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サイレントアレルギー
最近、業界界隈に関する
小説にハマっています。
名を馳せる企業たちが
どのようなプロセスで現在の状態に
なっていったのか。
数々の人間ドラマが
胸を熱くさせますね・・・!
共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨
教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌
どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
共育LIBRARYりょーやん、元教師です。
アレルギー。
アレルギーと聞くと、
食べてすぐに身体に異常が発生し、
下手をすれば救急車を呼ぶ事態になるといった
強く、即効性のあるイメージを
もっている方も多いのではないでしょうか。
ここ50年、100年の歴史でみれば
アレルギーをもつ子どもたちは
明らかに増加している印象があります。
また、
発達障害とアレルギーの相関性も指摘され、
発達障害特性がある場合は、
アレルギーをもちやすいことに対しても
エビデンスが発表されています。
ただ、
アレルギーに関しての事態はもっと深刻で、
日本人の半分とも言える人が
実はアレルギーをもっているのかもしれません。
なぜなら、アレルギーは、
実は2種類存在するからです。
それが、
即時型のアレルギー
遅延型のアレルギー
です。
今回は、
実はあまり知られていない
遅延型のアレルギーについての
記事を執筆していきます。
発達障害の治療に関しても、
関連してよく出てくるワードです。
何か1つでも、
気付きのある記事にできればと思います。
アレルギーの現状
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学校の養護教諭と相談をしたり、
給食で除去食という対応を行ったりするのは、
よく知られる即時型アレルギーです。
まず、
この即時型アレルギーが、
どれだけ増加しているのかを見ていきます。
2023年の時点で、
フードアレルギー(即時型)をもつ
公立小中高校の児童生徒は、
約52万7千人います。
2013年の時点では、
約45万4千人だった。
2004年は、約32万9千人。
明らかに増加傾向にあります。
しかも、少子化によって、
子どもの数自体は減少しているにも関わらず、です。
また、
発達障害との相関性に関しては、
ADHD+ASDは、
アレルギー性疾患合併のリスクが
2.26倍というデータもあります。
ADHDの場合は、1.81倍、
ASDの場合は、1.24倍です。
とある特別支援学校の生徒の
食物アレルギー疾患合併率は、
通常の学校の生徒の
1.7倍であったという調査も存在する。
また、
ADHDの子どもに
摂取する食品の種類を減らし、
アレルギー誘発性の低い食物を選んだ
除去食を与えたところ、
ADHDの患者の64%の症状が軽減した
という諸外国の医学的エビデンスもあります。
このように、
アレルギーとは、
もはや一部の人だけに関することではなく、
発達障害特性とも
かなり密接に関わっている事柄と言えそうです。
遅延型アレルギーとは?
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さて、
ここから遅延型アレルギーの解説に入っていきます。
遅延型アレルギーとは、
食べてすぐ症状が現れるアレルギーではなく、
数時間から数週間後に症状が現れる
アレルギーを指します。
しかも、
症状は即時型とは全く違います。
即時型は、
蕁麻疹、呼吸困難、かゆみ、むくみといった
分かりやすい形で症状が出てきます。
しかし、遅延型は、
慢性的な疲労感、頭痛、めまい、眠気、
不眠、イライラ、うつ、集中力の低下、肩こり、
便秘、下痢、肌荒れ、アトピー性皮膚炎といった
様々な症状として現れる。
あるドクターは、
何らかの不調の症状がある人の8~9割が、
自覚症状があるなしに関わらず、
遅延型フードアレルギーをもっていると
主張しています。
慢性的に身体に不調具合がある人は、
遅延型の可能性があると
考えてみてもいいのかもしれません。
ちなみに、
あるクリニックで年代別の
遅延型フードアレルギーの陽性反応者を調べたところ、
50代以上が
約60%であったのに対して、
40代が70%、
20代、30代が80%越えとなり、
若い世代の方が
遅延型フードアレルギーの比率が多くなっている。
これは、
ファーストフードや炭酸飲料水などの、
10代の頃から食べてきたものに
影響を受けていると言われる説があります。
そういった部分が、
遅延型に関わらず、
即時型のアレルギーが増えている要因にも
つながっているのかもしれませんね。
ちなみに、
遅延型アレルギーは、
花粉症もカウントされます。
そう考えると、
かなり身近なものと
捉えることができるのではないでしょうか。
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