頑張ることより大事なこと
私が不登校になって知ったのは、頑張ることよりも大事なことがあったこと。
それは、安心の大切さ。
どれだけ頑張ろうとしても、心の中に安心がなきゃ頑張れない。
頑張るためには安心が必要だから。
なぜなら、人は安心があるから生きているから。
安心は人のパワーになる。
そのパワーを使って、日常生活を送っている。
何気ない動作もそのパワーがないとできない。
だって、私は安心を失った途端、日常生活でさえ送れなくなったから。
ご飯を食べることも、起き上がっていることも、笑うことも…
その経験が、私に安心の大切さを教えてくれたのだ。
だから、その時から私は頑張ることより。パワー(安心)を溜めることに専念した。
そのパワーは、まさに車のガソリンのような役割をしている。
車(心)にはガソリン(安心)が必要だ。だから、車(心)にガソリン(安心)を満タンにすることで、前に進む(頑張る)ことができる。でも。ガソリン(安心)はいつかはなくなる。だから、給油(休憩)してガソリン(安心)を満タンにしておくことで、また前に進む(頑張る)ことができる。
こうやって、頑張るためにいっぱい休憩した。
次につながると思うと、いくらでも怠けることが出来る(笑)
これさえ知っておけば、不登校に対する不安も少しは軽減できると私は思っている。
不登校の子たちに必要なのは、心を安心で満たすこと。
心の中が安心でいっぱいになったら、少しの不安も無視することだってできる。
だから、不安な気持ちは安心に変えたらいい。
その安心を溜める方法は、大まかに言えば一つ。
ゆっくり休養を取ること。
頑張らない、焦らない。
でも、時には焦って頑張ってしまうこともあるかもしれない。
実はそんな時も、心の安心が溜まっていいないから空回りしてしまっているのかもしれない。
だから、ゆっくり休もうよ。
子どもたちも、お母さんも、みんな。
『不登校児は、心に安心(ガソリン)が溜まっていないからこそ、頑張れない(前に進めない)子に見えてしまうのです。
でも実際は、すごく頑張り屋さんで、休憩(給油)を忘れてしまっていただけなのです。
だから、甘えでそうなっている訳でもないし、怠けているからでもないんです。
どちらかといえば、頑張りすぎているくらい。
そんな子には、周りの大人に出来るのことは、手を抜くすべをお手本として見せてあげることです。
だから、一緒にお母さんたちも休んじゃって下さいね。
そういった、頑張らない方法を教えてあげることが、実はその子を生きやすくするために必要なことかもしれません。
だから、頑張ることより大事なのは、心に安心を溜めることだと私はそう思うのです。』