腸内細菌でコミュニケーション能力が向上?ADHD/ASDとの密接な関係性
読書を続けていると、
一定の周期で名著に巡り合う率が高い時期が
やってきます。
丁度、今がそのような時期。
これから来る読書の秋に向けて、
良書たちに巡り合う流れを
大切にしていきたいな~と感じます。
共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨
教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌
どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
共育LIBRARYりょーやん、元教師です。
「腸活」
なんていう言葉が流行し、
腸を健康な状態に保つことが
重要であるという認識が広がってきました。
腸はいう間でもなく、
非常に大切です。
腸内の状態をよい状態に保つことは、
健康にもいいですし、
うつ病といった症状にもよい影響を与えることは
筆者は身をもって実感してきました。
しかし、実は
それだけではないようです。
便秘、下痢などなど、
発達凸凹の子どもたちの中には、
腸の調子があまりよくない子がいたり、
アレルギーをもっている率が
健常児よりも高いことは以前から知っていました。
そして、それには、
かなり驚きのエビデンスがあったようです。
今日は「腸内細菌」という
少し変わった視点から
発達凸凹について解説していきます。
楽しんでいただけると幸いです。
腸は第2の脳
「腸活」
で言葉が流行するほど、
腸という臓器の重要性に注目が集まっています。
腸は「第2の脳」と呼ばれるほど、
脳に次いで多くの神経細胞が集まっている臓器であり、
腸のコントロールは、
脳が行っているのではなく、
腸自身が行っていることから、
このようなネーミングを付けられている。
そして、腸は、
「免疫細胞とセロトニンの中心」
でもあります。
メンタルを安定させるために必須の
セロトニンの9割は腸でつくられているという説もある。
セロトニンは、
ADHD症状やASD症状にモロに影響を与える
神経伝達物質です。
セロトニンの分泌が弱いと
不安症状が高まります。
だからこそ、
発酵食品や食物繊維を摂取することが
とても重要視されていますね。
筆者の大好きな納豆も大活躍です。笑
また、食物を一定期間腸内に入れず、
腸をしっかり休ませることも重要です。
腸内環境を整えると、
アレルギー症状も緩和される場合があります。
さて、ここまでは、
全ての人に関係する腸の重要性です。
これに加え、
発達凸凹と腸の関係は
もう少しディープな世界があるようです。
発達障害と腸内環境の関係性
まずは、
発達障害と様々な症状との関連性を見てみます。
腹痛、便秘や下痢などの消化器症状。
発達障害児は、
定型発達の子どもよりも、
消化器症状が多いことがエビデンスベースで発表されています。
ADHDは定型発達より4.42倍多い発症率。
ASDは約8倍の発症率です。
ADHDは定型発達に比べ、
便秘が3.4倍、下痢が7.7倍であることも分かっていますし、
消化器症状をもつASD児は、
苛立ち、社会的引きもり、多動、
こだわり行動の率が高いことが分かっています。
ADHD+ASDは、
アレルギー性疾患合併のリスクが2.26倍というデータもあります。
ADHDの場合は、1.81倍、
ASDの場合は、1.24倍です。
とある特別支援学校の生徒の
食物アレルギー疾患合併率は、
通常の学校の生徒の1.7倍であったという調査も存在。
この発達障害とアレルギーの関係性は、
学校の教員なら経験的に知っている
あるあるな情報です。
新しく入ってくる1年生の中に
アレルギー症状をもつ子が多くいると、
「この学年は発達凸凹が多いな」
と、ある程度の予測を立てることができます。
後にエビデンスで知ってから、
「やはりそうだったか」
と納得した感じです。
そして、
ASDの腸内細菌は多様性が低いということも
分かっています。
うつ病が良くならない患者の腸内細菌も
多様性が低いそうです。
この、
「腸内細菌の多様性が低い」
という状態は、
具体的などのようなことを指しているのでしょうか。
腸内細菌事情が変わると、
ASDやADHDの症状に変化があるのでしょうか。
具体的に見ていきます。
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