見出し画像

原理原則に従って看護しろってなんやねん。

おはようございます。
朝活が乗らないので、最近の疑問を考えてみます。

早速本題です。


基礎看護学の領域の講義を聞いていると「原理原則に従って看護しろ」と指導している場面をよく見かけます。

でもぶっちゃけ原理原則ってなんやねんって思っている学生も多いはず。
講義資料を見直してみても、教科書の索引をみてみても、「原理原則」なんて書いてない。。。

今回は、教員が呪文のように唱えている原理原則について考察します。
私も正直あまりよくわかっていません。

辞書的な意味での「原理原則」

原理も原則も、基本的な決まり・規則の意。重ねることでその意味を強調した言葉。「原理原則に従う」「天下り禁止の原理原則に反する」

デジタル大辞泉

原理原則の関連語には、「根本原理」「摂理」「大原則」などがある

なるほど。よくわからん。


わかりやすい解説を見つけた

原理原則の意味を理解するために言葉を分解してみると、「原理」は物事の認識または行為の根本という意味で、「原則」とは適用するための規則のことです。例えば人が速く走るための原理は、主に大臀筋、腸腰筋やハムストリング、内転筋の筋肉をうまく動かし腕をふることで前への推進力を生み出す事です。一方速く走る事の原則は体に何かしら不具合がない事、それらの筋肉が発達している事。というふうになる訳です。

https://www.tutitatu.com/%E3%80%8C%E5%8E%9F%E7%90%86%E5%8E%9F%E5%89%87%E3%80%8D%E3%81%AE%E4%BD%BF%E3%81%84%E6%96%B9%E3%82%84%E6%84%8F%E5%91%B3%E3%80%81%E4%BE%8B%E6%96%87%E3%82%84%E9%A1%9E%E7%BE%A9%E8%AA%9E%E3%82%92%E5%BE%B9/

私は原理の意味はスムーズに入ってくるけど、原則についてはそうではないみたい。

看護ケアの原理原則

看護ケアの原理原則について、同じように疑問を持った方がいるようで、論文がありました。

同じ著者です。

この研究では、教科書などの書籍から「原理・原則」、「原理」、「原則」の使われ方をレビューしています。
これらによると、まず「原理」は、事象の根本法則や真理という文脈で用いられているが、「原則」は「原則」という概念のみで用いられていることが少なく、概念が曖昧な現状があったとのこと。また「原則」は「注意」と混同して使用されていることから、テキストを用いる学習者が混乱する可能性があると示しています。

これらを示した上で、

今後、何が看護技術の”原理・原則”で、それをどのように用いることが応用で、どういう水準が看護実践なのかということが不明瞭な限り、看護技術の”原理・原則”についての見解は、個人の経験の集積に止まり、抽象的概念に立脚し、検証することに限界があると考えられた。

濱田佳代子. (2001). 看護における" 原理"" 原則" の概念の用い方に関する問題--基礎看護技術に焦点を当てて. 日本赤十字広島看護大学紀要= Bulletin of the Japanese Red Cross Hiroshima College of Nursing, 1, 59-67.

とまとめている。

ははーんさては・・・みんなわかってなかったでしょう?(暴論)

今度KJ様に質問してみよ。
「原理原則って先生方は皆さんおっしゃりますが、説明していただけますか?」
学生も聞いてみたらいいと思うのよね。


個人的な原理原則の理解

最後に、私がこれらの学びから考えた原理原則についてまとめて終わりにしたいと思う。

看護の原理とは、事象の根本法則や真理であり、たとえば、解剖生理に基づいた体の動かし方や可動範囲などである。
看護の原則とは、患者にとって安全・安楽な効果が得られる一般的な法則のことであり、たとえば、看護技術として体系化されている方法論のことである。
 
原理原則に従った看護とは、たとえばおむつ交換を例にすれば、「解剖生理の知識(原理)を活用して、安全・安楽に体位変換を行うこと(原則)」であると考えます。

やっぱりうまくまとまらねえ。笑


今回のオチ。

「原理原則」ってやっぱりよくわからない。
今度KJ様を含め複数の先生に聞いてまわろう。

もし、これを読んでくださる数少ない皆様が考える原理原則があれば、教えてください。本当に教えてください。後生だから教えてください。


今回は以上。




ここまで考察してきたけど、同じ疑問をもつ方がいるようで
論文になっていました。


いいなと思ったら応援しよう!