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アダルトチルドレンとインナーチャイルド

先日、
紅葉を見に行った時のこと。

外国人(おそらくタイ人)の女の子に、
写真を撮ってほしいと頼まれました。

その時に言われた一言。

「かわいい」

アラフォーの男をつかまえて、
かわいい・・・だと・・・?

いくら何でも、
「かわいい」の守備範囲は
広すぎじゃないかと思いました。笑


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


アダルトチルドレン。

noteのクリエイターの中にも、
プロフィールに
そのことを書いている人もいますね。

アダルトチルドレンとは、
幼少期に養育者との関係でトラウマを抱え、

大人になっても
その影響を受けている状態を指します。

そんな傷ついたままの
小さな頃の自分が、
自分の中にまだ残っている。

そんなイメージを思い浮かべさせる
インナーチャイルドという
自分の中の未解決の感情を指す言葉もある。

近年では、

「毒親」

といった言葉もありますが、

あれは、
問題の深刻性を気付かせるために、
インパクトが強い言葉が必要だっただけで、

問題解決のための
建設的な言葉ではないと思っています。

このアダルトチルドレンは、
筆者自身にも
自分の過去の傷と向き合う機会を
与えてくれた言葉でもあります。

かなり以前からある考え方ですが、
まだまだ家族の理解に必要な概念でもある。

よって、
記事にして伝えることができればと思います。

何かの役に立つことができれば幸いです。



アダルトチルドレンの家庭

これまで、
愛着について様々な記事で伝えてきました。

このアダルトチルドレンは、
「養育者との関係でトラウマを抱えた」ものなので、

愛着の問題と
おおいに重なる部分がある概念となります。

以前の記事で、
虐待のレベルを測るために、
ACEという指標が使われていることを紹介しました。

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

ACE(逆境的小児体験)
❶身体的虐待
❷心理的虐待
❸性的虐待
❹身体的ネグレクト
❺情緒的ネグレクト
❻家庭内暴力
❼ひとり親家庭/両親の不在
❽家族に収監者がいる
❾家族が精神疾患を患っている
❿家族がアルコールや薬物依存症

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

このような10の指標です。

暴力とまではいかなくても、
両親が不仲というものも、
含まれます。

また、
過保護過干渉といったものも、
アダルトチルドレンには含まれるでしょう。

このような、
逆境的な環境で育つことにより、

傷を負ったり、
満たされない思いをもったりして、

無意識の内にそれを封じ込めるが、
大人になっても
周囲の人間関係などで
問題が露呈する状態であると言えます。

もっと具体的に言うならば、
以下のような家庭環境が
典型的なアダルトチルドレンの家庭の特徴です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・仲が悪く、怒りが爆発する家族
・愛のない冷たい家族
・親の期待が大きすぎる家族
・世間体を気にする表面だけよい家族
・秘密があまりにも多い家族
・親子の関係が逆転している家族
・子どもを過度に甘やかし溺愛する家族
・依存傾向のある家族

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

などなどです。

このような、
本来の家族的機能がうまくいっていない家族を、
機能不全家族と言ったりします。

では、
この機能不全家族で育った子どもは、
大人になった時に
どのような問題を抱えるのでしょうか。


アダルトチルドレンの特徴

アダルトチルドレンの特徴として、
まず挙げられるのは、
虐待の連鎖や、精神疾患です。

これが起こりやすい。

このことは、
何となく分かると思います。

一方で、
意外と気付かない症状を抱えている人もいる。

その1つが、
「共依存」です。

共依存の症状は、
例えばどのようなものがあるのでしょうか。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・自らを犠牲にして相手を助ける
・相手をコントロールしようとする
・問題や危機が起こっている
 人間関係に身を置きやすい
・依存心が強い
・相手と自分の境界線がはっきりしてない
・自分の身体からのメッセージに気付かない
・怒りの問題をもっている
・罪の意識に襲われやすい
・物事を極端に捉えやすい
・自己主張ができない

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

などなどでしょうか。

筆者などは、
自分と相手との境界線がはっきりせず、

自らを犠牲にして
相手を助けようとしていました。

だから、
学級の子どもで問題を抱えている子がいると、
自分のことのように
それを考えてしまうところがありました。

自分との境界線が
はっきりしていればいいのですが、

それがないが故に、
その問題に自分自身も取り込まれる部分があった。

結果として、
仕事中毒のような状態になりがちで、
忙しくしまくって、
自分の身体・精神的なしんどさに
なかなか気付くことができなかった。

他にも、
機能不全家族で育った場合は、

「自分は親のような人間にはならない」

という、
親を反面教師的に捉えてしまう部分があります。

その思いを押し込めて生きるのですが、
無意識下でそれは肥大化していく。

よって、
干渉的な親に育てられた場合は、

仕事に口出しをしてくる上司に
敵意を抱いてしまうような、
錯覚的な方向に怒りを覚えてしまうことがあります。

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