【日記】7月15日〜7月21日
7月15日
夜、カタカナのライヴを見に行く。下北沢。
フード食べ放題のイベントなのでフロアもバーカウンター付近も人に溢れていて、多くのお客さんが酔っ払っていた。
カタカナはトリということで始まる前からフロアはそれまでの出演者さん達の演奏やアルコールの力もあってかテンション高めの状態。演奏が始まると瞬く間にかっ飛んだ状況になった。実際、カタカナの演奏はかなり良かったし、リリース前の新曲で踊りまくるお客さんの様子を見て何故か誇らしい気持ちになる自分がいた。
とは言え、毎度のことながらカタカナのライヴ中に機材トラブル等が発生するとメンバーさん以上に「あわわわ…!」と心配になる自分がいる。今回もタイシンくんのギターの音が出なくなるトラブルが発生した瞬間に顔に出てしまった。まさに苦虫を噛み潰したような表情。最前列にいるのにそれはダメだよな、と反省。マネージャーやスタッフならまだ分かるのだけど、自分はただのお客さんの一人な訳で。
7月16日
日常に生きる
近々2店舗が閉店することになっているため、その下準備のようなものが始まる。
大西順子というジャズピアニストのデビューアルバムを聴く。1993年の作品。素晴らしい作品であっという間に終わってしまう。中低音域を多用するプレイスタイルがとても良い。この方を初めて知ったのはYouTubeに載っている古いタモリの番組動画を見たから。YouTubeの変則的な活用法。
7月17日
日常に生きる
スライ・アンド・ザ・ファミリーストーンのリマスター盤を1枚も持っていないことに危機感を感じて廉価版ボックスを購入。ひとしきり聴く。
結成してから「スタンド!」までの"みんなで楽しく音楽やりましょう"という躁病的なムードは「暴動」で唐突にスライ・ストーンの孤独な内面をファンクに乗せて吐き出す鬱々とした音楽へと変わる。ここで聴かれる、まるで自らの首筋にナイフを突きつけるが如く不穏なこの音こそスライが今でも聴き継がれている最大の理由なのだろう。
7月18日
日常に生きる
京都で起こったテロ事件について知る。
芸術とは人の手によって生み出され、その作品に影響された新しい世代が引き継ぐことによって作られてきた歴史のことを指すものでもある、そう思っている。ところが、これから生み出されたであろう作品や未来を作るはずのクリエイターや繋がっていくであろう歴史がたった一人の凶行によって全て殺されてしまった。日本の芸術史においても重大な損失である。ただ、絶対にまた歴史は繋がると信じている。その為に出来ることは何か?
夜、dt alternativeさんのライヴを見に行く。
初めて久米川駅で下車。「東村山には7つの駅がある」下北沢でセイヤコバヤシさんがそう教えてくれたことを思い出しながら街を歩く。
東村山のイベンターYajiさんが新しく始めたイベントの初回。Yajiさんのイベントは毎回内容が濃くてどこからでも楽しめるから本当に素敵だなと思う。今回の幕間のBGMはエレファントカシマシやナンバーガールで思わずニヤリ。
さて、dtさんのライヴ。
昨日作ったばかりの「HBってなんだろう」という曲の言葉遊びに溢れた歌詞とキャッチーなメロディが合わさった新曲の素晴らしさに驚愕。
「太陽のある方角に」を聴きながら"この歌を聴いてdtさんが好きになったんだ!"と一人静かに感激に浸っていた。
楽しげだったり寂しげな雰囲気がありながら実際のところ中身はからっぽ、そんな何の役にも立たない音楽が世の中にはたくさん存在している。けれど、dtさんには心のド真ん中を突くような表現力があって様々な感情を揺り動かしてくる。それが出来るのはそもそも楽曲のクオリティが高くないと不可能だと思う。
"いつの日かdtさんの長尺ライヴを見てみたいなあ"、そんなことを改めて思いながら帰路に着こうとスマホを開くと、ヒガシノメーコさんが交通事故に遭ったと知る。幸い軽傷だったとのこと。
自分も中学生の頃に車に轢かれて宙を舞い、救急車で搬送されたことがある。メーコさんの身を案じつつ帰る。
7月19日
日常に生きる
梱包された出荷直前のダンボールを空港の保安検査場にあるようなベルトコンベアの機械に通して検品をする、という新しいシステムをテストする。が、数がなかなか合わない。感度が良すぎるのもまた問題と言える。
夜、toddleのライヴを見に行く。会場は2015年12月24日うみのて完結ライヴ以来のWWW。
Gateballersのポリリズムと突き抜けたメロディとの美しさに圧倒されつつ、2番手はtoddle。
「だいぶ歳上と呼ばれる我々ではありますが」と話しつつ、いつも以上にキラキラ&ドッシリとした音をWWWに響かせていた。ハギオ氏のドラムが以前より馴染んできたことで独特のうねりが生まれているのが強く印象に残った。
田渕ひさ子さんがナンバーガールの再結成ツアーに出ることもあり、toddleのライヴは今回でしばらくお休みとなる。そして自分が田渕さんのライヴを次に見るのは8月18日。ナンバーガールの野音公演はいよいよ来月だ。田渕さんが「本当に練習しないと!今日もこれから家に帰ったら練習しなくちゃ!」って話してくれたけど、大丈夫なのだろうか。
7月20日
午前中にドコモショップへスマホケースを買いに行く。そして憤る。「アクセサリー購入」の券を引き抜いたところ待ち人数は自分のみ。しかしいつまで経っても順番が回ってこない。ふとカウンターを見に行くと暇そうに立っている店員が3人と上司と思わしき男が一人。思わずその上司らしき人間に「全く順番が回ってこないのですが」と尋ねると、あからさまに面倒そうな表情で「あー、自分も対応中なんで、入口にいる女性に聞いてください」と言われた瞬間にキレた。「だからさっきからずっと待ってるって言ってんだろうが!」とキツめに言い放ったら3分後に奥から店員が出てきた。が、相変わらずのフワッとした接客対応にもはや怒る気力も失せた。新しいスマホケースは気に入っている。
古畑任三郎「古い友人に会う」を見る。
津川雅彦をゲストに迎えたことやラストシーンでの台詞に伊丹十三への三谷幸喜のやり切れない思いが散見される作品だと思う。
「明日死ぬとしてもやり直しちゃいけないって誰が決めたのですか?」という古畑の台詞に込められた想いは深く、あまりにも悲しい。古畑任三郎シリーズの最高傑作。
7月21日
午前中、猫と睨み合いを繰り広げてから投票所へ行く。
西山小雨さんのライヴを見に上野恩賜公園へ。
広い公園に小雨さんの歌声が響き始めると沢山の人が立ち止まって耳を傾けていて気づけば何十人もの人が集まっていた。「夏よさよなら」を久しぶりに聴いて色々なことを思い出していた。
自分の前に座っていた小さな女の子が「未来へ」を聴きながら何度も手を前に差し伸べている姿が目に入って何故かグッと来た。
小雨さんのライヴが終わったと同時に移動してThe Broken TVのリカチャンネルこと凜佳さんのライヴを見に神保町へ。
The Broken TVのライヴを初めて見た時から凜佳さんは相当に歌が上手い方だと感じていたけど、弾き語りだと歌の上手さや表現力の高さがガツンと伝わってきて圧倒された。そして楽曲のクオリティの高さに感服する。初恋の歌が特に素晴らしい。ガラスの破片のような恋心がキラキラ光りながら心に降り注いだ時に感じる、鈍い痛み。その繊細な感情の揺らめきを見事に表していた。弾き語りのライヴはあまりやらないと話していたけど、また見に行きたい。
凜佳さんと8月末のThe Broken TVライヴでの再会を約束する。今から楽しみ。
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