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やんちゃな教員は魅力あり?これまで出会った面白教師たち

8月スタート!!
夏真っ盛りの1ヵ月が始まります。

8月を終えて9月になると、
もう年末が見えてきますね。

だからこそ、
この8月は9月からのラストスパートへの
栄養を蓄える時期。

勉強の蓄え。
経験の蓄え。
癒しの蓄え。

充実の1ヵ月にしていきたいですね!


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


学生時代に思い出に残った先生。

筆者の場合は多少はいるのですが、
残念ながら「この人!」という先生には、
子ども時代に出会いませんでした。

その代わり、
教員になってから
数々の魅力的な教師たちに出会ってきました。

授業の上手い、下手、
どれだけ子どもに力を付けることができるかは、
授業自体を磨かなくてはなかなかできません。

しかし、
それをあまり補うほどの人間的魅力があれば、
子どもたちは安心して育っていくような気もします。

筆者が出会ってきた魅力的な教員は、
総じて皆、人間的魅力があふれる方ばかりでした。

そして、大抵の場合は、
やんちゃな教員が多かったです。笑

この記事では、
そんな筆者が出会ってきた
魅力的な教員を紹介していきます。



昭和の教師たちのやんちゃぶり

筆者は昭和の教師像
憧れていました。

教員になってから、
様々な昭和時代の教育実践を読んでいると、
ワクワクしっ放しの気持ちになっていたからです。

大量のお菓子を持ち込んで、
お菓子の家をつくってしまう実践。

夜に校庭に集合して、
星空観察をする実践。

学校でお泊り会をしてしまう実践。

子どもたちが保護者を呼び込み、
1年間のお疲れ様パーティーをやる実践。

「こういった実践がやりたいから教師になったんだ!」

と、本を読む度に、
筆者はそう思っていました。

しかし現場は、

「昔は許されたけど、今はね~」

といった空気感。

しかし、そんな中でも
空気を打ち破る人間は存在します。


大学の友達が同僚!?

教員になって5年ほど経ったとき、
筆者にとって衝撃的な人事が発表されました。

まさかの、
大学時代のクラスメイトが、
同じ学校に赴任してくると耳にしたのです。

ふつーに友達です。笑

明るくて、
朗らかで、
豪快な人柄。

大学時代はずっとラグビー部に所属する
ラグビー男でした。

どのようなタイプの
クラスメイトとも仲良くできる
人に偏見をもたないタイプ。

再会してから、
お互いの教員ライフを語り合ったのですが、
まあこれが面白い。

初任時代は担任を持つことなく、
専科の立ち位置で様々なクラスに入り、
教室の後ろでいつも寝てしまい怒られていたとのこと。

そして、
これは彼の同僚から聞いたのですが、
相撲が有名な地区に勤務しており、
力士に会いに行く学校行事があったそうです。

その時に
彼のクラスのやんちゃな子どもが
力士に粗相をしてしまい、
激怒させてしまったのだそう。

後に、彼が一人で謝りに行ったのですが、
なぜか力士に気に入られてしまい
ダンボール箱いっぱいのバナナをもらってきたそうです。笑

同僚たちは心配して職員室で待っていたのに、
まさかのバナナの山をもって帰ってきて、
大爆笑だったそう。

筆者は、管理職の粋な計らいのもと、
1度だけ一緒に学年を組んだことがあります。

その時もめちゃくちゃ。笑

授業参観で、
子ども対大人でカルタをするという活動で、

「〇組のみなさんよく聞いてください。今日あなたたちが勝ったら、今日の晩御飯は肉です!」

と事前に何の確認も保護者にとっていないのに、
いきなりかましてしまうのです。

子どもたちは大喜び。
保護者は爆笑です。

サッカー部の練習でも、
何を思ったのか、

「みんな聞いてくれ。大切な話がある。今日はサッカーの練習ではなく、○○小大相撲大会を始める」

と、まるで関係ない相撲大会が
いきなり開催されていました。

そんな相撲を勝ち上がった子どもの
最後のボスとなる相手はそのラグビー男。

子どもたち全員を相撲で負かせ、
一人で満足していました。笑

別の学年の見知らぬ保護者と、
他学年の担任が廊下で話していると、
いつの間にか

「お母さん、そうですよね。分かります」

といって神妙な顔つきで話に加わっており、

「誰?」

と後でつぶやかれていました。

しかし、
非常に義理人情に厚い人物でもあった。

一緒に学年を組んだときは、
主任のクラスに、
かなりのレベルの愛着障害の子がおり、
毎日学校を飛び出してどこかに行ってしまう状況でした。

主任も素晴らしい方でしたが、
精神的にも限界がきます。

その負担を減らすべく、
その子が教室を飛び出すと、
必ず自分のクラスを自習にして、
その子を諭しに行っていた
のです。

筆者も行きたかったのですが、
当時は自身のメンタルバランスが崩れており、
その余裕がありませんでした。

そんな担任の姿を見ている子どもたちは、
すごく温かく、よく笑い、
困った時は助け合うのが当たり前
で、
たのしそーなクラスになっていたと思います。

過去に学校に不適応を起こしていた子たちも、
次々と明るくなっていっていました。

1時間の授業の中で、
何度も何度も爆笑が起きて、
すごく学校に来るのが楽しそうだった。

職員室で、
筆者が先に帰ろうとすると、必ず、

「〇〇ちゃん、女か?」

と、絶対に言ってきます。笑

筆者も、5人ぐらい名前をストックしておき、

「今日は、ゆきえだね」

などと対応していました。

そういった日々も、
懐かしい思い出です。


今だったらアウト!校内逃走中!

次に紹介するのは、
筆者より6~7歳年上だった、
先輩の先生です。

かなり昔の記事でも紹介したのですが、
転校した子どもに会いにいくために、
クラスみんなで新幹線に乗って
会いに行かせてしまうような先生です。

今だったら、絶対にアウトです。
(当時もアウトだったと思いますが・・・)

その先生がやったことで、

「それは俺もできない・・・!」

と思ったのは、
「校内逃走中」という企画でした。

子どもたちが自主的に企画したものは、
なるべく全て叶えようと動くその先生は、

「学校中で逃走中をやってみたい」

という子どもの願い実現しようと、
休日に子どもたちを学校に呼び出し、
校内で逃走中を実行したそうです。

学校中でミッションが行えますし、
校内放送もかけれるので、
テレビ番組みたいにかなり本格的にやることが
できると思います。

当然ばれたら叱られるどころではありません。

それでも、
子どもたちの思いをどうしても実現したくて
決行してしまう。

そんな教師像に、
筆者は憧れがありました。

現在の令和は、
絶対に許されません。

その先輩が、
20代の駆け出しの時代だったからこそ、
当時はできたのだと思います。

後に、その先生は主任になると、
何よりも学年の子どもたちと、
学年の先生たちを大切にする
ようになり、
そのようなことはやらなくなりましたが、

今度は学年全体でできる企画
色々と打ち出していました。

授業も部活指導もうまく、
子どもたちや保護者からも、
大人気。

「この先生に受け持ってもらったら、宝くじに当たったようなもの」

と保護者に言われており、
教師という仕事の魅力を
再確認させてくれた先生でした。


やんちゃは悪いことか?

上記の2人以外にも、
50代、60代の方で、

かつては、部活が終わった後に
焼き鳥屋に連れていって驕っていた先生や、

休日に遊びに行ってしまう先生なども
いました。

筆者のNPOの非常に尊敬している、
山口県の全国に名の知れ渡る先生は、

あろうことか、
学芸会の劇に、
自分も演者として参加し、
最も目立つポジションをかっさらっていました。

普段はクールで、
厳しくも面白い先生が、
突然全身白タイツ
草むらから飛び出してくるのです。

映像を見せてもらったときは、
死ぬほど笑いました。

毎年、子どもも親も楽しみにしていて、
「今年はどこで出てくるのか」を、
全校で期待している様子が伝わってきました。

そういった先生に共通するのは、
全員やんちゃである、
もしくは、やんちゃだったということです。

ちょっとやそっと叱られることも気にしない。

ルールの抜け道を見つけて、
子どもたちを楽しませようとやってしまう。

ただ、現在の価値観で考えると、
非常に迷惑だったと分かりますし、
子どもの管理の問題などを考えると、
とんでもないことをしていたと気付きます。

他の教員に対しても不平等ですし、
今だったら余計に心労をかけることに
なるかもしれません。

こんなやんちゃな行為も、
それを「面白い」と思うような、
周囲の雰囲気があったからこそ、
成り立っていた。

現在は時代はもう違いますが、
実はこのような教育が、
生きる力の原動力になっていたのかもしれません。


まとめ

昔は昔。今は今。

「あの頃は良かった」

と振り返る教育のスタンダードや価値観も、
時代に合わせて変わっていくもの。

懐かしく思うのは自由ですが、
それを現場でひけひらかすのは、
今の時代は違うかなと思います。

若さゆえの未熟さとは言え、
冷静に考えると、
周囲に不快な思いをさせているからです。

ただ、学校という場所ではNGですが、
プライベートでは、
周囲も大切にした「遊び心」は、
きっと忘れてはならない要素なのだなと思います。


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いつもいつも、最後まで読んでくださり本当にありがとうございます!


明日の記事は、

📓教育委員会が変われば公立でもここまでやれる!建前、形式はいらない。

です。

なんとな~くマイナスなイメージをもつ
教育委員会という存在。
しかし、教育委員会が本気を出せば、
ここまで教育を変えることができる!
そんな事例を紹介します。

是非、楽しみにしていてください🎵

皆さんの今日・明日がよき1日でありますように😊


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(2024.7.29~8.3)

📒→全員最後まで読める記事
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【月曜日】
📒令和は友達の家に遊び行くこと禁止!?
【火曜日】
📒教師、看護士、心理士、接客に向いてる?双極性障害の実態
【水曜日】
📓「恩感力」あなたはありますか?
【木曜日】
📒やんちゃな教員は魅力あり?これまで出会った面白教師たち
【金曜日】
📓教育委員会が変われば公立でもここまでやれる!建前、形式はいらない。
【土曜日】
📓優れるな。異なれ。
📒アニメこそ日本の宝!ジャパニーズソウルここにあり!
【日曜日】
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