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複業人材のコミュニティ活用は「最強の人事部」

こんにちは。協働日本の広報担当、山根です。「協働」を通じて日本に熱を生み出すことを目指すこのインタビュー企画「STORY」では、協働日本で生まれた事例をご紹介します。

今回は、株式会社山岸製作所 代表取締役の山岸 晋作氏にお越しいただきました。
山岸製作所は、1936年創業の金沢の家具販売会社です。地域に根ざし、時代の変化に対応しながら成長を続けてきた企業です。時代が進む中で、社員一人ひとりの成長や組織力強化を目指し、協働日本とのプロジェクトを通じた組織改革に挑んでいます。

今回のインタビューでは、プロジェクトを通じて得られた成果や変化、さらには今後の展望について、山岸氏の考えを伺いました。

▼インタビュー全文はこちらからご覧ください!
STORY:株式会社山岸製作所 山岸晋作氏 – 協働日本は中小企業にとっての「最強の人事部」。変化に勝ち抜く地域企業の組織戦略とは –


事業のフェーズに合わせた「人材育成」

山岸製作所と協働日本との出会いは、金沢で発酵食品事業を展開する老舗、四十萬谷本舗の専務からの紹介でした。当時、事業運営に悩みを抱えていた山岸氏に「協働日本代表の村松氏が良い相談相手になる」とお繋ぎいただいたことがきっかけで、協働の取り組みは3年目になります。

初年度に取り組んだのは、山岸製作所のインテリアショールーム「リンテルノ」における売上向上を目的とした社員教育プロジェクトでした。
当時、取り扱う様々なブランドを代理販売するこれまでのビジネスモデルの見直し、いつしか単に物売りになってしまっていることへの危機感を感じていたといいます。「ただ物を売るだけ」から「暮らし方そのものを提案する」というビジョンに基づき、自社の価値観やブランド取り扱いの意義を明確化し、社員一人ひとりが納得感を持って業務に取り組む環境を目指していた山岸氏。

このプロジェクトでは、協働日本のメンバーと同社のショップリーダー3名がチームを組み、社員教育を実施。自社が提供する価値や「より良い暮らし」の意味を徹底的に議論する中で、個々の理解と共感が深まり、販売力強化だけでなく、戦略的な基盤作りにも繋がりました。

この時期の社員教育は「未来への投資」よりも「目先の売上改善」に重きが置かれていたのも事実。事業回復に向け、必死に取り組んでいた段階だったと山岸氏は振り返ります。

中長期的な組織成長を目指しての変革

2年目の2023年、山岸製作所では協働日本の提供する「経営リーダー育成プログラム」を活用した企業幹部の育成に取り組み始めました。

『経営リーダー育成プログラム』は、協働プロによる幹部への伴走とメンタリングによって、企業幹部を経営者リーダーとして育成するものです。
ワークショップのセッション、事業開発のメンタリングと、コーチングからなるプログラムで、改めて自分と会社の存在意義を考え、組織を動かす幹部としての視線の醸成・意識の変革を目指すという内容でした。

このプログラムは非常に効果が大きかったと感じているという山岸氏。
その理由は、未来に向かってのビジョンや、会社をどうしていきたいかということに対して幹部候補たちと相互理解できただけでなく、彼ら自身の中に燻っていた熱い想いを、彼らの言葉で言語化できたことにありました。

山岸氏は、組織内部での価値観の擦り合わせには限界があると考えています。外部の視点や刺激を受けることで、自らの「コンフォートゾーン」を意識し、それを乗り越える意識を育むことができる。複業人材の携わる、協働日本のプログラムだからこそ、効果的だと語ってくださいました。

3年目になる現在、2回目の『経営リーダー育成プログラム』で次の幹部候補の育成が進んでいます。

社員の学びを支援する、柔軟な働き方が評価され、総務大臣賞を受賞。

かねてより山岸製作所は、テレワークを活用した柔軟な働き方を実践。
優れた取り組みが評価されて「テレワークトップランナー2024 総務大臣賞」を受賞しました。

この受賞のきっかけは、2023年秋に北陸総合通信局主催のイベントに登壇し、そこで紹介した働き方が注目されたことでした。その後、同局から勧められて応募、長年の取り組みを評価されて、全国で3社しか選ばれない総務大臣賞を受けました。

山岸製作所にとって、テレワークは単なる売上向上や業務効率化の手段ではなく、社員の自主性を育むための重要な取り組みだと語る山岸氏。
管理や制約を排除し、社員が自分のやりたいことに向かって働ける環境を整えることで、成果を上げることができると考えているのだといいます。テレワークにより、自社の社員がどこで働くかという問題だけでなく、社外とのコミュニケーションのハードルも下がることが大きなメリットです。

テレワークによって、物理的な距離に関係なく、山岸製作所に関わる全ての人々とのコミュニケーションが円滑になり、サポートしてくれる人々との協力を最大限に活用する仕組みづくりが進んでいます。
これにより、リモートで進める協働プロジェクトでも成果が上がり、協働日本の協働プロたちとの取り組みもスムーズに開始できました。

協働を通じ、山岸製作所は幹部の主体性を引き出し、組織全体としての成長へとつなげる一歩を踏み出しています。
今回のインタビューでは、協働日本とともに歩んだ山岸製作所の変革の物語をご紹介しました。人と組織の可能性を信じ、改革を続ける山岸氏と社員の方々の取り組みは、他の地域企業の皆さまにも大きなヒントになると考えています。
協働日本が創り出す次のストーリーにも、どうぞご期待ください!

▼インタビュー全文はこちらから

STORY:株式会社山岸製作所 山岸晋作氏 – 協働日本は中小企業にとっての「最強の人事部」。変化に勝ち抜く地域企業の組織戦略とは –の第一歩-


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