
先に、「僕には鋭い嗅覚が働いていて、功名心や富を求めている人を見ると、そういうものが透けて見えてしまって、そこに胡散臭さを感じてしまうことがある」と書いた。
僕自身も、功名心や富を目的としたことはしたくないと思ってきたし、そういうことは一切しないようにしてきた。
だから、本当は、『ディアローグ』の会についても、『ディアローグ』内での発信と、僕個人のアカウントでの発信とに留めようと思っていた。
けれども、今回の学習会の目的は、絵本『先生、ぼくは宇宙人じゃないよ?』を題材として、幼保小中連携について考え合うことだ。
そのためには、異なる立場の人がたくさん集まって意見交換をする必要がある。
だから、「アイツはコミュニティ運営を功名心でやっているのかもしれない」と思われるかもしれないというコストを支払ってでも、いろんなところで告知をすることにした。
この学習会をどのような学習会にするかということについては、しんごさんと相談させていただいた際に、しんごさんから全面的に僕に任せてもらっている。
これは、僕の勝手な受け取りだけれども、しんごさんからの僕に対するエールだと思っている。
しんごさんとは、コミュニティ運営のことについても、いろんなことを話してきた。
だから、しんごさんも、僕の考えをよく知っている。
その上で、僕が、自分の想いを大切にしながらも、一歩外に踏み出すことを応援してもらっているような気がしている。
そんなわけで、是非、幼稚園・保育園・小学校・中学校の先生に、この会に参加してもらいたい。
保護者の方や、上記の先生以外の方にも参加してもらい、先生とは異なる視点からの意見をもらいたい。
『ディアローグ』のイベントとしてやっているけれども、『ディアローグ』に入会してもらわなくても構わない。
Peatixの申し込みをすれば、イベントには無料で参加できる。
今回のイベントも無料だけれども、『ディアローグ』自体も無料で参加できるコミュニティだから、もし興味を持ってもらえたら参加してもらいたいとは思う。
でも、今回この記事を書いているのは『ディアローグ』に参加してもらうことが目的ではないから、それは興味を持ってもらえたらで構わない。
おわりに
全然まとまらない話を、まとまらないままに書いてしまった。
最後に、伝えたいことをまとめて終わりにしよう。
僕がこの記事を通して伝えたいことは、
・古内しんごさんの絵本『先生、ぼくは宇宙人じゃないよ?』のクラウドファンディングを応援してもらいたいということ。
・絵本『先生、ぼくは宇宙人じゃないよ?』を題材とした学習会に、多くの人に参加してもらいたいということ。
この2つだ。
最後に、クラウドファンディングのページ、学習会のPeatixのページ、『ディアローグ』のページ、『子育て教育コミュニティつみき』のページを掲載して終わりにする。
絵本クラウドファンディングのページ
https://rescuex.jp/project/65768
学習会のPeatixのページ
https://youhoshoutyurenkeiehon.peatix.com/
『ディアローグ』のページ
https://dialogonlinesalon.wixsite.com/my-site
『子育て教育コミュニティつみき』のページ
https://mama-papa-sensei-nakama.com/