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LGBTQ+/「普通」という言葉はもはや死語?

オリンピックに続き、
パラリンピックが進行中ですね。

メダルを取る取らないに関わらず、
もっとパラリンピックについて報道してほしい。

40代、50代の選手が、
活躍している驚愕の事実を見ると、
どんな人生を歩んできたのか感じ入ることが多い。

そして、それが
多くの人の勇気になるであろうことを
感じています。


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


多様性という言葉が
広く浸透している令和。

そもそものこの多様性という言葉の裏には、
幾つかの中核的な概念があって、
この言葉が浸透していった印象があります。

人種。
国民性。
男女の性差。
障害。
発達障害特性。
HSPといったパーソナリティ。

そして、LGBTQ+

LGBTQ+に対する考えは、
日本にも概念は広まっているのですが、
学校のシステムがそれに対応しようとしているかは
何とも言えない部分があります。

筆者は、
LGBTQ+に物凄く詳しいわけではありませんし、
明らかにそうだと
分かる子どもに会っているのも、
そこまで多い数ではありません。

そのような範囲の中で、
多様性理解のさわりとなるような
記事にしていきたいと思います。

ご承知の上、ご覧ください。



LGBTQ+とは?

まずは、LGBTQ+の基本事項の確認です。

LGBTQ+の頭文字は
それぞれ何を表しているかをまとめますね。

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

■ L(レズビアン)
■ G(ゲイ)
■ B(バイセクシャル)
■ T(トランスジェンダー)
■ Q(クィア/クエスチョンズ)

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

レズビアンとゲイは、
同性愛というくくりであり、
自分のジェンダー体験同一の性指向をもちます。

ジェンダー体験とは、
性別の実感とでも言い換えることができましょうか。

性指向とは、
恋愛対象となる性といった感じでしょうか。

バイセクシャルは、
両性愛であり、
ジェンダー体験と同一+反対のジェンダーへの
性指向
をもちます。

トランスジェンダーとは、
指定された性とは別の
何らかのジェンダーを体験
している状態です。

自分の性とは何か違う違和感を感じている
といった感じでしょうか。

クィア、クエスチョンズは、
LGBTに当てはまらない
性的マイノリティなどを指しています。

上記の言葉以外にも、
様々な性の分類を指す言葉があります。

シスジェンダー
これは、指定されたジェンダーと
ジェンダー体験が同一である状態です。

ヘテロセクシュアル
これはジェンダー体験とは
反対の性指向をもつ状態です。

エイセクシュアル
これは、誰に対しても性的魅力を感じない、
性指向をもたないこと。

パンセクシュアル
これは体験するジェンダーを含む、
あらゆるジェンダーへの性指向をもつことです。

自身を男性とも女性とも、
認識しない人もいます。

そういった様々な多様性を含めて、
「+」といった表記も加えられている。

様々な言葉があって混乱しますが、
筆者の場合は、

身体的な特徴は生理学的には男であり、
ジェンダー体験が男で一致しています。

加えて、
恋愛対象は異性なので、

シスジェンダー+ヘテロセクシュアル

ということになります。

人間は
マジョリティが正しいわけではないので、

普通は男性は女性が好き」

といった表現は、
これからの時代はもう不適切ということですね。

相手に、

「彼氏はいるの?」
「彼女はいるの?」

といった尋ね方は不適切かもしれませんし、

「恋人はいるの?」

という尋ね方も、
誰にも性指向をもたない
エイセクシュアルのことを考えると、
安易に尋ねる質問なのか、
一歩考える必要があるかもしれませんね。

今の時代、
職場の人間関係で、
恋人のことを話題にすることは、
非常にセンチメンタルなことであり、

どのような性であろうとも、
セクハラになりかねない内容かもしれません。

深い人間関係になり、
相手のことを理解した上で、
注意深く尋ね方を選んでみることが
大事かもしれませんね。


LGBTQ+の実態

実際にLGBTQ+の割合は、
どれぐらいなのでしょうか。

様々データがありますが、
筆者が入手した情報によると、

7.6~8%というものがあり、
13人に1人というレベルになります。

ということは、
学校のクラスであるならば、
1クラスに1~3人程度は存在していることになる。

あなたが働いている職場が、
13人以上の場合は、
1人はLGBTQ+に該当する人がいるのかもしれません。

実は、同性愛や両性愛に関しては、
世界各国で悲しい差別の歴史があり、

かつては、
精神医学的な障害であると考え、
治癒しなければならないものと考えられていたのです。

1973年にようやく、
DSMから障害とする記述を削除し、

それに20年遅れて、
1995年に日本精神神経学会が、

「同性愛を精神障害とはみなさない」

という見解を示したのです。

現在も、
精神疾患の分類である
DSMー5に記載はされていますが、

「性別違和」

という括りになっており、
障害ではなく
本人が違和感を感じる状態となっています。

具体的な項目を簡単に記載すると・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・反対のジェンダーの欲求
・服装の違和感
・ごっこ遊びでのジェンダーの役割
・玩具やゲームの傾向
・自分の性器の構造への嫌悪
・第一次、第二次性徴で反対の性を望む

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

などなど、です。

かつてのように、
「障害」のような扱いとなっていたのならば、
当事者の方は本当に生きづらかったでしょう。

学齢期のLGBT+の約7割
学校でいじめや暴力を受けたという
2013年のデータもあります。

当事者調査では、
親にカミングアウトしている人は、
22%に留まるそうです。

10代が23.5%、
20代が23.9%、
30代が24.4%だそうです。

身内に対しても、
自分のアイデンティティーに関わる部分を
打ち明けることができないというのは、
相当な辛さを抱えていることでしょうね。

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