【日記】8月30日〜9月5日

8月30日
朝、自宅からふた駅のところにある会社へ行き面接試験を受ける。快晴、グングン上がる気温のなかをスーツ姿で歩くのはなかなか過酷だった。会社は駅から遠くあっという間にマスクが汗でベチャベチャになってしまいコンビニで新しいマスクを調達してから面接に臨んだ。
40分ほどで終わり再び汗まみれになりながら帰宅。素早くシャワーを浴びてすぐに出発。午後から仕事。

フェア最初の週末らしくバックオーダーの嵐。ずっとストップしていたもこもこバッグも送る。今週は忙しくなるな…と覚悟を決める。

夜、ジョージ・ハリスン「クラウド・ナイン」を聴く。

8月31日
8月最終日。予想に反して返品の片付けや廃棄処分の商品カットなど雑務の日になる。

見知らぬバンドのスタジオライヴ映像がtwitterで流れてきたのでなんとなく見る。数年前の映像らしく今となってはあり得ない密集状態でヴォーカリストはダイブしながら絶唱していた。以前はこんな風なライヴに行くことも普通だった。いつの日かコロナ禍が収まってもこういう''狭いところですし詰め状態のライヴ"にはもう行きたくないなと思う自分がいることに気づく。

夜、YOU THE ROCK and DJ BEN「タイト・バット・ファット」を聴く。

9月1日
月が変わった途端に一気に涼しい。少し寒いくらいの気温のなかで小雨が降ると意味もなく感傷的な気分になるのは毎年のこと。

フェアのために温存していた商品をいくつか送る。明らかに冬用と思わしき重たいコートもやって来る。

夜、JUDY AND MARY「イロトリドリノセカイ」、デヴィッド・バーン&ブライアン・イーノ「エヴリシングス・ザット・ハプンズ」を聴く。

9月2日
引き続き肌寒い日。
いよいよフェアも終盤、色々送る。お店で使う体温計も送る。秋物から冬物へと緩やかに移行しつつあるのでニットもワンピースも厚手になってきたのであっという間に箱がいっぱいになる。

先日内視鏡手術を受けた母親が検診に行き、問題なしとの診断結果が出る。生活や食事制限もなくこれまでと同じように年一度の健康診断を受診すれば良い、とのこと。

夜、奥田民生「股旅」を聴く。"さすらい"の一番良いところでレコードでありがちな"針飛び無限ループ"状態が起きてしまうのが何故か治ってしまった。針圧が異常に高いというポータブルプレーヤーで聴いているうちにうまい具合に盤面が削れたからか。だとしたら良いのか悪いのかよく分からないな。

9月3日
2回目のフェア期間中の金曜日。昼に"ナポリタン定食"を食べて気合を入れるも予想していたより忙しくはならず。むしろ来週以降の方が慌ただしくなるような気がする。

検品待ちの時間中、ラジオに耳を傾けているとゲスト出演していた女性芸人さんの話があまりにも下品でつまらなくてうんざりする。

夜、録画しておいた「水曜日のダウンタウン」を見る。先週から引き続いてのクロちゃん企画を存分に楽しむ。広くて綺麗だけど監視カメラ付きの部屋に住むことになったクロちゃん。他人の苦労は蜜の味。

9月4日
群ようこ「トラブル クッキング」を読む。これまで何十冊と群さんの本を読んできたけれど、一番笑える作品だった。
内容は毎日自炊するが料理自体は苦手という群さんが様々な料理に挑むも予期せぬ出来事に振り回されてひたすら失敗する、というもの。作るのは肉じゃが、餃子、かきたま汁、茶碗蒸し、冷やし中華、ラタトューユ、ほうれん草炒飯、おはぎ、オムレツ、土鍋で炊く白ご飯、などなど。一人暮らしの経験があったり自分で作った料理を食べては思い描いたものと違って「なんで？」と何回も首をかしげたことがある人ならば確実に共感できる本。

先日動かなくなってしまったパソコンの電源ボタンをダメ元で押したら呆気なく起動してサクサク動くようになった。"一体どうなってんだ？"と思いつつウォークマンの楽曲を入れ替える。

9月5日
穂村弘「本当はちがうんだ日記」を読む。昨年、知人からいただいた"おすすめの本リスト"に載っていた本。久しぶりにリストを眺めた際に気になったので読んでみようと思って購入したのだ。

「私にはあだ名がなかった」
という言葉からグイグイ引き込まれる。自分も同じひとりっ子だからか考え方や物事に対する感じ方に共感することが多くて、
「分かるなー、その気持ち」
「年賀状とかヴァレンタインの時、似たようなことあったな」
などとフンフン頷きながらあっという間に読んでしまった。

昼にとろけるチーズと半熟卵の焼きカレーをたらふく食べたので昼寝でもするかと横になっていると、近くにある警察署の方角から活動家の方々の激しすぎるアジテーションやシュプレヒコールが爆音で聞こえてきて、
「ひえーっ」
となってしまいあまり寝られず。以前は頻繁に聞こえてきたような気がする。コロナのせいで自粛していたのか。毎回脆弱な音響のせいで音がバリッバリに割れてて何言ってるかほとんど分からず、
「がんばろーぅ！！！」
くらいしか聞き取れない。警察署の前で好き勝手に叫びまくってるお前らは一体なにを頑張るつもりなんだ。

夜、ザ・ストーン・ローゼズを聴く。

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