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ノーベル平和賞に体験証言する被爆者が感じたのは…。美容整形外科に転身する医師が続出する医療現場の今。

共同通信では、注目ニュースの背景や、知られていなかった秘話、身の回りの素朴な疑問などを深掘りしたインターネット向けの記事「47リポーターズ」を随時配信しています。

大阪に赴任して以来、師走は文字通り忙しい年が続いていますが、今年は10月くらいからずっと走り続けている感じです。というわけで、11月の配信分は選りすぐりの2本。当コーナー【47エディターズ】では、現場の記者が書いた記事の最初の読者であり、その狙いや内容を精査し、時に議論を交わしたデスクが編集のポイントなどをご紹介します。


■「証言、行動のきっかけに」「授賞、戦時下のシグナル」 英語で、紙芝居で、体験を伝える人が語る賞の意義【私の視点 ノーベル平和賞】

2025年で米国による原爆投下から80年になります。その節目の年を前に日本原水爆被害者団体協議会(被団協)にノーベル平和賞が授与されました。

この記事では、広島支局の下道佳織記者、長崎支局の斎藤由季花記者がそれぞれ広島と長崎の被爆者に受賞の意義を聞きました。

世界から原爆の惨状に注目が集まる中、高齢となった被爆者の方々は懸命に証言を続けています。

8歳の時に広島で被爆した小倉桂子さんは数十カ国を巡り証言活動をしてきました。「誰がこんなひどいことをしたの 」と米国の子どもに尋ねられ、「アメリカよ」と答えた体験もあるそうです。核兵器の被害や脅威について自分事として捉えてほしいと訴えています。(岸本)

■ 「保険診療はもう限界」追い詰められた若手医師、次々に美容整形医へ… 残った医師がさらに長時間労働の「悪循環」 #令和に働く (共同通信) - Yahoo!ニュース

若い医師が過酷な働き方を強いられ、心身共に疲弊した結果「ホワイトな職場」である美容医療業界に転身する現状を、大阪社会部の小林知史記者が詳述してくれました。

 記事に登場する男性は「成績が良かったから高校の先生に勧められて」医師になり、大学の「医局」主導で働き先を決められ、ブラックな労働環境に直面します。奨学金がかせになって辞めにくい上、誰かが辞めると残された医師たちがより過酷な勤務を求められる「悪循環」を指摘しました。

 記事がYahoo!ニュースとの共同連携企画として公開されると、大きな反響を呼び、読者のコメント欄には共感する医師たちの声も寄せられていました。小林記者のいい仕事にかかわることができ、デスクとしても嬉しかったです。(斉藤)