【活動報告14 立ち飲みワイン会】
【活動報告 14 立ち飲みワイン会】
2022年8月29日(月)
福岡県北九州市小倉にある「たちのみ田」様にて、
1時間程度のワイン会を開催させて頂きました。
立ち飲み屋として営業されているお店で、
毎月1回のペースで開催しているワイン会です。
第4回目となるワイン会のテーマは、「スペインワイン」でした♪
私が、スペインをテーマに夏の時期にオススメする味わいを
イメージしセレクトさせて頂きました。
スペインワインのおつまみは、
ソーセージ工房 河原様(ミソノカフェも併設)にお願いして、
「自家製ソーセージ2種とパテ」を用意させて頂きました。
-スペインワインを楽しむ-
本日のワイン -2022.8.29-
① 2018 マカべウ – クロ・デ・ソレレス
② 2020 チャコリ・ラウ – バサ・ロレ
③ 2019コレカミノス – ミクロ・ビオ・ワインズ
④ 2020 ナバエロス ガルナッチャ – ベルナベレバ
⑤ 2019 ブルーラベル ディエシオチョ メセス - フアン・ヒル
-本日のおつまみ-
ソーセージ工房 河原 ミソノカフェ
お肉のミニ盛り合わせ
① 2018 Clot de les Soleres
2018 マカべウ –クロ・デ・レ・ソレレス
ワイナリー略歴
現当主カルレス・モーラ・フェレール氏は、大学で栽培醸造学を学んだ後、2000年に放置されたままの土地でブドウ栽培を始めました。
そして、2008年にはClos de les Soleresの初ヴィンテージとなる赤ワインが誕生しました。家族の伝統を受け継ぎ、ブドウを育て、収穫、醸造するという昔ながらのワイン造りを継続しています。
畑は約2 ~ 3haの森の中にあり、醸造は19世紀に建てられた建造物で今も行っています。畑はビオロジック栽培、醸造では一切の添加物を行わず、自然な状態で発酵と熟成を進めています。味わいは熟したブドウそのままの風味を大切にするつくり手です。
ワインについて
2018 マカべウ – クロ・デ・ソレレス
ブドウ品種:マカベウ
柑橘系の爽やかさ、熟したリンゴの香りがあります。
口当たりは熟したグレープフルーツのような爽やかな酸味と熟した林檎やカリンのようなジューシーさを感じる辛口微発泡ワインです。
食事のスタートに、軽い前菜やカルパッチョ、サラダと合わせて飲むのがオススメです。
② 2020 Txacoli LAHU – Basa Lore
2020 チャコリ・ラウ – バサ・ロレ
ワイナリー略歴
バサ・ロレは、最も古くから続くチャコリのワイナリーの一つです。
1925年から、サンセバスチャンの隣町「サラウツ」のビスケー湾に面した丘にワイナリーを構え、ワイン造りを行っています。
ワイナリーが所有する畑は、海辺の丘にあり、全てパラールと呼ばれる伝統的な棚仕立てで畑を管理しています。沿岸部の畑は、この仕立てのお陰で、風通しを良くすることができ、出来上がるチャコリは、海風が影響して、独特の塩気とミネラルを表現しています。
「チャコリ」とは、美食の街サンセバスチャンのバルで、タパスやピンチョスと共に、定番として楽しまれているのが、爽やかな味わいと微発泡を持つワインです。
ワインについて
2020 チャコリ・ラウ – バサ・ロレ
ブドウ品種:オンダラビ・スリ
フレッシュで爽やかな柑橘系の香りが主体で、味わいは果実味、ミネラルと若干の塩気があり、軽やかな飲み口と、キレのある余韻は特徴です。心地良い微発泡を持ち、チャコリらしい味わいを表現しています。
こちらも魚介をつかった軽い前菜やカルパッチョ、アヒージョなどと合わせて飲むのがオススメです。
③ 2019 Correcaminos – Micro Bio Wines
2019 コレカミノス – ミクロ・ビオ・ワインズ
ワイナリー略歴
スぺインのセゴビア地方で注目を集めている生産者で、サスティナブルな農法を用いて高樹齢のブドウを育て、SO2をほぼ使用しないナチュラルな造り手です。
当主のイスマエル・ゴザロ氏は代々ブドウ栽培を手掛ける家系5代目です。畑は全て徹底した無農薬で管理されており、有機農法の認証を受けていますが、あえてワインのエチケットには「オーカガニック」の言葉を表示していません。
ワインについて
2019 コレカミノス – ミクロ・ビオ・ワインズ
ブドウ品種:ヴェルデホ
柑橘系の爽やかさ、白桃やハーブのような清涼感を感じる香りです。柔らかい酸味と熟した果実味のバランスが良く、トロリとした口当たりの印象を感じさせます。冷前菜、イカやタコのフリットにレモンをかけたもの、豚肉をシンプルに塩を胡椒で焼き上げたお料理と合わせるのがオススメです。
「Correcaminos/コレカミノス」とは鳥の名前で、日本名は「ミチバシリ」と呼ばれ、別名「ロードランナー」と呼ばれるほど速く飛ぶ鳥です。
④ 2020 Navaherreros Garnacha - Bernabeleva
2020 ナバエロス ガルナッチャ – ベルナベレバ
ワイナリー略歴
べルナべレバは、スぺインの首都マドリッドから西へ車で約1時間のところにあるワイナリーです。ここはスぺイン内陸にありながら標高が高く、非常に冷涼なブドウ産地です。
ワイナリーの歴史も古く、約100年に渡りますが、その起源は1923年に遡り、ワイナリーは「べルナべレバ:熊の棲む森」と名付けられています。
現在は子孫らが受け継いでおり、何十年もの間、創業当時に植えた古いブドウ樹を植え替えていません。そして、今の流行に流されることなく、膨大な手間と時間を費やしながら、誠実で、高品質で、希少価値の高いワインを生み出し続けています。
ワインについて
2020 ナバエロス ガルナッチャ – ベルナベレバ
ブドウ品種:ガルナッチャ
熟したカシスやブラックチェリーのような爽やかな香り、ややバニラなどスパイスの香り、味わいはまろやかな口当たりで、重過ぎず、タンニンも控えめな辛口赤ワインです。
シンプルに焼き上げた豚肉や牛肉、風味の優しいソーセージ、焼き鳥など、普段食べる機械の多いお肉料理とオススメです。
⑤ 2019 Blue Label 18 Meses – Juan Gil
2019 ブルーラベル ディエシオチョ メセス – フアン・ヒル
ワイナリー略歴
1916年にフアン・ヒル・ヒメネス氏によって設立され、4世代に渡ってワインを造り続けるフミーリャを代表するワイナリーです。
夏は暑く、冬はしばしば氷点下になるほど寒さが厳しい大陸性気候のフミーリャは、年間3000時間もの日照時間に恵まれていますが、降水量はわずか300mmと非常に乾燥した土地です。
4代目ミゲル ヒルは伝統を守るワインメーカーである一方、現代スペインワインの立役者でもあります。ロバート・パーカー氏も「魅力的な高品質ワインを、驚くべき価格で世に送り出している」と賛辞を送っています。
ワインについて
2019 ブルーラベル ディエシオチョ メセス – フアン・ヒル
ブドウ品種:モナストレル 60% カベルネ・ソーヴィニョン 30% シラー 10%
熟したカシスやプルーン、カカオ、バニラやトーストの香ばしい香りがあります。味わいは、力強く凝縮した果実味が中心でタンニンもしっかりと感じられます。余韻が長く、上質なスペインの辛口赤ワインです。
お肉料の中でも、牛肉の赤ワイン煮込みのような煮込み料理、和食なら豚の角煮など味わいが強いお料理とオススメです。
約1時間程度のワイン会ではありますが、
スペインワインのこと、ブドウ品種などについてお話させて頂きました。
また、グラスのセレクトの仕方など、お客様からのご質問にも随時お答えさせて頂きました。
この会を通して、ワインという飲み物がより日常へと広まっていけるように、
今後も活動を続けていきます。
皆様、ありがとうございました。
今後もよろしくお願い致します。
最後に、次回のご案内です。
たちのみ田 ワイン会
日時 :2022年9月26日(月)19時スタート
テーマ:イタリアワイン
会費 :¥5,500(ワイン5種、軽いおつまみ、税込)
場所 :たちのみ田
f 代表
塚里恭平
ワインを日常に🍷
f 代表 塚里恭平
(プロフィール)
鹿児島県出身。北九州市立大学法学部卒業。日本語教師としてベトナムで1年労働後、アイリッシュパブ ブーティーズで働き、飲食業界の道に進む。ワインバー プルミエに移り、ソムリエの資格を取得。またレストランでソムリエとして働くために、エタンセール カワモトにて勤務した後、上京。ザ・リッツ・カールトン東京 アジュール45(当時、ミシュラン 1つ星)にてレストランソムリエとして、またリッツ・カールトン東京ソムリエチームに所属し、勤務。
北九州に戻り「ワインを日常に」をコンセプトに“f”を立ち上げ、フリーのソムリエとして活動をスタート。現在に至る。
(資格)
文化庁 日本語教師養成講座修了(420時間)
一般社団法人日本ソムリエ協会 ソムリエ 取得WSET Level 3
(コンクール)
・第1回、第3回ソムリエ・スカラシップ(若手ソムリエコンクール)大会
決勝進出(全国上位10名前後)
・第7回全日本ソムリエコンクール 全国予選通過、本線出場(全国上位約30名)