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【日記】1月6日〜1月12日
1月6日
仕事始め。
がらんとした倉庫。こんなに在庫がないのも珍しい。消火器の点検に来た方が「移転でもなさるのですか…?」と思わず尋ねて来たのも無理はない。
1月7日
日常に生きる
10年くらい前に売られていた商品をひたすら切って廃棄する座り仕事。商品を包んでいるビニールは飴色にベルトの金具は錆びかけていた。今では時代遅れでしかないこれらのデザインも半世紀経ったらまた流行ったりするのだろうか。
「マルチ放電」を聴いてその素晴らしさとカッコ良さを誰かと分かち合いたい気持ちになる。ずっと活動休止状態なのが勿体ない。思えばこのバンドを薦めてくれたのはpaint a rainbowのたもつくんだった。
1月8日
日常に生きる
夜、猫まみれ太郎くんとぎゅうにゅうとたましいさんの共同企画を見に新宿へ行く。
自分はリスナーとしての猫くんが持っているセンスが素晴らしいと思っていて、今回のイベントもブッキングに彼のセンスが光っていた。
何より猫くんのライヴが本当に良かった。歌心のあるラップが生み出すグルーヴがとにかく心地良く、ひたすらノってしまった。
最後の最後にはりょうさんが飛び入り。カタカナのミツビシさんも来ていて楽しすぎる夜だった。
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1月9日
日常に生きる
夜、Jimotonightを見に久米川へ。今年初めてのタイツキ。入口のドアに手を掛けた瞬間から安心感が凄い。もはやライヴハウスという感じがしない。さらに今回出演するアーティストさん全員を知っている。
年月も場所も飛び越えてこの10年の間に色々な場所で出会ったアーティストさん達のライヴをひとつのイベントで一気に見るのは感慨深いものがあった。極上の音楽に浸って幸せな気持ちに包まれる。
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1月10日
日常に生きる
年初めの金曜日は静かな日。セールは始まったばかり。
夜、The Broken TVのライヴを見に神田へ行く。会場は小さめながらとても綺麗なライヴハウス。開場10分後に着いたら既に満員。演劇と音楽をテーマにしたイベントで主催の方も役者さんらしく、フロアは俳優さんらしき方々が多く見られた。
途中、通路でトイレを待っていると突然後ろから声が聞こえてきた。
「きょーへーさーん!!あけおめー!今年もよろしくお願いしまーす!!!」
声の主はThe Broken TVのリカチャンネルさんだった。いつも元気いっぱいだけど、他人の心の痛みに寄り添える繊細さを持った人だと思う。
The Broken TVはテーマに合わせて普段は演奏しない劇伴曲を並べたセットリスト。初めて聴く曲も多かったけど、どれも名曲ばかり。さらに新曲「流星メモリー×4」が短いながらも素晴らしい曲だった。
今年の目標に「ミュージカルを作る」を掲げたブロークンTV。果たしてどんな2020年になるだろうか。
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1月11日
ひたすら休んでから東新宿へ。うそさん企画「耳よ目を覚ませ」を見に行く。
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モンジノイズのフリーキーかつ火花が飛び散るようなノイズの洪水に始まり、ヒゲとボインの「昨日もライヴやってましたよね?」と思うくらいに久しぶり感がない素晴らしい演奏、カタカナのかっ飛んだテンションの暴れっぷり、サルパラダイスの高揚感。一見するとバラバラのようでそれぞれの個性が自然と際立ってくるブッキングと構成はお見事!としか言えなかった。
イベンターには様々なタイプがいる。なかにはアーティストさんを軽んじて扱ったり、立場を利用して演者さんに手を出そうとする酷いイベンターもいる。
そんな中、うそさん、PCCのオジオジさん、Yajiさんは演者さんやお客さんのことをちゃんと考えてイベントを組んでいて、そこにあるのは演者さんへの深い愛情と信頼だ。そういう方が作るイベントは間違い無いし、どんな時も楽しい。
おかしなイベンターが幅をきかせている現状が変わって、うそさん達みたいなちゃんとした方がもっともっと評価されるようになってほしい。そしてこれからもそれぞれのやり方で企画を続けてほしいなと強く思う。
前にも同じようなことを書いたかもしれないけれど。大事なことなので何回も書く。
帰宅して「マイルス・エレクトリック」をガン見する。耳を目覚めさせたあとは耳を研ぎ澄ます。
1月12日
paint a rainbowのライヴを見に下北沢へ。
ベーシストが交代されて新体制での初ライヴ。
予想を遥かに超えた凄まじいバンドサウンドを目の当たりにしてあまりの良さに文字通り戦慄が走った。それまではギターヴォーカルのたもつくんが一人で引っ張っているような印象だったのが、スリーピースらしい3人の個性がぶつかり合って生み出される音像に変わっていた。新曲が何より良い。
paint a rainbowはついに化けた。2020年を席巻する音楽になる。絶対に。
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