【日記】9月2日〜9月8日
9月2日
坊主になって初の出勤日。
突然帽子を被った自分を見たつばめさんから何か言われるかと思いきや、何も言われないまま会社に着く。
着替えていつも通りに「おはようございます」と挨拶する度にみんなの視線が頭に向いているのが分かって面白かった。特に所長は「良い!めちゃくちゃカッコいい!!!」と絶賛してくれた。そのままのテンションで所長は事務所に戻り、つばめさんにも「彼、カッコ良いね!」と伝えたらしく「何のことですか?」となったそう。どうやらオシャレして帽子を被っているのかな?と思ったので何も言わなかったらしい。
スキンヘッドの新人さんからも「謝罪の言葉はないんですか!」といじられる。
今日から肉体労働の部署での1週間。
1週間のペース配分を忘れてしまったのでとりあえず抑え気味にやる。そこまで忙しくなかったのが夕方からバタバタするいつものパターンにハマる。約1時間の残業。
9月3日
朝から霧雨が降る火曜日。
月曜日が休みのパートのおばさまが自分を見て「本当にカッコよくなった!とーっても良いよ!」と絶賛してくれた。
引き続き肉体労働の部署で働く。勘も少しずつ取り戻しつつあってリーダー役の派遣さんとともに進めていくもまた夕方になってボロボロになる展開にグッタリ。前日より遅い時間に終わる。
9月4日
いよいよ疲労感も高まる水曜日。
ずっと心配だった朝イチの産廃回収のデータ入力も何とか無事に終わり、肩の荷が降りたような気分で作業開始。
昼過ぎにウォーターサーバーに水を汲みに来たつばめさんと少し話していると「あ、冷凍庫にアイスがあるから一緒に食べましょう」と言い出したので何故か2人で食べることに。小さな不満が溜まっていたので聞いてほしかった様子。
夕方にかけて多忙。久しぶりに事務所の"テロリスト"を叱る場面もあり。そんな時、以前毎日のように荷物を運んで来た某急便の配送さんと再会。坊主頭の自分を見て「カッコ良い!なに?坊主が謝罪の意味だなんて昭和だよ!」から始まり配送さんのマシンガントークが止まらなくなりしばらく話し込んでしまった。
その後も慌ただしさは変わらず定時を過ぎても全く終わることなく2時間の残業。
9月5日
棚卸し前の駆け込み需要で多忙。使える戦力を総動員して臨む。スキンヘッドの新人さんが肉体労働の部署にいるのは新鮮。ただ棚卸し前の商品整理がとにかく嫌だったらしく怒り気味で作業していた。
昼前に以前何回かブチ切れられた事業者さんがやって来て坊主頭の自分を見て笑っていた。坊主になった自分を見てビックリされたりもしたけれど、みんな笑ってくれたので何だか坊主にして良かったなあと思う。
夕方になっても多忙。それでも前日より早く終わる。
9月6日
朝、スキンヘッドの新人さんが出勤していないことに気づく。嫌な予感に包まれながら課長に報告すると連絡も来ていないそう。前日の様子からして心底うんざりしてしまったのだろうか。以前、「理不尽なことやムカつくようなことがあったら"もう辞めます"のひと言で退職してきたんで」と話していたので、そういうことなのかもしれない。所長からも前日の彼について聞かれる。
1週間続いた肉体労働の部署での平日最終勤務日。前日までより慌ただしさは控えめながら商品の入荷が多いせいで全体的に進みが遅くなる。そんななか普段自分の隣で作業している派遣のおじさんがここでも大活躍。一人で大騒ぎしながらも着実に作業してくれたのでとても助かった。
と、同時に右脚の太腿に鈍痛。あまりないことなので困惑しながら動いていると痛みは少しずつ増して足を引きずるような格好で歩くほどに。
1時間の残業で終わり、久しぶりに乗り換え駅まで歩かずに最寄駅で電車に乗る。脚が痛くてしんどかったけれど珍しくつばめさんと一緒だったのでお喋りしながらの帰り道。
9月7日
棚卸しの日。
朝、予想通りスキンヘッドの新人さんは現れなかった。やっと砕けた話も出来るようになってこれから色々と仕事を覚えてもらおう、と思っていた矢先の出来事なのでショックは大きい。何より所謂"バックレ"で突然辞めるのだけは避けてほしかった。
本来なら参加しないはずの派遣さんに急遽来てもらって棚卸しがスタート。灼熱の2階でのカウントはなかなかの苦行。ひとりごっつの松本人志みたいに頭にタオル巻きながらひたすらやる。途中、水分補給のついでに頭から水をかぶる。坊主頭の特権。
昼にひとまず全体のカウントが終わり、差異のリストアップと捜索を何度も繰り返して13時前に終了。昼休憩を挟みそのまま肉体労働の部署で作業。
来週からは元の部署に戻るので、今先回りして出来ることをある程度終わらせたら残りは派遣さんに託して早めに上がる。怒涛の1週間が終わった。脚の痛みはアンメルツヨコヨコによって治癒した。
夜、ユニコーン「ザ・ベリー・ラスト・オブ・ユニコーン Vol.2」を見る。近年のおじさん達がわちゃわちゃしながらレコーディングしている姿とは真逆の"今すぐ逃げ出したい。でも作品を作らなくちゃ"感漂う末期のレコーディング風景は今見ても辛い。そんな時期もこのバンドが歩いてきた長い歴史の一コマ。2009年に再結成して今年で15年。気づけば解散前より長く活動することになるとは解散当時のメンバーは夢にも思わなかったはず。
ずっと解散前のユニコーンばかり聴いていたけれど、歳を重ねたからか最近は再結成してからの楽曲に耳を傾けることが増えた。
9月8日
朝から買い物に出る。
秋フェスもあるので帽子を探しに行く。そもそも自分は似合うタイプが少ないのでしっくりくるものになかなか出会えない。高円寺〜下北沢を巡り何軒もはしごしてやっと「ちょっと良いかも」と思えるものを見つけて値札を見たら5000円くらいしたのでそっと棚に戻した。
乗り換えで立ち寄った新宿駅構内の柱巻き広告が全てロッテガーナチョコレートのCMで思わず写真に収めた。
真夏のPOP DELIVERYツアーから2ヶ月。まもなく水カンを追いかけて関西や東北へ旅に出る秋がやって来る。今から楽しみ。
夜、ユニコーン「WORLD TOUR 1989 HATTORI」を見る。
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