【日記】1月29日〜2月4日
1月29日
朝、出勤すると課長がいないことに気づく。程なくしてコロナに罹ってしまったと知る。さらにもう一人コロナ陽性、今日は当初から欠員が4人いたので6人も不在という緊急事態。別の営業所から応援が来ることになるも午後からになるとのこと。加えて自分の部署にいる派遣さんも風邪を引いて声が枯れ気味。不安定な週のスタート。
そんな中、応援に来る方々の元で研修期間を過ごした新卒さんは約半年ぶりの再会に大喜び。同じ営業所でも色々な感情が渦巻く。
緊急事態だからかあまり忙しくならずほぼ定時で終わる。
1月30日
コロナ陽性の2人を除き全員集合。しかもみんな風邪気味。発熱したものが一人もいないというのが不思議。ただ欠員しているために引き続き昨日とは違う応援の方がやって来る。
課長が使っているスマホ型端末をしっかり消毒した上で新しい派遣さんに触ってもらい来たる未来に向けての練習をする。が、機械系はあまり得意ではないのがよく分かる様子。ひとまずあと2日間だけは悪戦苦闘してもらうことにする。
最後の最後に充電器のトラブルで躓く。1時間の残業になる。
1月31日
朝、2日連続で新卒さんと同じ電車に乗る。前日まで応援に来ていた人達との再会が本当に嬉しかったと話す様子を見ていたら自分まで何だかとっても嬉しい気持ちになる。それはまるで親戚のおじさんのような目線だなとふと気づく。
翌日の出荷量が多いので総力戦。3人それぞれにやるべき任務をいつも以上に全うして1日が過ぎていく。が、最後の最後にトドメを刺す注文。結果的に2時間近い残業でボロボロになりながら帰宅。
風邪と疲れで日を追うごとに口数の減っている派遣さんを労わるために課長が帰って来る金曜日の戦略をあれこれ練る。とは言え自分も鼻詰まりがいつもより酷くてずっと鼻声だ。
2月1日
課長のいない日々も最終日。働く皆が明らかに疲労の色濃い木曜日。
前日やり残した物を片付けながら翌日の準備に勤しむ午前中。珍しく激しい空腹感に襲われて昼前はフラフラ。その頃、事務所はまたトラブっていた。
我が営業所は朝は9時開所になっているはずなのに朝8時45分に取りに来ますという注文が来て派遣さんは激怒。しかも注文を受けたのがいつもの"テロリスト"だったのでさらに激高。「この酔っ払いが!!」と叫ぶように発してどこかに行った。その様子を見かけた元リーダーは「もっと怒れ!もっと怒れ!!」と嬉しそうにしていた。ちなみに"テロリスト"は毎晩必ずストロングゼロ500ml缶をふた缶飲む。
高橋幸宏「A DAY IN THE NEXT LIFE」リマスター盤を聴く。
2月2日
コロナで療養していた2人が復帰。久しぶりの全員集合で会社の雰囲気も賑やかになる。
ところが昼前に配送さんが戻って来るなり「さっき早めの昼飯を食ったんだけど、カレーの味が全然分かんねえ」と言い始めたのでその場で抗原検査をしてもらうと陽性反応が出た。すぐに退勤して病院へ向かってもらう。突然の展開に混乱する。
金曜日ということで慌ただしく過ぎていく日。いくつか明日出勤の方々に託して1時間の残業で終わる。長い1週間だった。
高橋幸宏「Lifetime, Happy Time〜幸福の調子〜」リマスター盤を聴く。まりんの丁寧なリマスターはEMI時代の作品の良さを再確認する絶好の機会を与えてくれる。幸宏さんのソロで一番好きな「素敵な人」という名曲がリマスターでさらに美しく鳴るようになって感激してしまった。今月末には個人的に大好きな「Mr. YT」「Fate of Gold」のリマスター盤が出るので今から楽しみ。
2月3日
朝から山川方夫「愛のごとく」の続きを読む。「最初の秋」という私小説がこの小説集で一番強い印象を残した。急逝した父親の記憶、祖父や母親と兄妹の拗れた家族関係。"陰惨"にも近い懐かしい思い出が残る街に再び戻り、妻と2人で暮らすようになった著者はふと昔や今について思う。そして長い一本道のような自らの人生を明るく照らす希望のようなものを漸く見つけたと知る。
しかし著者はこの小説集が発売される直前に交通事故に遭い、34歳で亡くなってしまう。その事実を考えるとあまりにも悲しい余韻が残った。
昼寝をしてから電車で荻窪へ行く。滞在時間15分で素早く戻る。暖かい真冬の午後。
ずっと探していた高橋幸宏「Once A Fool...」のCDを手に入れたので聴く。初版CDなのでアナログ盤より音が痩せている。TENTレーベル時代の作品もまりんがリマスターしたら良いのに。
2月4日
ゆっくり起きて窓の外を見ると路面が濡れているのが見えた。雨や雪が降るごとに春が近づいて来る感覚。
「三島由紀夫レター教室」を読む。これも先日読んだ群ようこさんの本に出てきた作品。5人の登場人物が手紙を通してそれぞれの出来事を語り合い、やり取りしていく内容。手紙を通して喜怒哀楽の全てが交錯する様は何だかクスッと笑えて引き込まれてしまう。
夜、2014年に放送されたはっぴいえんど「風街ろまん」にまつわるドキュメント番組を見る。
#日記 #エッセイ #生活 #コロナ #応援 #風邪 #鼻声 #怒り #高橋幸宏 #リマスター #小説 #読書 #音楽 #手紙