介護私記 介護食の4段階ととろみ剤20230427
食事それは介護生活にとっても大きな関門である。最初は口当たりの良いものを選んで食べさせる。プリンやゼリーなんか手軽で良いなぁと思うかもしれない。でも毎日プリンだけ?毎食ゼリーですか?こうなると良くないなぁと思ってしまうだろう。
祖母が入院した時、きざみ食という言葉を耳にした。これは全ての料理を1センチ角にダイスカットしたもののこと言う。それ以外にも通常食、一口食、きざみ食、ソフト食、ミキサー食などがある。私が祖母の介護で経験したのはきざみ食とミキサー食だ。きざみ食は普通に料理して1センチ角に刻めばそれでいい。見た目もまだ料理に見える。問題はミキサー食だった。
ミキサー食は尿路感染症で入院した祖母が入院中食べていたようだ。退院に際してミキサー食というものについて病院から指導を受けた。基本的には調理して出来上がったものに水を加えハンドブレンダーやミキサーでペースト状になるまで細くしたものだ。こう言ってはなんだが、美味しそうに見えない。自宅に帰ってきた祖母に食べさせるため実際にミキサー食を作った。肉じゃがと豚汁はまぁまぁ美味しそうに見えた。シチューとグラタンはあんまり変わらないので美味しそうだった。そしてこうやってミキサーにかけてはタッパーに小分けにして、ローテーションを組んだ。
こんなことをしなくても介護食品として柔らかいレトルト食品というものが販売されている。アサヒグループ食品やキューピーから4段階に分けて商品が出ている。例えばキューピーの場合、一番硬いものから 容易にかめる 歯ぐきでつぶせる 舌でつぶせる 噛まなくてよい という表記でパッケージに記載されている。私は祖母の食事に使っていたのは、舌でつぶせるとかまなくてよいを利用していた。この2つはそのままでも非常に柔らかく見た目も良かった。特にキューピーの海老グラタンと鶏そぼろは食いつきが良かった。祖母の場合は一袋を2〜3個に小分けにして使っていた。レンチン可能なタッパに入れておくと尚良いと思う。
飲料水ととろみ剤
祖母の退院と同時にミキサー食になったわけだが、飲む水に関しても通常のサラサラしたものではなくとろみ剤という粉を混ぜゼリーのようなぷるぷるとした状態で飲ませていた。こちらも病院から指導があったのでそれに従った。家では500mlのペットボトルにソフティアSUPERSというとろみ剤をスティックタイプで3本入れていた。このとろみ具合を中とろみというらしい。最初はコップからスプーンで口に少しづつ飲ませていたのだが、後半はタべラックというストローのついた吸飲みを利用していた。コツはあれどこの吸飲みは少量ずつ何なら一滴ずづ飲ませることも可能で非常に重宝した。
乳製品には注意
たまには甘いものも飲ませてあげたいと思っていちごオレにとろみ剤を入れていた時すぐにはとろみがつかなかった。乳製品には専用のとろみ剤があるぐらいうまくとろみがつかないらしい。
私が使っていたソフティアSUPERSは時間を置かないと、とろみがつかなかった。この点は注意が必要。
これ以外にも食事と合わせて祖母が食べていたものがあるが、それはまた今度の話で。