摂食障害 ~痩せることを止められない子どもたち~
今週も始まりましたね!
最近はいつにも増して
1週間が貴重です。
二度とこない2024年の6月のこの1週を、
唯一無二のものにしていきます。
共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨
教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌
どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
共育LIBRARYりょーやん、元教師です。
今週の「お品書き」です🎵
📘今週のLIBRARYのラインナップ📗
(2024.6.10~6.16)
📒→全員最後まで読める記事
📓→メンバー以外は途中まで読める記事
【月曜日】
📒摂食障害 ~痩せることを止められない子どもたち~
【火曜日】
📓《教育⑦》今週の1冊 from library
📒🎁たくさん広めてくださったことに感謝
【水曜日】
📓幽霊は脳の誤作動??
【木曜日】
📒専業主夫に向いている人/向いていない人
【金曜日】
📓近い未来にトレンド入り!ごちゃまぜコミュニティ
【土曜日】
📓《note論》読まれる記事のタイトルの法則
📒文章で、遊ぶ。
【日曜日】
📒共同運営マガジン記事紹介
読みたい記事があれば、
是非、LIBRARYにお越しくださいね✨
ルッキズム。
見た目の清潔さやきれいさが重視される時代。
そんなSNS全盛期時代に、
ある症状が近年より注目されています。
それは、摂食障害です。
食べること自体を拒絶するようになってしまう。
明らかに食べないと危険なのに、
「痩せている」ことを追求してしまう。
実は、摂食障害は、
その解決方法自体がそこまで世間に認知されていません。
だからこそ、
自分の子どもがそうなってしまったとき、
親御さんはどうすればよいか分からない。
病院に行っても、
的外れの対症療法ばかり行われる。
結果として、
治らない状態を何年もループする。
摂食障害は、
医学的な治療が必要な症状というより、
心の在り方が問題となる精神疾患の1つです。
この記事では、
そんな摂食障害の症状や、
改善方法を紹介していきます。
何か1つでも、
お役に立てる記事があれば、
幸いです。
摂食障害とは?
摂食障害とは、
冒頭に述べた通り精神疾患の1つです。
神経性やせ症と、
神経性過食症の2つに大分されます。
要するに、
食べれなくなる症状か、
食べるのを止められなくなる症状です。
神経性やせ症の場合は、
年齢、身長に対して期待される体重を
15%以上下回っているかが診断基準となります。
神経性やせ症の発生率は
人口10万人あたり1~4人、
神経性過食症の発生率は、
1~4%と言われています。
ただ、正直、
この数値は疑問が残るところです。
特に、神経性やせ症の発生率はそうです。
筆者自身も出会ったこともあるので、
そこまで低い発生率ではない気もします。
神経性やせ症は、
10代後半から20代前半が発症のピーク。
どちらの症状も、
女性の方が圧倒的に発症率が多い障害です。
症状/原因は?
ここからは、
それぞれの症状をまとめます。
▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢
【神経性やせ症】
・体重増加に対する異常な恐怖
・身体像の障害
・無月経
・強迫行為
・空腹感の欠如
・貧血
・脱毛
【神経性過食症】
・むちゃ食い
・むちゃ食い後の制御不能感
・満腹感の欠如
・家庭内暴力
・性的逸脱行為
・脱水
▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢
などなどです。
このような摂食障害になる子どもには、
ある共通点が見られます。
それは、
自己肯定感が圧倒的に低いということです。
心理士界の中での、
原因とみなされている要素は、
「母親との葛藤から、女性性や成熟への拒否が青年期にて生じているから」
という見解。
当然、父親の影響も非常に大きいのですが、
母親との関係性が最も主要な要因と
考えられているそう。
自己肯定感が低いことから、
やせている、
体重のコントロールができている状態を
維持するようにできることで、
自分の自己肯定感を
コントロールしようとするのでしょう。
このコントロールできるという信念が、
人生の問題を解決し成功できるという価値に、
結びついていくのです。
よって、食事を摂取することは、
自分の自己肯定感、存在そのものを
脅かす対象となります。
そして、総じて認知に歪みが生じており、
「自分の体重がどれだけ低くなければいけないか」
の指標が偏っていたり、
鏡に映る自分の像の不完全なところを見つけ、
より食事をとらない方向へ位置付けてしまう。
悪循環が起こっていくのです。
では、ここからは、
筆者が実際に出会ったことのある事例を交えて
紹介していきます。
摂食障害の子どもの事例
筆者が明らかに
摂食障害であると認識する子どもに出会ったのは、一度だけです。
4年生のときに筆者が担任し、
6年生のときに摂食障害の症状が発現しました。
4年生のときに
非常に気になっていた様子があります。
それは、
自分に関係ないことでも涙してしまう行動です。
男子2人が喧嘩をして、
教師がその仲裁に入り、
両サイドの意見を聞いたとします。
お互いの意見が食い違うため、
その様子を見ていた第3者の意見を聞こうと、
「どんな様子だったか教えてくれる?」
と尋ねただけで涙してしまう。
それだけで自分が責められていると、
感じたのかもしれません。
完璧主義な気質が目立つ子でした。
そして、お母さんが、
ひじょーに「いい方」なのです。
教員に対しても気を遣ってくれて、
温かい言葉をいつもかけてくれる。
「〇〇ちゃんはこういういい所があるもんね」
と本人を否定せずに褒める。
「あれ?とても肯定的に声を掛けているのに、なぜこのように精神不安定になってしまうのだろうか?」
と疑問に思っていました。
公の場だから表面的によさを取り繕っている感じも、筆者の感覚では感じられませんでした。
6年生のときに症状が発症し、
その時の担任も子どもから非常に信頼の厚い
若い女性教員で、
とても本人に寄り添っていました。
お母さんも泣きながら担任に相談。
少しずつよくなる様子はあるものの、
根本解決には至らない感じ。
筆者も6年担任の先生と、
よく症状について話し合うことがありましたが、
当時はその原因をはっきりと分からない状態だった。
おそらく、
実際の家庭内での様子を知ったら、
分かることがあったと今なら思えます。
拒食症改善メソッド
『子どもを完全克服に導く アヤコ式拒食症改善メソッド』
という本を出版している
赤松史子さんという方がいます。
赤松さんも娘さんが摂食障害になってしまった
当事者の家族。
当時は様々な医者を駆け回ったそうですが、
医者に「一生治らない病気」と
さじを投げられたそうです。
しかし、
痩せこけて骸骨のようになってしまった娘が、
「ママ~、助けて~、助けて~」
と悲しみに満ちた症状で
助けを求めてくる姿を見て、
絶対に治療法を自分自身で見つけることを決意します。
そこから様々な心理療法を試し、
誰に対しても改善できるメソッドを
開発したそうです。
赤松さんのメソッドを行う対象は、
子どもではなく母親。
母親が変わると、
子どもが変わるということが
メソッドを通して分かったことなのだそう。
なぜなら、
摂食障害のお子さんをもつ親御さんは、
共通してある特徴をもっているから。
それが、
「完璧主義」
です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・~しなければならない
・これぐらいはできて当たり前
・「~すべき」という思考
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
このような特徴であり、
この思考パターンが強すぎて、
これ以外の情報が入っていかないのです。
赤松さんは娘さんからも、
「ママは自分がいつも正しいと思っている」
と指摘されたそうです。
そのことから、
無自覚で自分の思考を娘に押し付けていたことに
気付いたそう。
そして、赤松さんは、
以下のような手法を開発しました。
▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢
❶自分の脳内の思考パターンを
肯定的なパターンに書き換えた
❷自分自身を肯定的に受け止める
アファメーションやリフレーミングを行った
❸自分自身を無条件に肯定できるようになり、
自分軸で生きられるようになった
▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢
ステップがとても細かいので、
長さの関係で全て書くことはできませんが、
ざっくり言えばこんな感じです。
他にも、
言葉の掛け方としては、
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
①もし、目の前にいる拒食症の子どもが
小さい頃の自分だったら、母親からなんと
言ってほしいかと自分に問いかける
②もし、目の前にいる拒食症の子どもが
小さい頃の自分だったら、親から
どう関わってほしいだろうかと問いかける
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして、それらの言葉や関わりを、
幼い頃の自分へ行っているように脳内でイメージし、子どもも自分も癒していくのです。
これは自己肯定感を回復していくステップと
酷似しています。
要するに、自己肯定感を回復すると、
根底が変わっていくので、
二次障害であった摂食障害も
回復していくのだと思います。
3~5ヶ月で拒食症を克服し、
「好きなものを好きなだけ食べれるのって幸せだね」
と言うようになった娘さん。
それから10年以上経過していますが、
再発することは一度もなかったそうです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
自己肯定感が低いと、
それが様々な行動面であったり、
精神面であったり、
どこかに症状が現れるようになります。
子どもの頃は大丈夫だったとしても、
大人になってから仕事面で、
何かの症状が出てしまうかもしれません。
それでも、
いつからでも、
何歳からでも、
自己肯定感は回復できる。
こういった、
自己肯定感や
「思考パターン」の重要性が、
これからの日本では徐々に広がっていき、
早期家庭介入支援が、
大切な課題になってくるのではないかと思います。
思考パターン解除や、
リフレーミングについての記事は、
以下の記事をご覧になってくだされば幸いです。
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「コメント」も残してくださると有難いです!コメントを読んだ方々が、より教育についての知見が深めることができる図書館でありたいと思います。
いつもいつも、最後まで読んでくださり本当にありがとうございます!
明日の記事は、
📒🎁たくさん広めてくださったことに感謝
です。
筆者の記事を紹介してくださった方への
お返し記事です。
凸凹/多様性マップを広めてくれた人も感謝!
是非、楽しみにしていてください🎵
皆さんの今日・明日がよき1日でありますように😊
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