AOコンピュータの経済学 [Open Access Supercomputing Foundation]
本記事は下記の翻訳となります。
『Economics of the AO Computer』（by Open Access Supercomputing Foundation）
AO（分散型スーパーコンピュータ）のトークノミクスについて、本日発表できることを嬉しく思います。
AO トークンに関する 8 つの重要な事実と日付：
AO は、Bitcoin の経済モデルに従った 100%フェアローンチトークンです。
AO トークンは、ネットワーク内のメッセージ伝達の安全性を確保するために使用されます。詳細は新しい AO ペーパーでご確認いただけます。
ミンティングメカニズムは 2024 年 2 月 27 日 13:00 EST（ブロック 1372724）から遡及的に実施されています。この期間中にミントされた AO トークンの 100%は、5 分ごとの保有残高に基づいて Arweave トークン保有者に付与されています。取引所やカストディアンで AR を保有していた場合は、トークンの受け取り方法について問い合わせてください。
今後、AO トークンの 3 分の 1（33.3%）が 5 分ごとに AR トークン保有者に対して保有比率に応じてミントされます。AO の 3 分の 2（66.6%）は、経済成長を強力にインセンティブ化するため、AO への資産のブリッジのために将来ミントされます。
ブリッジコントラクトの第 1 フェーズが本日稼働を開始しました。このプリブリッジフェーズでは、トークンはネイティブネットワーク上で安全に保管されたまま、AO トークンを獲得できます。フェーズ 2 のブリッジが稼働すると、新しいブリッジコントラクトに資産を預け入れ、報酬を獲得しながら AO 上で利用することができます。ステーキングされたイーサリアム（stETH）トークンは、こちらから監査済みのプリブリッジコントラクトに預け入れることができます。
ブリッジ報酬は 2024 年 6 月 18 日 11:00 AM EDT から開始されます。
プリブリッジからのトークン引き出しはいつでも可能ですが、AO の獲得は 6 月 18 日の報酬開始後からとなります。報酬は 24 時間ごとに配布されます。
AO トークンは、供給量の約 15%がミントされるまでロックされます。これは 2025 年 2 月 8 日頃に達成される見込みです。
概要：
AO は、Bitcoin をモデルとした 100%フェアローンチトークンです。
Bitcoin と同様、AO の総供給量は 2,100 万トークンで、4 年ごとのハービングサイクルを採用しています。AO は 5 分ごとに配布され、残りの供給量の月間 1.425%のレートでミントされます。6 月 13 日時点で、103.87 万の AO が存在しています。これは超希少な供給量です。比較すると、Ether は 1.2 億、Solana は 4.61 億、Ripple トークンは 550 億存在します。
AO のミンティングメカニズムは、4 年ごとに新規ミントトークン量が半減するものの、急激な「ハービングイベント」は発生しません。代わりに、新規トークン数は毎月わずかに減少し、スムーズなリリーススケジュールを実現します。
ほとんどのトークン配分モデルがコミュニティよりもインサイダーを優遇する中、AO のモデルは、暗号通貨革命の本質であるべき公平性と平等なアクセスの原則に忠実です。プリセールやプリアロケーションはありません。代わりに、AO トークンの報酬メカニズムは、成功するエコシステムの 2 つの重要な側面をインセンティブ化します：経済成長とベースレイヤーのセキュリティです。
仕組みは以下の通りです：
AO トークンの約 36%（最初の 4 ヶ月は 100%、その後は 33.3%）は、AO のベースレイヤーである Arweave のセキュリティをインセンティブ化する Arweave トークン保有者によって時間をかけてミントされます。
AO トークンの約 64%は、外部イールドの提供と AO への資産のブリッジによって経済成長をインセンティブ化するため、時間をかけてミントされます。これにより、エコシステムの流動性を高める強力なインセンティブが生まれ、フライホイール効果につながります。
同時に、トークンセールを行うことなく、ネットワークは 2 つの方法で独自のエコシステム開発に資金を提供します：
パーミッションレスなエコシステムファンディング
ブリッジが稼働すると、対象資産をアプリに預け入れるユーザーを集めた開発者は、対応する AO トークン報酬を獲得できます。これにより、開発者は助成金や外部投資を申請することなく - さらにはプロジェクトのトークン化すら必要とせずに - パーミッションレスな長期的な収益ストリームを得ることができます。これらの開発者は、希望する場合、AO の報酬の一部をユーザーと共有することもできます - ユーザーはエコシステム内のアプリを使用しながら AO トークンを継続的に獲得できます。
Permaweb Ecosystem Development Guild（PEDG）
さらに、複数の専門のエコシステム成長組織とビルダーが、ブリッジに保管された資産のネイティブイールドを分配します。これらの組織とビルダーは、AO のコアプロトコル、マーケティング業務、重要なインフラ開発に取り組みます。この資金調達は、ネットワークのミントの減衰率に合わせて時間とともに段階的に減少します - これによりネットワークはブートストラップが可能になりますが、中立的な共有プロトコルとして残ります。
AO の残高確認方法
Arweave トークン保有者向けの AO トークンミントは、2024 年 2 月 27 日 0:00 UTC の AO テストネット開始時から遡及的に適用されています。テストネット開始以降の AO トークンのミントにより、トークンが流通する前に十分なフロートが確保されます。これは 2025 年 2 月 8 日頃に総供給量の約 15%（315 万）に達する見込みです。
テストネット開始以降の数ヶ月間$AR を保有していた場合、2024 年 6 月 13 日時点で AR 1 枚あたり約 0.016 AO が発生しています。現在の AO の供給量は AR の 1/65 であることにご留意ください。
主要な取引所は現在、ユーザーへの$AO の配布方法について検討中です。この手続きについては、ご利用の取引所やカストディアンにお問い合わせください。
$AR トークンをセルフカストディしていた場合は、ao.arweave.dev にアクセスして残高を簡単に確認できます。Arweave タブをクリックしてセルフカストディウォレット（ArConnect など）を接続してください。
AR 保有による AO の獲得
新しい AO トークンは 5 分ごとにミントされます。6 月 18 日のプリブリッジ開始前は、AO トークンの 100%が AR トークン保有者によってミントされていました。プリブリッジ開始後は、AO トークンの 33%が AR ホルダーに比例配分され、時間の経過とともに AR トークン保有者によってミントされる AO の総供給量は平均約 36%となります。このプロセスは自動的に行われます。
以下のリストは、今後 12 ヶ月間に AR の保有残高に応じて獲得できる AO の概算を示しています：
1 AR: 0.016 AO
10 AR: 0.16 AO
50 AR: 0.8 AO
100 AR: 1.6 AO
500 AR: 8.0 AO
1000 AR: 16.0 AO
新規にミントされる$AO は、すべての AO トークンがミントされるまで時間とともに減少します。AO トークンは 2025 年 2 月 8 日頃に譲渡可能となります。
stETH をプリブリッジしてイールドを AO に交換
注：AO bridging rewards は米国居住者はご利用いただけません
この初期段階では、stETH（Lido でステーキングされた ETH）を預け入れて AO のトークン報酬を獲得することができます。他のプルーフオブステーク資産は、AO が他のエコシステムに開放されるにつれて対象となります。
プリブリッジされた資産は、この初期段階では AO ネットワーク上のアプリケーションで使用することはできません。フェーズ 2 のブリッジが稼働すると、AO トークン報酬を獲得しながら、stETH を AO アプリケーションで使用できるようになります。
stETH を AO にプリブリッジする際、元の stETH 預け入れ分はイーサリアムネットワーク上の監査済みコントラクトに保管され、ネイティブイールドは成長を促進するために AO エコシステムの専門エコシステム開発組織とビルダーの間で分配されます。ローンチ時点では、これらの組織は Open Access Supercomputing Foundation、Forward Research、Autonomous Finance、Warp Contracts、Longview Labs、ao/acc です。エコシステムの成長に伴い、さらに多くの組織が追加される予定です。
最初の stETH の預け入れ分はいつでも引き出すことができます。
新しい AO トークンは、AO のテストネット開始から 16 週間後の 2024 年 6 月 18 日 11 時 EDT 以降、5 分ごとにミントされます。報酬開始後は、新規にミントされる$AO の 66%が AO にプリブリッジしたウォレットに比例配分されます。このプロセスは自動的に行われます。
イールド提供者が受け取る AO トークンの正確な数は、預け入れた資産の総預け入れ資産に対する比率によって決定されます。AO が他のエコシステムにも開放され、複数のプルーフオブステーク資産が提供可能になると、受け取る AO トークンの数は、提供された資産の比率だけでなく、各資産が生成するイールドにも依存します。
以下のリストは、stETH が唯一の提供資産であると仮定した場合、今後 12 ヶ月間にイールド生成資産プールの総額に対する一定の割合を保有することで獲得できる AO トークンの数を示しています：
0.01% : 210 AO
0.1%: 2,105 AO
0.5%: 10,524 AO
1%: 21,049 AO
5%: 105,243 AO
AO トークンは 2025 年 2 月 8 日頃に譲渡可能となります。
AO を獲得するための stETH の預け入れ方法
注：AO bridging rewards は米国居住者はご利用いただけません
本日からプリブリッジへの stETH の預け入れを開始できます。報酬の獲得は 2024 年 6 月 18 日 11 時 EDT から開始されます。報酬は 1 日 1 回配布されるため、最初の報酬の獲得まで最大 24 時間かかる場合があります。
以下の簡単な手順に従って、stETH のイールドを AO トークンに交換してください：
AO ウェブサイトのミントページにアクセスします。
Ethereum タブをクリックし、Ethereum ウォレット（Metamask または Rabby）を接続します。
AO トークンを受け取る Arweave ウォレットアドレスを入力します。
提供したい金額を入力して、stETH を監査済みコントラクトに預け入れます。これらのトークンはイーサリアム上のトラストレスなコントラクトに保管され、いつでも引き出すことができます。ウォレットに stETH がない場合は、預け入れる前に他のトークンを stETH に交換する必要があります。
ETH ウォレットでトランザクションに署名し、コントラクトに stETH を預け入れます。
指定した Arweave ウォレットに直接 AO トークンが付与されます。
スマートコントラクトのセキュリティ
プリブリッジコントラクトは広範な監査を受けており、トラストレスです：あなた以外の誰もあなたのトークンにアクセスすることはできません。唯一の特権的な権利として、Open Access Supercomputing Foundation（AO のトークンを Arweave エコシステム組織と連携してローンチした組織）は、セキュリティインシデントが発生した場合に、トークンをコントラクトから排出（元の所有者に返還）する権限を持っています。この機能は、プリブリッジされた資産を中央集権的な組織の管理下に置くことなく、追加のセキュリティレイヤーを提供します。
コントラクト自体は、MorpheusAI のデポジットコントラクトを一部修正したものです。セキュリティリスクを軽減するため、実績のあるベースを使用しています。
結論
AO トークンのミンティングプロセスは、ユーザーと開発者の両方に報酬を与える、公平性と平等なアクセスの原則に基づいた画期的に異なるモデルを導入します。この取り組みの背後にある多様なチームは、Bitcoin の革新的なイノベーションと Satoshi Nakamoto が確立した基本原則からインスピレーションを得ています。
過去 15 年間、暗号通貨業界は大きな成長を遂げてきました。しかし、この拡大は必ずしも社会全体の利益と一致してきたわけではありません。ユーザーの権利を保証するパーミッションレスで分散化されたウェブを作るというミッションを真に進めるためには、これらの目標を達成するために価値とインセンティブをどのように統合するかを再考する必要がありました。私たちが提唱する原則が皆様の共感を得て、このムーブメントへの参加のインスピレーションとなることを願っています。
〈Arweave Japan とは〉
Arweave Japan は Arweave / AO の日本語ビルダーエコシステム構築を目的とした分散型組織です。
〈Arweave / AO とは？〉
イーサリアム L1 のリステーキングによってセキュリティが担保され、TVL はローンチ数ヶ月で 1000 億円近くまで上がり、今後数兆円規模の市場が期待されます。完全フェアローンチされた AO のトークン設計によって、この流動性は AO 上のプロジェクトが活用することができ、ビットコインと同じ半減スケジュールでミントされる AO トークンは開発者やプロジェクトが受け取れる仕組みとなっています。
Web2 を置き換えるレベルで実用的なプロジェクトが構築できる唯一無二の分散型プロトコル AO で開発することはグローバルの第一線で活躍する非常に大きなチャンスとなっています。
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