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レオの居なくなった実家でしたこと
かつては一度に3匹の猫たちと一緒に暮らしていた。今年5月、最後に一緒にいてくれたレオが20歳であの世へ旅立った。実家にはペットがいなくなった。
8年程前に建てた母の家は二階建てでリビングにはキャットタワーが付いている。猫たちが一階と二階を行き来できる仕組みになっている。カラになったキャットタワーを見て、そして久しぶりに会った小さく丸いお母さんを見て、胸がキュッとなった。
我が家の猫たちは大切に大切にされました。私も含め、家族全員が動物好きで、、、そもそもペットも家族です。
亡くなるとペット霊園に連れて行き、共同ですがお墓に入れてもらいます。5月に逝ってしまったレオもまた、そのようにペット霊園にお世話になったわけですが、後日母の元へ郵送物が届きました。ペット霊園への飼い主の名前は私で登録してあるため、私宛で母の住所に封書が届いたそうです。
今回、実家に帰り、母からその封書を受け取り開けてみると…
レオの手形。
小さなカードに小さなレオの手形が押された物が入っていたのです。
心の中で呟く。
コロナのせいでゴールデンウィークに帰って来れなかった。その後の20日にレオは逝ってしまった。会えるのをすごくすごく楽しみにしていて、レオだってしばらく来なかった私を待ってくれていたはずなのに。仲良しのレオに。会えなかった。
カードは透明フィルムに入れられていた。そっとカードを取り出した。レオがギュッと押したその手形に私の右手を合わせる。
プニプニしてないけど、あったかくないけど、平たいけど、レオと手を合わせて手を繋げた気がした。
今回の帰省で私は一生の御守りを手にした。
相手が猫であれ大切な仲間からのエネルギーはすごいもので、そして改めてレオに、そして家族になってくれた猫たちに、その他犬やウサギやカメに…みんなに感謝した。命を共にしてくれて、ありがとう。
誰も居なくなったキャットタワー。
ペットが実家に居なくなったのは、、、思えば初めての事。その家に私は来年もまた帰ってくる。
猫みたいに背中を丸くした母が住む家。
私が留守の間も、たくさんのペットたちの魂がこの家を、優しい母を守ってくれますように。